【タイタニック】船の切符は人生で最高の贈り物だった。
タイタニック
1997年 / アメリカ
監督:ジェームズ・キャメロン
レオナルド・ディカプリオ
ケイト・ウィンスレット
ビリー・ゼイン
キャシー・ベイツ
フランシス・フィッシャー
・ネタバレなし感想
不朽の名作だから今更感想なんて誰も読まないかなと思ったけど、私が生まれた年にできた作品で思い入れもあるのでnote投稿1本目にしました!
実際に起きた海難事故とそこで起きていたかもしれないラブストーリーを掛け合わせているから最後まで飽きずに見られる。現在と過去に繋がりがあるから他人事じゃなく見られて、"祖父母に昔話を聞く"みたいな感じが物語に入っていきやすい。2億ドルかけて作られただけあって今見ても船や衣装が豪華だし映像の迫力もすごい。
・こんな方にオススメ!
ラブストーリーだけど恋愛だけじゃなく、船の沈没が間近に迫るパニック映画としても、非常事態にどんな行動を取るのかが現れるヒューマン映画としても名作!名シーンだけは見たことあるけど...、音楽は聞いたことあるけど...って方がいたらぜひ一度は全編通して見てほしい。
⚠️以下、ネタバレ含みます⚠️
・好きなシーン、セリフ
嫌味を込めた質問にこんな返し方できるの素敵。失礼な言葉で言い返せば「庶民だからマナーがない」とか言われただろうし、言い返せなければ負け犬と決めつけられただろう質問に対して、言い返しつつもその場の雰囲気を壊さず、他のことをこなしながらサラッと答えるのがかっこいい。
最期の時まで演奏を続ける姿にも泣けたし、演奏の音色と共に船長や設計士、水が押寄せるベッドで抱き合う老夫婦、船内で子供に読み聞かせをして寝かしつける母親の姿に泣ける。静かな演奏と逃げ惑う人達とのギャップで恐怖がより引き立っていたと思う。
この約束を守るため、愛するジャックの手を離し笛を取りに行く姿に感動する。ジャックも乗れたんじゃ?と議論になったけど、乗れたかどうかより乗ろうとしなかったのが重要だと思う。自分が行動することで色んなもの(切符、ローズ)を掴み取ってきたジャックが、しないことでローズに未来を託すのが素敵だと思った。自分が助かる可能性よりも、ローズが助かる可能性を増やすためのその行動は愛がなきゃできない。
時計がタイタニックが沈没した時間の2時20分なのが凝ってるなと思うし、ジャックがローズのことをずっと待ち続けていたことが伝わってきて泣ける。ローズが亡くなって見た説と、あの日から夢で見続けている説があるみたいだけど...。タイタニック号で過ごした日々を夢で見続けてきたけど亡くなったことで、あの世で結ばれた(キスした)ように見えた。過去に見た光景じゃなく、夢に見ていた光景だから。
・ネタバレ感想、まとめ
船の中が格差社会の縮図みたいになっていて、身分によって船員の態度や対応が違うのが現実的だった。ローズがお金(婚約者)より愛(ジャック)を選ぶ姿や、貧乏ってだけで命を軽く見られ大切な人を守れず死んでいく様子、非常時でもお金のことしか考えていない心が貧しい人達、全員が危険な状況だからこそ本性が現れていて良かった。
自分がこれから死ぬと知った時、ただ逃げ惑う人だけじゃなく人によって違う行動を取っているところが、映画の中だけどそれぞれが本当に死の瞬間を迎えているみたいですごく良かった。「もし自分がこの場に居たらどう行動するんだろう。」と見る度に考えさせられる。
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