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ryanguru氏のエイム手法を個人的解釈のもと言語化+関連要素の説明【マウスの持ち方の人】

こんにちは。マウスの持ち方の人です。
普段はマウスの持ち方ブログの運営、Twitterで気づきの発信などを行っているただのゲーム好きおじさんです。

昨年末からyoutubeの動画を皮切りに話題になっているryanguru氏のエイム手法(ryanguru式エイムと呼称していきます)について私なりの言語化を図っていきます。

私自身は、ryanguru氏のエイム手法を落とし込もうと努めて、エイムの違いは大きく感じられることができました。
まだ再現度も十分に高くはありませんが、感覚が変わった瞬間、視界が一気に開けたあの感覚は可能なら皆さんにも体感してほしいところです。
思い知らされました、世界はひれえなと。

私のモチベーションとして、「悩めるゲーマーの助けになれればうれしいな」欲求で活動しておりますので、誰かに刺さる内容になることを願います。
(そして、混乱を招き足を引っ張ることがないことも切に願います…。)

なお、このnoteにて述べていくのは主に、ryanguru式エイムのイメージ作りを助けるものとなります。
細かな要素は多く動画内でも紹介されており、またそういった要素は言葉の通りに受け取りやすい点が多いと感じています。
例えば、人差し指と中指が力むと手首がスムーズに動かなくなる、等。

逆に、ryanguru式エイムの軸となるセンサー基準でのマウス操作などについては、抽象的パーツも多く、少し理解しづらい、イメージしづらいかと思います。
その辺りを中心に私なりの解釈と観点から説明をする内容となっています。

そのため、深い内容を期待して読みに来られた方には申し訳ないですが、浅い内容をかみ砕いた形になっている点をご了承ください。

また、前提として以下の点にご注意ください。

  • 私個人の勝手な言語化になります。
    動画で字幕ついてるんだから言語化じゃなくね?と言われればまあそうですが、紹介されているエイム手法をかみ砕くことも言語化かなと思ってそう表現しています。

  • 100%の内容を理解している確証はありません。
    適度なネットリテラシーをもって、読み進めてください。
    ※過信厳禁です※

  • 伝わりやすくするため、断定的表現を使いますが、確信を持っているわけではありません。

↓↓ ryanguru氏の動画、並びにKH氏の動画はこちらです。↓↓

ryanguru氏のエイム講座
「[必須視聴]FPSプロのエイムコーチが教えるエイム講義-基礎 (JP SUB)」

KH氏とryanguru氏の対話を含めた動画①
「マウスの持ち方・腕の置き方についてRyanguru先生に直接聞いてみた」

KH氏とryanguru氏の対話を含めた動画②
「動きの基準がマウスセンサーになる話をするKH&Ryanguru先生」

KH氏とryanguru氏の対話を含めた動画③
「手首エイム・腕エイムって何?正しい体の使い方を解説します!(w/Ryanguru)」

KH氏とryanguru氏の対話を含めた動画④
「エイムが良くなる為にセンサーとシンクロさせる考え方を解説します!(w/Ryanguru)」


3つのステップを押さえる

まずは、下記の動画にて登場する、3つのステップがこの理論を言語化するにあたって一番軸にしやすいと感じましたので、それに基づいて説明をしていきます。(2:00~)

3つのステップとは以下になります。

  1. 自分の身体を思い通りに操る力

  2. センサーに基づいて反応(エイム)する力

  3. クロスヘアと自分の視線をシンクロさせる状態

ここを聞いて頭が「???」となっている方も多いと思います。
私も最初はそうでしたが、今はこうかなと形になっているものが見えているのでそれをお伝えしていきます。

ボリュームとしてはほとんどが「2.センサーに基づいて反応する力」の話になると思います。

でも前提にあるのは「1.自分の身体を思い通りに操る力」なんですよね。

それではStep1から順番に説明していきます。

Step1.自分の身体を思い通りに操る力

これは本当に言葉の通りです。
でもそれが明確にイメージできない人も多いと思います。
特にスポーツをやり込んだことがない人には経験する機会が限られ難しいのではないかと推測しています。
(コロナ渦での学生時代を過ごしている方は、特に部活をする人も少ないと以前にうかがったこともあり、特にイメージが遠い人も多いのかなと)

自分の思い通りにマウスを動かして止めたり、右へ左へと動かしたりできないのに、ゲーム内のフリックエイムだけはビタビタに合う、なんてことは想像しがたいですよね。

これは完全に画面の外側の話です。

まずは経験してみましょう。
ほんとに何でもいいので適当な例をいくつか挙げてみます。

  • ペンと紙を用意して、紙の右上角から左下角へ向けてまっすぐに線を引いてください。
    ▼綺麗な線が引けましたか?

