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【レポート #4】長野県・阿智村議会議員選挙レポート(2020 11.8)

本来、先週は選挙取材の予定は有りませんでした。 長野県内で2件、市町村議会議員選挙が有りますが、駆け出しの私の能力では議会議員選挙を追える自信が無かったからです。 ただ、選挙ウォッチャーとしての活動を始めてから常にアタマの中で選挙のコトを考えるようになり、それまで趣味とダイエットを兼ねてやっていたドラクエウォーク一切興味が無くなり週末に何をやってイイのか分からなくなったので、それならば取材してしまえ! と出かけた次第です。
東信の東御市と南信の阿智村の2つから阿智村を取材先に選んだのは、単に近いからでありまして(汗)、高山村の時と同様、事前の情報が殆ど無いという状態のまま阿智村に向かいました。
とかく “オラが集落の代表” が立候補し出来レース感が漂いがちな田舎の議会議員選挙において何故か12名定員に対し16名立候補し、4名落選者が出る選挙戦を、レポートします。

◆概要

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・面積:214.43 km²(長野県 第19位)下伊那郡に属する南信地方の村で飯田市の西から北西にかけての位置にあり、岐阜県中津川市と隣接する

・人口:6,112人(長野県 第46位)※2020年9月1日現在

・1573年(元亀4年) 武田信玄が三河攻めからの帰路、村内の駒場(もしくは浪合)で没したといわれる(異説として根羽村説がある)

・2006年に浪合村を、2009年に清内路村を編入

・過疎化の問題から2011年度から隣の平谷村の中学生を阿智村立阿智中学校に受け入れている

・南信地方随一の規模を誇る昼神温泉が有り、名古屋方面からのアクセスが良いため観光客に人気。 また落合博満氏が選手時代、自主トレで利用した地としても知られる

・旧満州に入植した満蒙開拓団の苦難の歴史を伝える「満蒙開拓平和記念館」という満州移民の歴史を扱う民間唯一の施設が有る

・2006年、浪合地区もみじ平天文村で撮影された星空写真が星の見え具合を報告する環境省主催の「全国星空継続観察」の、2006年度夏期「一般参加団体による写真撮影結果において夜空の明るさが星の観測に適していた場所」において参加団体416団体のうちの最高点となった。 そこから「星がもっとも輝いて見える場所」を謳い文句に「富士見台高原ロープーウェイ ヘブンスそのはら」で「日本一の星空ツアー」を開始。「天空の楽園 ナイトツアー」や「天空の楽園 雲海ハーバー」を観光事業の柱のひとつに成長している。 また2015年には「日本一の星空」を商標登録した

衆議院は長野5区に属し、宮下一郎(自民 5期)氏を選出

◆立候補者

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白沢 明(58)   現 2期目を目指す
佐々木 幸仁(70) 新 農業
吉村 金利(63)  新 農業
櫻井 久江(71)  新 元 清内路村長
小林 義勝(70)  新 農業
亀割 竹男(73)  新 無職
唐沢 浩平(60)  新 会社員
熊谷 恒雄(63)  新 農業
井原 光子(54)  新 会社員
熊谷 義文(64)  現 3期目を目指す
井原 敏喜(66)  新 会社役員
実原 恒禎(67)  現 2期目を目指す
田中 真美(47)  新 団体職員
吉田 哲也(52)  現 3期目を目指す
大嶋 正男(67)  元 日本共産党
熊谷 章文(68)  新 会社役員

◆ポイント① 阿智村議会はレベルが高い

阿智村議会は消費税5%への引き下げの請願や新基地建設のための辺野古沖埋め立て一時中断を求める請願を全会一致で採択した実績が有り、単なる国や県からの請け負い機関ではなく独立した意思をキッチリと表明できる、非常に優秀な議会といえます。 また24年前に「女性議員を送る会」という市民グループが初の女性議員を誕生させて以来、現在まで女性議員を選出し続けているコトも素晴らしい点です。

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