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伝統と景色をまとう暮らしの楽しさ

神様ってセンス良すぎやしないか?!
とあるオンラインサロンで、自然の美しさについてメンバーの方が言った一言。
めちゃくちゃ頷いていた。
全くの同感!!
私も、空、山、海、植物が作る四季折々の美しい景色を見るたびに
こんな配色を身に着けて日々を過ごせたらすてきだなぁ…と思いながら、
実現させないまま何年経っただろう?

調べものをしていて、偶然にもようやく気づいた。
平安時代を生きた大先輩方が、自然に敬意を払い、その美しさをまとい暮らしていたことに。

平安時代、貴族たちは季節とともに変化してゆく色彩を敏感に感じとり、
表地と裏地の配色で四季折々の風物をあらわす「かさねの色目」を装束の中に取り入れ、季節を楽しみました。

暦生活 かさねの色コラム

平安貴族たちは、色味の微妙な違いを使い分けたり、透け具合までも考慮したり、
とても繊細で高度な表現を楽しんでいたようだけど、
ひよっこの私は、まずは好きな色、手持ちのアイテムの色から、似た色のかさねの色目を探して、その解説を読み景色をイメージする。
平安時代の人たちと同じものを見て共感できることや、審美眼の鋭さに驚かされることがめちゃくちゃ楽しい…!
そしてその配色を日常で身に着けてみる。
日本人が大切に受け継いできたことを、
ほんの少しでも自分なりに取り入れられることが、嬉しくて気持ちよくてテンションが上がる!

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昨日は松重(まつがさね)という、
青々とした松の葉と木陰をイメージしたかさねの色目を参考に服を選んでみた。
松の木陰を紫で表現するなんて素敵すぎません?

Project Worksさんから画像をお借りしました


私なりの松重
色の分量などは考えずまずは配色を真似しました



100種類を超えるパターンがあるから、まだまだ手持ちアイテムで真似できるものがありそうでわくわくする!
日常のささやかな出来事だけど、
1000年以上も前に生まれたかさねの色目が、
2023年に暮らす私の気持ちをこんなに盛り上げ、日常に彩りをもたらしてくれるなんて。
時間を超える驚きと楽しさ、受け継いできてくれた人たちへの感謝を感じている。


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