  • 鏡の前で目をつぶり、脇が90度になるように腕を持ち上げてから目をあけてください。
    ▼しっかり90度になっていますか?

  • 腕を自然に下ろした状態から肘を曲げ、両手の人差し指を向かい合わせにします(指さしの形)。そこから一定の速度で人差し指の先端同士をスッとくっつけてください。
    ▼指先がきれいにくっつきましたか?

これらは雑な例ですが、どうでしたか。
完璧にできた人はどのくらいいるでしょうか。
どれもあなたが体をこう動かしたいという明確なゴールを設けて、その通りに体を動かすように(脳が指示をして)実行したはずです。

これが完璧にできなかったということは、あなたの脳が指示を出しているのに、身体を思い通りに操れていないということです。

スポーツでよくある現象で伝えるなら、

  • 自分の全身が写る位置にカメラを置いて、好きな球技の素振りをしてください。
    ▼動画を確認しましょう。あなたのイメージと素振りの動きは完璧に一致していましたか?

ここまでで、自分の身体を思い通りに操ることができているかどうかをある程度理解できたのではないかと思います。

それではPC上でペイントを開いてみましょう。

  • マウスを使って、綺麗な円、二等辺三角形などを描いてみましょう。
    ▼イメージ通りに描けましたか?

完璧に描くのはかなり難しいですよね。
これがさっぱりできない人はマウスを思い通りに動かせていないということです。

逆に、ゲーム内でだけエイムが思い通りにできるけど、ペイントでは上手くかけないという人もいるかもしれません。

それは特定の動作だけが上手くできるように訓練されている状態であり、身体を思い通りに操れている状態ではない、可能性があります。
例えば、手首を支点に”固定”している人などもこれに該当します。

手首を明確に固定してエイムする場合には、水平エイムの動作の安定性は保ちやすいです。
でも体の力の流れ(下半身→上半身→肩→腕→手先)が手首で一度ストップしてしまいます。
自然な体の使い方からは理に反する動きとなってしまいます。

そして、円や二等辺三角形を描こうとすると、支点を設けて固定したマウス操作では難しかったはずです。ペンで線を描く時のように、ペン先を基準にしないと自由な線は描きづらいですよね。
支点となる手首を引きずりながらエイムする必要がでてきます。

敵の複雑な動きに合わせてエイムすることも当然難しいですが、例えば、
Apexでオクタンのジャンプパットで飛ぶ敵を落とすためには、放物線をイメージ通りに描く必要がありますよね。
Valorantで、ソーヴァのリコンボルトを壊すためには、最短ルートで矢の位置までエイムして打つ必要がありますよね。
ある程度、未来が予測できるこれらに対しても、思い通りの動作ができなければ再現がかなり難しくなるはずですが、支点を固定して、これを行うのはとくに難しいというか、阻害する要素が発生します。
(弾速やリコイルがあるから、どれも簡単ではないですが)

自分の思い通りに体を動かすためには、支点を固定するというエイム手法は邪魔な存在になることもあると伝わったでしょうか。

支点を固定することで、特定動作(水平エイムなど)は安定しますが、自然な体の使い方・ポテンシャルを引き出そうとするryanguru式エイムからは遠ざかるのです。

なお、「手首エイムの可否」について再三の注意が出回っているので大丈夫とは思いますが、手首を支点にした動作が行われないのではありません。
【手首の支点を”固定”→マウスを動かす】
という動作がオススメされていないということです。
【マウスを動かす際に手首が曲がることがある】
という状態が正しいとryanguru式では説かれています。

また手首支点を辞めようとする意識から手首を無理に浮かせようとする人も見受けられますが、それはそれで不自然な手首の角度を作ってしまう可能性があります。
浮かせるのではなくあくまで自然に、押し付けない感覚です。
もちろん、自然に浮くんだという人はそれでいいと思います。

