【職人の道】めちゃくちゃな事やん
白紙の手形なんて凄い事やな〜。
で、社長適当に金額入れて銀行に持ち込み不渡りのはんこ押されて戻ってきた。わかってることだけどこのはんこが意味あるねんらしいです。
関わりたくなかったので、適当に聞いてた。
何をするかと思いきや、中小企業連鎖倒産防止の保険を使って資金繰り。
本来、この保険は半年ぐらいかかるのだが、1ヶ月で出すと言うコンサルティングを紹介してもらって、手続きをする。
だから不渡りが必要だった。額面の10倍出るそうです。手形の額面ゼロ並びすぎやと思いながら。
「お前いらん事言うなよ。」と釘刺されながら
「お前の給料ないで」
当たり前のことを言われました。
もうこの頃から、計画倒産のストーリーが始まってきました。
「これおりたら、つぶすで。
機械も、ミシンもやるからお前やってけ。」
そうなるわな。
【Xデー】
やった、俺の時代やと心の叫び。
保険がおりて、繁忙期のピークが過ぎ年末を迎え、年明けの4日ついに不渡りが出て、xデーの始り。まだ年始休暇中なので、7,8頃に1人出勤します。
これと言った大したことはないなと思ってた瞬間、予測していた取引先がやってきて、工場にある商品みんな、車に積み込めと言ってる。
その瞬間、シャッターを閉め鍵をすると逆上し手元にあった裁ちばさみを持ち、俺に突きつける。
取引先「我、こら、なめとんか〜」
俺「お客様の商品もあるのに、勝手に持って行かれたら困ります。」(あんたのする事は予測の範囲やから、ビビるとでも思ってるんかなと思いつつ)
取引先「わしの知ったことやないわ」
俺も若いので、こんなおっさんびびるかいなって感じやけど、面倒なので助っ人を呼びました。
何かあったら電話しろと社長に言われてた方に
電話して来てもらいました。その筋の方。
数分で話終わり、それまでのいきさつを報告したら、「なんで刺されとかへんねん。話せんでも良かったのに〜」だってよ。
まぁ笑いながらだったんですけど、俺もちょっとぐらい擦り傷つけてくれたら、独立資金できるのになと浅はかなことを笑ってました。
こんな経験なかなかできないなぁと思う一日だった。