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人生は祭りだ?!~南米駐在記~vol.13

あらすじ

やっとのことで空港を抜け出した

わたしたちの車が向かった先に

待ち受けていたものは、、、


空港を少し離れると

辺りは真っ暗になった。

よく見えないが

どうやら畑のようだ。


そしてすぐに、

高速道路のような

道に合流。


※イメージです

アウトピスタと呼ばれる、

日本でいうところの幹線道路だ。


かなりのスピードで走り抜けていく。


20分ほど走っただろうか。

大きな道から、細い道へと車は進む。


「驚かないでくださいね」


運転手がおもむろに

振り向いてそう言った。


なにがだろう?


意味が分かるまでにそう時間は

かからなかった。


眼前には、高速を降りて

始めての信号機。

赤だ。

シグナルの意味は世界共通!


あか、、だよ


あれ?


スピードが一向に落ちない。

まさか寝てないよね?


あかだよ!!!


ねえ!!ってば!!


あーっ!!あぶない!



キャー!!



まさに暴走野郎だ!


なんと!

信号を無視して

そのまま車は交差点へ突っ込んだ!!!


「ちょっと!今赤でしたよね?!!」

慌てて聞くと、

そうですと平然としている。



どうやらこの周辺は

あまり治安が良くない地域らしく、

夜中に赤信号で止まると、

強盗に遭う可能性が

あるらしい。


たしかに、薄暗い街並みを

よく目を凝らしてみると、


土壁のような簡素な家が

立ち並んでいる。


※写真はイメージです。実際はもう少し街っぽい。


ゴミも多いし、

なにより道が悪い!

ところどころ舗装すら

されていないところもあるし、

凸凹だらけで車が

ボンボン跳ね上がる。


そして、相変わらず

信号という信号を

全て無視して車は突き進む。


手に汗を握るとは

まさにこのことだ!


治安の悪いところは20分ほど

で抜けたが、

正直生きた心地がしなかった。


もうだめかも、、、


そんなこんなで、

全身がちがちになりながら、

なんとか目的地まで

つくことができたのであった。


赴任初日、実に長い夜だった。


後日、赴任してしばらくしてから

私も運転するようになったが、


ある時、目の前の車の横に

すーっと二人乗りのバイクが

横づけしたかと思うと、


なんと!


窓から手をすっと入れて、

助手席にあったバッグのような

ものをあっという間に


盗んで消えていった瞬間を

目撃してしまった!!


私の車の窓を開けていたら

標的になっていたかもしれない

ぞっとした瞬間だった、、、



続く

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