なお、円や二等辺三角形を描く動作には「スピード」の視点などが考慮されていませんが、「実際には敵の動く速度に合わせて」や「敵が撃ってくるより先」にエイムする必要がありますよね。

マウス操作は軌道だけではなく、速度も含めて思い通りにできるかどうかが重要になってきます。

なお、一般的にはこのような思い通りに身体を操る能力を「コーディネーション能力」と呼ぶこともあると思いますが、Step1に対する捉え方が理屈っぽくなりすぎて、イメージが適切に作れなくなる人もいるかと思い、その観点ではあまり踏み込んでいません。

自分の身体を思い通りに操るために具体的なトレーニングを行っていきたいとした場合には、コーディネーション能力、コーディネーショントレーニングはヒントになってくれる可能性があります。

また、注意点として、「ペイントではうまく描けない・思い通りのマウス操作はできないけど、ゲーム内で集中してたら弾が当たるんだ」「ゲーム内では自分のスイッチが切り替わるんだ」みたいな幻想を抱いている時代が私の若かりし頃にもありました。
今思えばこれはマインドとしては良いかもしれませんが、危険な考えだったなと感じています。

これって、要は自分の上振れパフォーマンスを地の力と勘違いしていたんですよね。

思い通りにマウスが動かせたうえでのエイムとの大きな違いは再現性です。
土台のない技術は、ただの偶然です。
スポーツをしていてもこれは強く感じることがあります。

プレッシャーのかかる試合になって、土台に基づいて発揮できる能力と、そうでない能力では成功する確率=再現性がまったく違ってきます。
再現性=実力
この再現性の土台の一つが「自分の身体を思い通りに操る能力」です。

この土台に乗せる能力を次のステップで見ていきます。

Step2.センサーに基づいて反応する力

自分の身体が思い通りに操れるのであれば、思い通りにセンサーを動かしてエイムすればいいよね。

これが私的にこのステップを一番端的に表現した言葉です。
とてもシンプル。

でも、そうではない道を進み続けてきた私のような人にはちょっと難しい。

そこでここでは、イメージ作りと理解→再現しやすい状態を作る→感覚を体験するという流れで説明してみます。

  1. ”センサー基準の無支点エイム”のイメージと理解

  2. 再現のための適切な姿勢

  3. 感覚を体験しろ。意識は手に向けろ。

  4. センサー基準で反応するために

  5. マウスの持ち方は関係ないのか?

1.”センサー基準の無支点エイム”のイメージと理解

それでは、手首や前腕、肘などの一部を支点として固定し、そこを基準とした動作のエイム方法を書き換えていきましょう。
それを分りやすく「無支点エイム」と呼んでいきます。

センサーを基準とする無支点エイムをまずは頭と体でイメージしたいところ。
ただしセンサーを感じ取る、基準にする、と言われてもどうすればいいのかイメージができない人も多いと思います。
しかも支点も固定しないとなるとなおさら。

動画でもたびたび登場する、指先5本だけを意識してマウスを持たずにマウスパッド上で自由自在に動かすあの挙動でイメージが作れる人はそれで充分だと思います。
あれが一番ダイレクトなイメージに近いと感じますので。

以下のやり方は私がイメージがぼやけてきたときに作り直す際に意識しているものです。
なお、ここで紹介する方法で実践のエイムを行う、というわけではありません。
あくまでイメージ作りの手法である点を念頭においてください。

基本的にセンサーの移動とマウス自体の移動はざっくり同じになるという前提に基づいています。

#レベル0

  1. 指5本を意識して、マウスパッド上で自由に動かす

  2. 腕や手首がスムーズに動く感覚を体感する

これはryanguru氏が動画内でよく行っている動作ですね。
これをベースとして、この動きにマウスを付けていくのが次のステップです。

#レベル1

  1. マウスを持つ

  2. 腕や手首を動かそうという意識を無くす(≠脱力)

  3. マウスだけに意識を集中する

  4. 腕や手首、指が透明になる感覚をイメージ

  5. マウスをただ先導させて、右左右左・丸・三角となめらかに動かしてみる


どうでしょうか。
手首や腕が邪魔することなく、自由に思い通りにマウスを動かせる感覚がありませんか?

