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関西が舞台

関西が舞台の本2冊
どちらも良かった。
リリアン
ほぼ全編大阪弁での会話。細々と生活しているベーシストの男と水商売の女、の友達のような、恋人ような、単なる知り合いのような関係。スティービーワンダーのIsn't She Lovelyが「ただいま」「おかえり」と言いあっているみたいやな、という女の感性に、まずは惹きつけられた。男が話してくれた逆循やⅡ-Ⅴでトニックに戻ってくるコード進行の説明に「長い旅路やったんや」という女の感想に、またまた目からウロコ?ずっと音楽やってると、そんな事当たり前で何とも感じないで演奏してしまってたけれど、この純粋な言葉に心がチクチクした。
さて、この2人はどうなるのでしょう?
読後感は切なさでいっぱいになります。

ジュリーの世界
1970後半〜1980年代に京都で遊んだことのある人なら誰もが知っていた「河原町のジュリー」と呼ばれる浮浪者をモチーフに書かれた小説(フィクションです)
わたしもリアルタイムで知ってました(笑)
よく知っている京都のピンポイントで河原町三条から四条河原町あたりの店やスポットが沢山出てきて、あ、あんなんやったなーとか、これ今も残ってるとか色々懐かしい思いで、読了
#読書  #読書好きな人と繋がりたい #ジュリーの世界 #リリアン #岸政彦 #増山実

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