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報道の「公平」とは

 まだ草津町のリコール問題でワーギャー言ってる輩が多くいまして、昨日、Twitter上でリプ合戦をしたのですが、そのキッカケとなったのがコレ。

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「ジャーナリストというのは、どちらのサイドにも立つことなく物事を公平に伝える仕事だと思っている私としては・・・」

 「物事を公平に伝える」・・・って、何だろね? 何を以って公平を図るのだろう? 情報量かな? 時間かな? それとも、事実のみを伝えるコトかな?

 確かに、放送法の第4条には、

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二 政治的に公平であること。

 というコトが書かれています。 ただ、先ほども書いたように公平を計る基準というものがハッキリしていない以上は、発信側(報道)、受信側(視聴者、リスナー)それぞれの主観に委ねられるしかありません。

 人間は思考を駆使する生き物であり、そのそれぞれに主観、価値観が存在します。 それである以上、万物が「公平」に見える事象なんて存在し得ないのです。 例え「政治的に公平であること」を謳っている報道機関では、人間が思考を駆使して運営・取材をしている以上、偏りが出るコトは仕方が無いコトです。

 しかも現状の日本は、政府の政策に異を唱えたら「反日」「左翼」呼ばわりされるし、「右でも左でもない普通の日本人」とプロフィールに書いている奴の殆どがネトウヨだったりと、「公平」「公正」「中立」の定義がブレブレになっています。 そんな中で報道機関や他者といった自分以外の存在に公平性や中立性を求めるのが、もう無理筋だと思います。

 大切なのは、各種それぞれの方向から発信される情報を受け止め、吟味し、自分に取り入れるコト。 そう、報道の「公平」とは、発信側ではなく受信側に求められている所作なのではないでしょうか?  先ほど載せた放送法にも第1条には、

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二 放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。

 と、あります。 「放送の不偏不党」という言葉に反応して「野党寄りの報道ばっかりするな!」と文句を言う人もいますが、この言葉はかつての大政翼賛会のような存在を防ぐために書かれた、政府の言いなりにならないために書かれた言葉です。 報道には政府の政策をチェックするというとても重要な役割が有ります。 それを貫くために「真実及び自律を保障」し、「表現の自由を確保」していくのです。

 大手メディアから、私のような報道の末端中の末端の者、そしてSNSを通じて誰もが情報を発信できる時代です。 有益なモノから有象無象なモノまで飛び交う情報の中から、どれを選び、吟味し、取り入れるか。 それが「受信側」に求められている「公平」なのだと、私は考えます。


 ちなみに(こっからはグチになりますが・・・)、最初に載せたツイートからリプ合戦をした相手。 村長の言い分を支持する立場からの発言で、リコールという手段を用いたコトが間違いだとする私とは話がかみ合うワケが無かったのですが、その人が、

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 と、絶賛していた記事が、コレ。

 ・・・思いっきり主観入りまくりの記事やがな!! と、呆れた次第です。 ちなみにこの方は、

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 とある連続女性暴行者(事件の内容を問う記事では無いので名前は伏せています)の厳罰化を求めるハッシュタグを作っていました。(だったら元議員を擁護するんじゃないの? とは思いつつも)この活動は素晴らしいものだと思います。ただ、私と彼女のリプ合戦中に、

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 横から割り込んで加勢する人が現れ、その方ともリプ合戦をしたのですが、最初にリプ合戦していた彼女は応援が増えて嬉しかったのか、その方の発言全てにイイねを押しまくっていました。 ただ、この割り込んできた方のタイムラインを見てみると・・・

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 思いっきり二次元のエロ画像を載せてるようなクソ野郎で、こんな奴に民主主義がどーとかリコールが正しいとか言われたくない! と思いリプ送るのを止めました。 そもそも、権力が暴走して多数派が全ての社会になったら、君みたいなマイノリティーのド変態が真っ先に淘汰されるというコトに考えが及ばないのかねぇ・・・


 話が横に逸れましたが、報道の「公平」について私の考えを書いてみました。 皆様はどうお考えでしょうか?

 それにしても、何故、草津町と縁も所縁も無い人がここまでこの問題に熱くなっているのかが、私には理解できない。 結局、“多目的トイレの不倫”と同一線上に捉えているのかなぁ? そーいうコトじゃないんだよなぁ・・・

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