つれづれ日記〜まだまだデジタルデトックス〜
あの日記からしばらく。
相変わらずデジタルデトックスは続いている。
寝る前のスマホも完全に手放し
数年ぶりにシンプルな目覚まし時計を買った。
寝起きにスマホをいじる癖も
こんなにあっさり手放せるのかと自分自身にも拍子抜けした。
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待ち時間に暇つぶしがてら見ていたSNSの時間を
今は読書に充てている。
ずっと整理しようと思って放置していたクローゼット、
中身の総入れ替えをしている。
キッチンの奥にしまわれていたケーキ型で
久しぶりにケーキを焼いた。
時間がある、という感覚。
デトックスする前と
与えられている時間は変わってないはずなのに
一つ一つの行動への深度というのだろうか
自分の浸かり具合が明らかに変わった。
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情報が多すぎることが好きではない。
デトックスとは関係なく
小さい時からテレビはあまり好きでなく
無音の中でもくもくと本を読んでいるような子供だった。
大学生で一人暮らしした時に
なんとなくもらったテレビも結局
ほぼ使われることなく粗大ごみになってしまった。
電車のつり広告に目が回り
街頭演説は心を無にして通り過ぎる。
ただ立っているだけで周りの人の声が入り
それを避けるために空想にふける。
そんな毎日だったはずなのに
ここ数年SNSを追っていた日々は
よくよく考えるとかなり大変だっただろうなと思う。
楽しさもあった。
だけど同時にとんでもない情報量が毎日頭に入り
その処理に追われ、勝手に自分の感受性の部分を蓋するようになってしまった。
音楽を聴いても過去のような感動がない。
漫画を読んでも没入できない。
アートを見ても言葉に落とし込めない。
勝手に年齢のせいにしていたけど
どうも感受性の蓋があまりにも重く、鉛のような状態だったのだろう。
やっと少しずつ、蓋が開いてきている。
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デジタルから逃れることはできない。
逃れたいとも思っていない。
大いに恩恵も受けているし
あるからこそ、やれることが増えたのも事実。
浸り過ぎていたことに気づいた今
次は「よいバランス」を見つける旅になるだろう。
ただそれは、
もう少し、
デトックスを楽しんでから考えよう。
あせらずゆっくり。
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