「長野県議会議員選挙レポート」を読む前に説明しておきたい、「予備知識」
長野県議選の選挙期間が終わり、本日は投開票日。
開票開始前から、この記事を書き始め、選挙速報に見入りながら書いているため、書き終わる頃には結果が出ているコトだろうと思われます。
今回、県内12選挙区で行われた選挙を全て取材するコトが出来たので、マガジンとしてパック販売させていただくコトになりました。 上記リンクをご覧いただき、是非とも御検討いただきたく存じます。
で、それにあたりまして、記事を御購読いただける方にもニュースで結果を知れば充分だという方にも、予め「長野県議会」「長野県政」の現状をお伝えしておこうかと。
「国政」と「県政」では構図や様相が異なりますし、特に県政は各都道府県によって全く違う光景になりますので、現在の長野の状況を知っていただいた上でニュースや私の記事を読んでいただければ、より分かりやすくなると思うので、御説明申し上げます。
◆現在(改選前)の長野県議会会派
県議会の「会派」は選挙の度に名前や枠組みが変わるものなので、あくまで改選前の状況というコトになりますが、長野県議会の会派は、
の4会派(プラス無所属)になります。
このうち、自民・共産の県議団は文字通りで説明不要でしょうから、残り2つについて説明するならば、
「改革・創造みらい」は立憲・社民所属議員及び推薦支持議員。 そして連合が支援している議員で組まれた、第2会派です。 共産を除く国政野党系の議員が組んだグループといえますが、議員の顔ぶれを見ると社民党所属で自他ともに認めるリベラル議員から、(羽田孜さんの流れを汲む)保守であると公言する議員までいて様々です。
今季限りで引退する県議が2人いて、そして今回、どうやら今回の選挙で自民系に引き抜かれたと思われる議員が出てしまい、勢力を維持できるかが注目です。
「県民クラブ・公明」は公明党所属議員と同党が推薦支持する無所属系議員が組んだ会派です。 8人のうち公明党所属議員は2人で6人は公明と手を組んだ無所属系議員というコトになります。 今回の選挙で2人の新人が公明党公認として出馬しており、公明党議員が増えるのが確実視される中、あとはどれだけ無所属議員を取り込めるかが勢力拡大のポイントとなります。
以上が4会派の紹介で、無所属議員については、
補欠選挙で当選し、どこにも属さないまま任期を全うした議員が3人、野党系の流れを汲み前回は共産の推薦を受けて当選しながら無所属として1期4年務め上げた議員が1人。 そして、もう一人は、、、
妻殺害の罪で起訴され自民党県議団を除名された丸山大輔被告です。 逮捕直前に立候補を表明していましたが、当然ながら今回は出馬していませんので、ご安心ください。
◆13年目の阿部県政
さて、長野県の知事は阿部守一氏。 2010年に初当選し、昨年の知事選で4度目の当選。 現在13年目に入りました。
阿部知事は2010年の初当選時には民主・社民・国民新党の推薦を受けて出馬し自公推薦の候補を破ったのですが、2選目以降は自公も推薦に名を連ねており、その結果、現在県議会は共産党県議団を除いて “オール与党” 状態になっています。 そのため、今回の県議選も「県政の賛否を問う」ものには全くならず、更に自民公認候補が旧統一教会問題に触れられないようにと “争点ボカシ” に躍起になっていたため、何を問う選挙なのかが非常に見えずらかった今回の選挙戦。
(繰り返しになりますが)選挙が行われた12選挙区全てに行き取材をしました。 バラで買うよりおトクなマガジン(有料記事12本プラス無料記事数本のセット)の販売を開始しました。 随時掲載していきますので、購読の御検討をお願いしたく存じます。
◆無投票当選候補の紹介
最後に、無投票となった選挙区の候補を紹介しますが、長野県議選は「23」の選挙区が有ります。 が、先程も書いたように私が取材した選挙は「12」選挙区。 つまり、長野県は約半分もの選挙が無投票になりました。 全国平均では無投票選挙区が約3割だというコト(←これでも衝撃的な多さ)ですが、それをも上回ってしまいました。 非常に由々しき事態であり残念なコトですが、それ故に私が県内で実施された全12選挙を取材できたという事実もあり、なんとも複雑です・・・
では、紹介していきますが、現職の所属会派を、
と略して記載いたします。 以降の県議選レポートでも使いますので御了承下さい。
となっており、ここまでの当選者を現在の会派別に分けると、
となります。
上記地図で白抜きされている地区が無投票選挙区となるのですが、衆院選でいうところの「長野4区」内では塩尻市以外は全て無投票となっており、国政に対する賛否を県議選の争点とした場合、それを投票に託す機会を4区内殆どの地区で奪われた形になっています。 これでは有権者が気の毒です。 どうにか候補者を立てて有権者が自らの意志を一票に託す機会を奪わないでいただきたい。 そしてそれは、上記のように当選者の殆どが国政与党系の候補なので、野党が頑張らなければいけないコトです。 この事態を重く受け止めて猛省してほしいと、切に願います。
以上が、これから随時リリースしていく長野県議選レポートを更に楽しむために必要な「予備知識」となります。 略称の意味などは各レポートでも繰り返し載せるようにしていきますが、そのレポートと長野県政の関連性や会派の構成などが分からなくなった際は、このレポートを振り返っていただければ良いかと思います。
それでは今後、レポートを出していきますが、取材が思いのほか忙しく疲労が激しかったため現状、一文字も書けていません。 なので、大変申し訳ないですが、どうか気長にお待ちいただければ幸いに存じます・・・
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