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選挙結果振り返り(2022 11.13投票)


 一日遅れてしまいましたが、13日に投票が行われた選挙のうち、私が先週セレクトした10本の結果を振り返っていきましょう!


◎岩手県・滝沢市長選

 小澤一郎氏の流れを汲む、元参院議員で2期目を目指す現職が敗れ、自公が推した元県議の新人が当選しました。
 新人へは地元国会議員の鈴木俊一財務大臣や広瀬めぐみ参院議員が入り必勝態勢で掴んだ勝利です。 一応現職には特に国会議員が入った様子は見当たらず、小沢氏はこの市長選についてツイートひとつ触れていませんし、県内で小沢氏と対立している階猛氏も同様にスルー。 これでは勝てない・・・ 現職がかわいそうになってきます。
 とはいえ、来年の知事選も達増知事はますます不利になってきたかもしれません。 ただ達増知事も次が5期目の挑戦。 58歳と若いのでまだまだ働けますが、多選になってしまうのは如何なものかと・・・

◎岩手県・滝沢市議補選(定数1/3名)

 個人的に注目していた、この補選。 候補者の中に元職がいますが、その方はパチンコ店内に落ちていたICカードを拾って使い込んでしまったために逮捕され、責任を明確にするために辞職。 その空いた議席を取り戻すために再度立候補したのですが、結果は2位。 当選は成りませんでしたが笑っちゃうほど票が獲れないというコトも無く。 一定の票が獲れたので来年の本選に布石をうつコトはできたのかもしれません。


◎新潟県・小千谷市長選

 2期務めた現職が引退し、その後任を争う選挙で、現市長の後任指名を受けた1名と、その体制を変えたい2名の争いでしたが、現職後継候補は圧倒的に強く、二名の新人票を足してもダブルスコアの差をつけて当選しました。
 そうやってこの街も、後継候補が当選するという半ば “襲名制” のような選挙が続くのでしょうか。 こういった地方の街で構図を変えようというのは相当難しいのだと感じます。 


◎三重県・明和町長選

 2期目を目指す現職に、前回に続いて立候補した新人の一騎打ちでしたが、結果は当然、現職の圧勝。 新人さんは5人中5位だった前回の市長選に続いての敗戦となりました。

◎三重県・明和町議選(定数14/15名)

 今回2本ある、「“定数プラス1” で “公明、共産1名ずつ立候補” の選挙」のひとつ。
 共通している見どころは、共産候補が前回から票がどれだけ上下するのか。 昨今の流れを見ると減る可能性は高く、どれだけ減ってしまうのかがチェック項目です(もちろん増えたら素晴らしいコトですが)。 コチラの共産候補の前回は「866票の6位」でしたが、今回は「575票の9位」。 票も順位も減らしていますが、まだまだ確固たる基礎票があるようで無事に当選しました。


◎兵庫県・太子町長選

 コチラも大注目の選挙! 市長と議会の激しい対立が続いている中、

 町の教育長が女性教育委員にセクハラし辞職したコトを受けて議会が市長を猛攻撃。 遂には不信任決議案を可決成立させ、それを受けて町長が出直し選挙に打って出ました。
 新人はセクハラ教育長の前任者にあたり、教育長時代に進めていた学校へのエアコン設置のための予算を町長に勝手に削減されて対立し辞任した因縁があり、その新人には町議14名中11名がつくという情勢で行われた選挙は、新人が現職にダブルスコアの大差をつけて当選。 町長はあっけなく敗れました。
 やはり行政の両輪である首長と議会が対立してイイことなんてありません。 たとえ意見の相違があってもチカラを合わせていかなければならず、不毛ないがみあいで損をするのは市民です。 特に地方や小さい自治体では揉め事を嫌います。
 勿論、馴れ合いは良くないですが今後は首長と議会、一定の緊張感を持ちつつ町民のために尽力していただきたいものです。
 

◎兵庫県・太子町議補選(定数1/2名)

 コチラは過去の町議選で1戦1敗の候補と3戦3敗の候補による一騎打ち。 来年4月には本選が有るので、そこに向けて “顔を売る” 要素が強い選挙は、1戦1敗の候補の勝ち。 敗れた候補はコレで4連敗となりました。
果たして春の本選で再度立候補するでしょうか。


◎広島県・竹原市議選(定数14/15名)

 政治資金収支報告書を故人の名前で提出するなどがバレて崖っぷちの寺田稔総務相を選出した(広島5区)コチラの選挙も明和町議選と同じ構図です。 コチラの共産党候補の前回は「656票の13位」でしたが、今回は「510票の14位」でした。
 投票率の減少を考慮すれば相応の獲得表なのかもしれませんが、ギリ当選の14位まで追い込まれてしまいました。 四年後のコトを考えると心配です。


◎熊本県・熊本市長選

 3期目を目指す、自公立憲など多数の政党から支持を受ける現職。 それに対し新人は、つい最近まで共産党所属だった候補と、市内を自転車でポスターを貼ってまわる候補という構図なので、もう、言わずもがな。 現職が大差で当選を果たしました。
 これ以上申すコトは有りません。 ハイ...


◎宮崎県・高鍋町議選(定数14/18名)

 コチラも公明、共産から1名ずつ立候補なのですが、落選が4名とやや多い選挙です。
 共産候補の前回は「733票の5位」でしたが、なんと今回は、獲得票こそ639票と少し減ったものの公明に次ぐ第2位で当選! 躍進といってイイでしょう。 この町も確固たる固定票が健在のようです。



以上になります。 当選された皆様のご活躍をお祈り申し上げます。


※「新宿区長選」「館山市長選」「さくら市議選」については、選挙ウォッチャーちだい さんのレポートで御確認下さい。





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