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『なぜ君は総理大臣になれないのか』
◯新作(兼 都知事選前)篇
(監督:大島新/2020年)
都知事選の前に是非とも観たかった一本です。
小泉政権期からの約17年、
この国の政治がどのような流れを経てきたか。
勿論、ここで取り上げられている事が全てではないものの、
選挙前にザックリ復習するのにモッテコイでした。
(特に今回の都知事選に当たっては、2017年、希望の党ができた際の、
小池百合子氏の「あの」スタンスを、希望の党から出馬した小川淳也氏の苦悶する姿を通じてですね…
……と、これ以上の政治的発言は控えます)
*
ふだん政治家の素の表情など、我々は知る由もありませんが、
この映画の主人公、衆議院議員・小川淳也氏はかなり「政治家」っぽくない。
民主党政権の崩壊
→民進党の誕生と分裂
→希望の党への合流
これら政治の世界ならではの激動を背景としつつ、氏の悩み方はどこか人間臭い。
人間としてはあるべき姿でも、政治家としては「正しくない」といいますか。
彼が霞ヶ関のエリートコースから敢えて外れたのは、
さもありなん、なのでしょう。
愚直な人間が、総理大臣にはなれないのだとしたら。
誰のための政治なのか。
目的は、ただただ政権を延命させる事だけなのか。
「なぜ君は総理大臣になれないのか」。
このタイトルは、小川氏への問いかけであると同時に、
有権者である私たちへの問いかけでもあるのではないでしょうか?
「彼が総理大臣になれない、その背景には何があると思いますか?」と。
小川氏の軌跡を見ながら、そんな事を思いました。
*
という事で、次の日曜日はぜひ投票へ。
小川氏の曰く「51対49」でも、勝った方が49にも目を向けてくれるような政治を、投票で作りあげようではありませんか。。。
(ヘッダー画像は、公式サイトより引用)
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