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『カラスの飼育』

(カルロス・サウラ/1976年/スペイン)

原語版予告編


日本語版予告編


私が神と崇めるスペイン映画『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ/1973年)のアナ・トレントが主演、というだけでBlu-rayを購入したのですが、コレが大当たり。


こんな真顔で感情の起伏を表現できる子役が他にいるでしょうか。。


現在と過去とを交錯させるためのカメラワークが逸品です。成長した主人公が語り部として過去の世界に同居する。
という表現は最近ホドロフスキーさんもやっておりましたけれども、それが二重にも三重にもなっているので一瞬「⁈」となります。


が、その表現の裏っ側にあるもの=アナの視点、ないし幻想に気付いた時、彼女が涙を流しながら「ママ、ママ…」と叫ぶその姿に鳥肌が立ちました。
からの、突然の「叔母さんなんか死んじゃえ」で、さらにガクブルです。


ちなみに…カラスは一切出てきません。
「カラスの飼育」とはスペインの諺で、日本で言うところの「恩を仇で返す」「飼い犬に手を噛まれる」みたいな意味、らしいです。


見る方法は、ソフトを買うしか無さそうですねぇ。。。



【関連】『ミツバチのささやき』リマスター版予告編

アナ・トレント出演作としては、日本ではこちらの方が有名ですね。


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