トロント雑記〜一年経って〜

※2018年に書いた掘り起こし記事です

最近、外の匂いがトロントに来たばっかりの時のものになってきた。

わぁと思う嬉しさと


来たばっかりの時の心許なさが同時に思い浮かぶ。

季節が一回りして
もうすぐ日本を出て一年になるのだ。

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早かったのか、と言われると
正直なところ半々である。

もう一年かぁと思うところと

やっと一年かぁと思うところと。

———

今住んでいる家の前は

Bloor 通りというなかなか大きめ?と通りで

歩くとなかなか面白いお店が色々ある。


その通りに好きなカフェを見つけたので
暇ができるとわりと足繁く通ってる。

今もまさにそのカフェでこれを書いている。


特別な何か、がある訳ではないんだけど


地元の人が来るのだなあという雰囲気と
みんな思い思いのことをしてる空間がなんか好きなのだ。

あとカフェでなにか飲みながら作業してるってかっこよくない? そうでもないよ


———

やっと一年か、と思ったのには理由がある。

前回の記事で
トロント楽しいと高らかに書いていたのではあるが

実際のところ


トロントに来てからここ去年の年末まで

だいぶ長い期間に渡り

かなりダウナーな時期を過ごしていたのだ。


低空飛行の上がったり下がったりを繰り返して

実に8ヶ月強。

なにぶん、調子のいい時の自分を知ってるが故に


自分の気持ちがあがっていかないことへの焦燥感が強く強くあった。


理由は英語。


自分の英語の低レベルさに

全ての自信をものの見事に綺麗さっぱり失っていて


どうにか足掻いてみるんだけど

全部上っ面を撫でてる感覚しかなくて


どうすりゃいいんじゃい
とどんどん負のループにはまっていた。

ドロドロの暗黒期。

———


今思えば

信頼してる友達にこの自信喪失話をすぐ打ち明ければよかったんだけど

変なプライドと

カッコ悪いとこ見せる怖さが相まってどんどん溜め込んでいく。

そっちのがかえってカッコ悪いのにね。


幸い、わたしにはヨガとダンスとバレエという


下手くそながら心から愛する(そしてちょっとお金がかかる)趣味があったお陰で


どうにかこうにか日々を過ごしていた。


ダウナー真っ盛りの時は、もう狂ったようにヨガとダンスとバレエのレッスン受けまくった。


何処かにトリップしたかった。

ある日、それにも限界が来た。


トリップすればするほどこの持ってる変なプライドがバカバカしくなっていった。

ぽろりと、友達に打ち明けた。

辛いと。

そこから気持ちが軽くなった。

もはや色々諦めて、恥もなにも書き捨ててわからなかったら色々聞きまくってやろうと思えた。


出来ないのはもはやしょうがないし
ま、本当にわかってくれる人はわたしが変な言葉言っててもわかってくれるだろうと腹を括った。

こう書くと、なんて小さいことで悩んでたんだと今は思うんだけど


その時はこれのせいでわたしらしさが何処かにいってしまっていた。


本当に辛かった。

———

そこからの気持ちの切り替えは早かった。


どこに行っても
カタコトで変な英語をどんな人に聞かれようともわりとどうでも良くなった。


話してみようと思えるようになった。

あれをしよう、これをしようのアイディアがどんどん出て来るようになった。

そして何より、トロントの生活が楽しくなった。


相変わらず
何言ってるかわからないけど
それでも飛び込んでいこうと思えるようになったのはだいぶ大きい。


ダウナーな時は10個も書けなかった、今年やってみたいことリストがするする書けるようになった。


わたしは単純なやつだと思う。
でもそんな自分も自分らしいかなと思えた。


長きにわたる暗黒期の終了。
つい最近の出来事だ。
———


今年のやってみたいことリスト。


今年こそ一人旅する。
(かれこれ5年近くも思っているのに出来てないから今年こそやるのだ)


トロントの小さいカフェを巡りまくる。

トロントのヨガスタジオおたくになる。

クラフトビールのバーを巡りまくる。


日本酒おたくになりたい。


まだまだ書ける。


ああーこういうことをするする書ける自分にやっと戻った。


おかえりわたし

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———


海外に住むこの経験はわたしにとって
何処にいっても自分の軸を保つっていう
ものすごいタフなトレーニングだとしみじみ思った。


楽しいです、今の生活。
やっと心から、そう言えるようになった。


暖かくなったら、もっともっと色んなこと吸収しに行こう。


いつも助けてくれる友達に感謝です。

ありがたいことに最近お酒飲むお友達が増えて
酔いどれヨギーニも華麗な復活を遂げたことだし。


今日も一日いい日でした。
また明日も、頑張ろう。

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