――注意点として――
・手首や腕は机に自然と接した状態にします。
・自然に手首が浮くならそれでOK。
机にかかる圧が手首~腕で均一になるように、体重を腕にかけず、
 腕を浮かす意識もしない。
・手首がガクガクとなるのであれば持ち方を変えるなどで、
 とにかくスムーズに手首や肘が動くように変えてみる

上記の注意点に引っかかる人は、そもそも机椅子の高さが合っていない可能性が高いと思います。
自分の自然な腕の位置で、机に腕がそっと乗る高さに調整してみてください。

それでは次の段階に移ります。

#レベル2

  1. 射撃練習場などへ入る

  2. マウスパッドをモニターだと想像する

  3. あなたのマウスパッドにはモニターと同じ映像が浮かび上がっている

  4. ターゲットを定めたら、画面上=マウスパッド上でマウスをその位置へ動かす

  5. フリックというよりマウスをターゲットまで移動するイメージ

  6. 動くターゲットにマウスをトラッキングするなど、自由に動かしてみる

先ほどの腕の動かし方とゲーム内での動きが少しリンクしてイメージできてきましたか?


――注意点として――
・実際にターゲットにエイムが合っているかどうかは気にしない
・先ほどの腕・手首・指が透明になるイメージでマウスだけ意識して移動させる
・ハイセンシであれば小さなモニターをイメージ、ローセンシはマウスパッドいっぱいに映像が映るイメージ
・長方形のモニター意識では動作との一致が難しければ若干扇状のモニターを意識する
・モニターは20~30%の意識でなんとなく見る
・マウスへの意識を70~80%にする
・視覚よりもイメージを優先

ここまでで
「あ、飛び上がったジェットを打ち落とせる気がする」
「あ、敵の小ジャンプやジャンプパッド中のオクタンが追える気がする」
「ああ!ゲンジができる気がする」
と感じてもらえたら成功だと思います。(?)

このマウスを先導させて動かすイメージをより精度高く意識したものが、「センサーを基準にしたエイム」に近いです。
例えば、上記の2つのステップの「マウス」を「センサー」に置き換えて再度やってみてください。

なお、長方形のモニターを意識すると生真面目な人は正しく手を動かせないケースがあるかもしれません。
それは、横方向のエイムが実際にはまっすぐに直線を引く動きをマウスで行うわけではないからです。
肩から腕が生え、関節がいくつも存在している以上、ある程度は弧の動きになることがほとんどです。

しかし、この動きを明確に意識することもよくないと思っています。
そのイメージはあなたの動きに制限をかけてしまうリスクがあります。
身体がある程度動かせる人であれば、勝手に自然な動きになると思います。

ただし、真面目にモニターをイメージしてその通りに動かそうとしすぎる場合には、モニターを扇状に見立てるなどでイメージと身体の動きの歩み寄りを行ったほうがいいと思って注意点の中で提案しています。

さて、ここまでで無支点エイムの個人的な手の動きのイメージ作りの方法を紹介しましたが、この時に手首をどう曲げるか、腕をどう動かすか、意識していましたか?
きっとしていないはずです。
なぜなら「関係ないです」から。

このイメージ作りでとにかく感じてほってほしいことは
マウス(センサー)が一番に動くということ
マウスが先導してそれが基準になって手首や腕の動きが決まっている
身体はマウスにただついて行っているだけ

このあたりの感覚をイメージできたらいいのかなと。

2.再現のための適切な姿勢

ryanguru式エイムにおいて、姿勢はことさらに重要です。
自分の身体に制限をかけない状態が大前提になります。

無支点でストレスないマウス操作を実現するためにはいい姿勢を作る必要があります。
余計な筋肉の負荷がかかっていない状態かつ、腕がストレスなく動かせる状態が理想的です。

姿勢についてはこちらの動画が分かりやすくまとめられていたので参考にしました。
韓国語のため、動画の文字起こしプラグインとGoogleレンズの翻訳を活用して視聴しました。

いい姿勢として一つの目安になるのはマウスをマウスパッド使う範囲を「Z」を描くように自由に動かせるかどうかです。

自分が使うマウスパッドの範囲においてシームレスに肘や肩、手首が苦しく感じることなく動かせること。
そのための机椅子の高さや脇の開き具合の調整が重要です。

加えて、以下のポイントは私が特に意識しているポイントになります。
動画内容と重複する点もありますが、意識すべきです。

①適度に脇を開く
②肩を持ち上げない
③肘を机に無理に乗せない
④座面とお尻の反発の力が使える姿勢

少しずつ説明を加えます。

①適度に脇を開く

これは主に肘の稼働域を意識しての調整です。
脇を締めきった状態で前腕を動かそうとすると、外側へはほとんど動かず、無理に動かそうとすると肘に大きな負担がかかります。

