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選挙結果振り返り(2022 11.20投票)

 昨日も全国各地で投開票が行われました。 私がセレクトした10本の選挙結果を見ていきましょう。

 なお、私が取材した「岐阜県・養老町長選」については、

 なんと既にレポートをリリースしております! 是非ご覧ください!!
(愛知県・弥冨市長選については “次の次” にリリース予定です)


◎福島県・南相馬市議選(定数22/26名)

 トップ当選した桜井勝延候補は前南相馬市長。 2010年に初当選し2選しますが2018年に現市長に敗れ落選。 今年1月の市長選に出るもリベンジを果たせなかったところ、なんと12年ぶりに市議として戻ってきました。 市議として改めて実績を積んで(&露出を増やして)2026年の市長選に立候補するのかもしれませんね。
 そして共産党候補2名は18位と24位で、1名落選してしまいました。 前回は8位と14位なので大幅な後退。 獲得票も前回は二人合わせて約2,400票なのに対し今回は約1,100票と半減じゃ済まない票しか獲れていません。 南相馬の、そして福島県の共産党は猛烈に反省し早急に対策を取らねばならないでしょう。
 尚、投票率は微増ですが増えました。 素晴らしい。


◎茨城県・ひたちなか市長選

 2期目を狙う現職に市議3期目で市長目指して立候補した新人が挑んだ選挙。 新人には自民党の推薦がつきましたが1万票を超える差をつけて大敗しました。
 “2期目を狙う現職” というのは基本的に盤石なので仕方ない部分も有りますが、今年から千葉に移転してしまった日本最大の音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」を呼び戻すコトを公約に掲げるような人に推薦を出した自民党も、どーかと思いますがね、、、
 尚、投票率は前回から5ポイント下がりました。

◎茨城県・ひたちなか市議補選(定数2/3名)

 先週の紹介記事の際、「選挙公報(PDF)を見ると、何となく結果が見えてくる」と書いたのですが、その冴えない公報を出した無所属の候補がトップ当選! 維新候補が続き、共産候補が落選となりました。 来年本選が有りますが「統一地方選」シーズンの4月ではなく10月に行われる予定で、この時期の補選に出る最大の目的「本選に向けた “顔見せ” 」の意味合いも薄れそうなので、共産党としては勝っておきたかった選挙でしょうね。
 それにしても、なんで「市町村議補選」は党公認候補より無所属候補が強いのだろうか・・・?


◎千葉県・八街市長選

 4期目を目指す、自公推薦(立憲支持)を受けた74歳の現職が、市議4期途中で市長選に挑んだ76歳の新人を制して当選しました。 12年ぶりに行われた選挙で候補者がともに70代で投票率は僅か27.18%・・・
 この市、大丈夫でしょうか。

◎千葉県・八街市議補選(定数1/3名)

 今年3月に公明党の市議が辞職したコトに伴う補選ですが、公明は候補者を立てず、その一方で共産が1名候補者を立てました。 無所属2名を加えた3名で争う選挙ですが、40代の無所属候補が当選した一方、共産候補は結構な票差をつけられて最下位となりました。 いくら来年の本選のための “顔見せ” が目的だとしても、これでは、、、


◎京都府・舞鶴市議選(定数25/29名)

 前回の選挙で自民6名、公明4名、共産4名、維新1名(無所属で当選→今年維新に入党)当選したのに対し、今回立候補したのは自民7名(+1)、公明4名(±0)、共産3名(-1)、維新3名(+2)立候補した選挙は、公明、共産、そして維新が全員当選しましたが自民の現職が落選。 勢力増とはなりませんでした。 やはり岸田政権の支持率低下の影響が出ているのでしょうか。
 一方、維新は1位・6位・15位で全員当選し、市議会勢力で共産党と並びました。 古より共産党が強いとされてきた京都の現状が、コレです。
 尚、投票率は前回から6ポイント下がりました。


◎鳥取県・鳥取市議選(定数32/37名)

 前回の選挙で自民2名、公明5名、共産4名当選したのに対し、今回立候補したのは自民2名、公明5名(ともに±0)、共産3(-1)、そして維新が1名候補者を立ててきましたが、党公認候補は全員当選しました。
 維新が鳥取に進出。 しかもトップ当選。 しかも2位に倍近い差をつけて。 Twitterで確認した限りですが、選挙期間中に音喜多駿政調会長を始め、4人の国会議員が応援に来ていました。 このバックアップの厚さが、地方選挙における維新の強さなのですよね。 他党も(政策は別にして)この姿勢を見習っていただきたいものです。 特に立〇。
 尚、投票率は前回から1.5ポイント下がりました。


◎愛媛県・愛媛県知事選

 現職で4選を目指す、自公+国民民主推薦の現職と共産候補の新人の一騎打ち。 ・・・もうこの構図だけで全てお察し。 ゼロ打ちで現職が当選しました。
 共産候補は供託金没収は免れたので、それでヨシなのでしょう。 勿論、知事選が無投票となると全国に恥を晒すコトになったので、立候補してくれてありがとうなのですが、それにしても、、、 ねぇ。
 そして投票率は前回から5ポイント下がり33.95%でした。 県のトップを決める選挙なのに、低すぎますよね。


◎高知県・室戸市長選

 2期目を目指す現職に、隣の東洋町で町長を務めた経歴の新人が挑む一騎打ちは現職の圧勝。 新人は東洋町長2期目を目指す選挙で敗れて以降、東洋市長選で1敗、室戸市議選で1敗、そして今回室戸市長選で3敗目がつきました。
 無投票にならず選挙が行われた点については感謝ですが、もう78歳。 そろそろ後進に託す時期が来たのではないでしょうか。
 尚、投票率は前回から21ポイント(!)下がりました。


◎熊本県・上天草市長選

 3期目を目指す現職に、27年間の議員経験を誇る元市議と旅館業を営む新人の3名で争う選挙は現職が大勝。 2期連続無投票を防ごうと長年勤めた市議を辞して市長選に挑んだ新人は涙を呑む結果となりました。
 次の市議選は3年後。 この選挙が政治人生の集大成だったのか。 それとも3年後、もう一度出てくるのでしょうか。
 尚、投票率は(前回が無投票のため)前々回から10ポイント下がりました。



以上になります。 当選された皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

 ・・・それにしても、全国的に投票率が下がっていますね。 この調子だと来年の統一地方選が心配でなりません。




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