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「閃光のハサウェイ」鑑賞記録

こんばんは。今日で1週間も半分終わりました。最近あっという間に1週間終わる気がします。今日は水曜日、本来であれば有吉の壁の放送日です。有吉の壁大好き一般人の私は毎週この日を頼りに生きているわけですが、今週は特番で放送無し。そこで発想の転換を行ないました。いつもは有吉の壁があるから何が何でも水曜夜は家にこもるのですが、よくよく考えれば水曜日は多くの映画館がレディースデイなどを設けている日です(近々その名称と対象も変わりそうですが)。よし、映画観よう!と思い立ったわけです。

会社で仲良くなった先輩から先日「閃光のハサウェイ」を観たという話を聴いてから私の頭から離れなくなったハサウェイ。これも何かのご縁だ、と映画はハサウェイに早々に決定しました。とは言いつつ、私は全くのガンダム初心者。ガンダムがロボットアニメで親父にもぶたれたことがない男性がそのロボットに乗るらしい、ぐらいの知識しかありません。しかし、先輩曰く、ガンダムのこと全然知らなくても面白かったそうです。先輩も何を隠そうガンダム初心者で彼氏に連れられ観に行ったそう。ならば私でも楽しめるはず!と勇んで劇場に向かいました。

鑑賞後、その期待は全く裏切られることなく大変な満足感を持って劇場を後にしました。ガンダム全然知らなくてもめちゃくちゃ面白い!

その魅力について自分なりにまとめると3点ほどあるのかなと。
その1.圧倒的映像美!迫力!大音量!
その2.人物描写の細やかさ
その3.垣間見える複雑な関係性

まずは その1.圧倒的映像美!迫力!大音量!
ガンダムと言えば多分ロボットアクションなのかな、と思っていたのでアクションのクオリティの高さは半端じゃないです。大迫力でかつ大音量。ロボットの操縦者同士に視点がある対戦では華々しさに圧倒されます。一方でロボットの外に視点がある時は、ロボット同士の対戦により崩れ落ちる建物、流れ弾、巻き上げられる砂ぼこり、逃げ惑う人々、とパニック映画の様相。人間よりはるかに大きな巨大な金属の塊がものすごい勢いで動き回る恐怖がとてもリアルに感じられました。個人的にそのシーンでの音は大きすぎて怖かったです。でも、それぐらいリアルに感じられるアクションでした。
アクション以外のシーンでも、髪の毛が風にたなびく描写ひとつとっても本当に美しい…そもそも絵がとても好みなのもあり、全く飽きない映像でした。

つづいて その2.人物描写の細やかさ
ガンダムはロボットアクション、という私の固定観念を軽々と葬り去ってくれました。ガンダムファンであれば元々知っている設定や察知できる事情に関して私は全くと言っていいほど無知だったわけですが、そんな私でも登場人物たちの性格や背景などがしっかり伝わってきました。ハサウェイがどのような過去を生きてきたのかは私には想像するしかないわけですが、それでも彼の人となりが垣間見えるような葛藤が丁寧に描かれています。視線、表情、そぶり、些細な動きといったものが言葉以上に彼を物語ってもいて、ああこういうのは映画と一緒だなと思いました。映画でも言葉にして観客に伝えるものと、役者の存在だけで語らせるものとありますが、前者には分かりやすいというメリットに対して押し付けがましさや観客がうまくそこに乗っかれないかもしれないというデメリットも孕んでいます。それに対して後者はそれも押し付けがましくなく、ごくごく自然に観客にその人物のことを伝えることができますが、簡単ではありません。実写の映画で難しいとされることもアニメーターの自由自在なアニメの世界であれば実現可能、かと言えばそうでもないですよね。この微妙な表情の変化を絵にするってめちゃくちゃ難しくないですか?でもこのハサウェイはそれに挑戦していて、大成功しているように思います。

最後に その3.垣間見える複雑な関係性
恐らくガンダムほど前情報が多くある作品ともなると、コアなファン向けに作るか、初見向けに振り切るか、とう両極端の方向性に悩まされるのではなかろうかと思うのです。この作品はかなり初見にも優しい作品なのではと思います。でもガンダムファンの人がこぞって観に行って高評価を得ているということは…言わずもがなですね。こういうバランスが絶妙な作品が誕生する原因はなんなんでしょうね。製作陣が最高ということですかね。とにかくこんなガンダム初心者の私でも、何かしらの糸が張り巡らされた勢力図が浮かび上がってくるような、親切さが散りばめられた作品です。個人的にこういう複雑な関係性は全部説明されるよりも、自分でなんとなく感じ取って読み取って推理させてくれる余白のある伝え方をしてくれる作品が好きです。ハサウェイはそんな感じでした。

巷では分かりやすい作品を求める声もありますが、そういう分かりやすい作品よりも複雑で込み入った何度も観るなり関連作を観ていかないと理解できない作品の存在価値は確実になくならないと思います。その場限りの感動だけでなく、作品のことを考えてる時間が好きな人は絶対いますからね。作り手の方々は観客を信じて製作に邁進して頂ければと願うばかりです…

もしガンダム全然知らないから観るの迷ってるという方がいたら、上の3つの魅力を魅力と感じられるなら是非に、劇場で観ることをおすすめしたいです。

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