脇をこぶし2つ分ほど開いて左右に前腕を振ると、無理なく左右に動かすことができると思います。

ここからの開き具合は個人次第だと思いますが、一つの目安としてモニターの右端辺りに手が位置しているプロが非常に多い印象です。

実際、この辺りまで脇を開けば肘の可動域は十分に確保されると思います。

また、脇を開くとどうしても手先の動作が不安定になるという人は、肘を締め気味にして体の正面寄りでマウス操作ができる配置を目指すと肘の外側の可動域の狭さをカバーできると思います。
ただし巻き肩になりやすく、肩回りに負荷がかかってしまうリスクがあるようなので、強くオススメはしません。

②肩を持ち上げない

Twitterなどで何度も発信をしているのですが、これは非常に大切。

一番シンプルに理由を挙げれば、肩を持ち上げることで、持ち上げなければ使わなくてよかった筋肉をムダに使った状態になる、からです。

基本的には机椅子の高さを調整することで解決できるので、これは絶対に調整してほしいポイントです。

特にゲーム後に肩こりがひどい人は、肩を持ち上げているという人も多いです。

③肘を机に無理に乗せない

肘、肩ときて、次は肩甲骨です。

肘が体の真横に来ている状態から前腕ごと肘を前に持っていくと、肩甲骨が動かされている=筋肉が使われている状態になってしまいます。

肘乗せスタイルは手先の繊細な動作を安定させやすいのですが、肩甲骨周りの筋肉に負荷がかかってしまうこと、また、肘を固定してしまう場合には無支点エイムの支障になってしまう点からオススメできません。

肩甲骨周りがガッチガチになる人、肘を引いてみましょう。

ただし、身体を前傾させるなどで肩甲骨周りへの負荷を少なくして肘乗せスタイルを実現することも可能です。
そういうタイプの人も見かけますよね。
でも過度な前傾姿勢は頭を首で支える形になりやすいので、今度は首回りが疲れてしまいます。

強いて挙げれば、肘乗せの最適解はL字デスクか、身体を半身にすることですかね。

あと肘付近まで腕を載せるのであれば、机とおなかをくっつけることで負荷なくできると思います。

④座面とお尻の反発の力が使える姿勢

お尻エイム、やってますか?
とても重要だと思ってます。

椅子に座って体を支えつつ、腕を動かしていく。
そのための力の出どころとしてお尻をイメージして姿勢を整えるのが一つのオススメです。

お尻が起点の姿勢から生み出されるエイム、お尻エイムです。

骨盤を立てるとか、背中で体重を支えないとか、いろいろとポイントはあるのですが、シンプルにお尻の生み出す力を指先に通していくイメージで姿勢を作りましょう。

お尻の力が抜けて、猫背になると自重が腕に乗ったりしやすいです。

脚もお尻を安定して支えるために調整するイメージがしっくりきます。

たまに、足を組んだり、アグラをかいた方がエイムが安定するという人がいますよね。
そういった人はその状態の方が、足を下ろして座ったときよりもお尻と座面の反発を感じられる姿勢になっていることが原因ではないかなと考えています。

3.感覚を体験しろ。意識は手に向けろ。

KHさんもここで言われているように、はじめはとにかく手に意識を持って行くことが非常に効果的だと実感できました。
画面を適当に見て、手(センサー)を動かすという意識でやっていくことで感覚がかなりつかめたと思っています。

普通に練習していると、敵に弾を当てようとしてつい画面に意識を集中してしまいますよね。

でも「弾を敵に当てようとしない」ことも大切だとryanguru氏は言っています。

原理説明まではできませんが、とにかく手に意識を向けて感覚をつかもうとすることは私の中でも非常に大きな変化がありました。

短い章ですが、とにかく手に意識を向けて感覚をつかもうとすることが重要だと実感したので、それを強調するためにも一つの章にしています。
是非、意識してください。


4.センサー基準で反応するために

上に説明したマウスの存在だけを感じ取ってエイムする方法イメージ作りを思い出してください。
その時に、手首をどう曲げるか、肘をどう曲げるかは意識に上がってきていなかったはずです。
その状態がセンサー基準で反応している状態に近いです。

ただし、その動かし方の違いを意識に上げることなく、「マウスを動かせば勝手についてくる」という状態が理想です。
つまり、センサー基準で反応する、とはセンサーの動きに合わせて、体が勝手に最適解で反応してくれる状態といえます。

上にも載せましたが、一番重要なので復習しましょう。

マウス(センサー)が一番に動くということ
マウスが先導してそれが基準になって手首や腕の動きが決まっている
身体はマウスにただついて行っているだけ

私の今までのコンテンツで使っていた表現としては「先導ポイント」が近しいです。
例えばなぞり持ちでは人差し指を先導ポイントとして、「人差し指でなぞるようにエイムするだけ、手首や腕はそれにただついてくる」と考えていました。

またリバース持ちでも手の平でエイムを先導する方式と捉えています。
これらはまさにこのセンサー基準での反応と同じ方向性ではないかと思っています。
ただし、2点違っているポイントは

  1. センサーを基準(先導)にする明確な意識

  2. 手首や肘を支点とした弧の動きのイメージから脱却できていなかった

が挙げられます。

特に私が長年意識しているなぞり持ちでの人差し指意識の影響か、センサー基準に意識を置いてエイムしていても気が付いたら人差し指の先導する感覚になってしまいます。
この辺りは、どこまで矯正の必要性があるのか、まだまだ考えてみる余地がありそうです。

ただし、明確に注意している点としては、なぞる感覚の時に人差し指に集中して力をいれないことです。
特定の指だけに力を入れた状態では、手首の稼働がスムーズに行えなくなります。

これは動画内でも触れられていますね。私もこれをきっかけに意識をするようになりました。
あくまでバランスよく指先へ力を入れた状態でエイムをするように練習中です。

また、人差し指だけの意識よりも、指先5本でなぞる感覚、先導する感覚の方がエイムはスムーズに感じられるような気がするのでryanguru氏の言う通りに、忠実に再現するほうがいいでしょう。

なお、悩む人も多いであろう、人差し指、中指を力ませないためのコツを紹介します。

  • 人差し指、中指を深く曲げないこと

  • クリック部が低いマウスを使うこと

  • 指の先端でクリックする感覚ではなく、指先の面(指紋の渦の中心より少し上くらい)でクリックすること

これらのコツの根底にあるのは、指の角度がニュートラルポジションから大きく外れていないかです。

私の言うニュートラルポジションとは、
手の平を地面に向けた状態で、手首を中に浮かせ脱力した際の、人差し指と中指の角度です。

これが指の筋肉がプラマイゼロでほとんど使われていない状態です。
ここを基準に大きく角度が変わるような持ち方を避けることで、力みを排除することができる可能性が高いです。

つまり、マウスを持っているだけで、人差し指や中指の筋肉が余計に使われている状態を避けるということです。

5.マウスの持ち方は関係ないのか?

マウスの持ち方の話に少し踏み込みましたが、マウスの持ち方について「関係ないです」という言葉を受け取って「じゃあなんでもいいんだ」と単純に解釈をしている人が一定数いるように思います。

しかし注意してほしいのは、「ryanguru式エイムはどの持ち方でも再現可能」だが、「持ち方の違いによるエイムへの影響がないわけではない」という点です。

具体的な影響内容を挙げると、「薬指小指を伸ばせば手首の右側への稼働域が狭くなる」「手首を寝かせたほうがスムーズに動く人と、わずかに起こし気味の方がスムーズに動く人がいる」などです。

だから一つの正解を提示することはできませんが、自分の中で「イメージに近い動きができる持ち方」「違和感の少ない持ち方」などを適用することをおすすめします。

また、明らかに悪手な持ち方も存在はしているので、そのあたりを逆に適用しないことなども大切です。

土台となる考え方(”マウスの持ち方における「操作と固定」”)についてはこちらのnoteに書いているのですが、ryanguru式ではマウスへ操作の力を加える感覚を無くすことが重要だと感じています。

マウスと手を一体化させるための固定に使う力だけにする意識で、「マウスを右へ押そう」「左へ押そう」という力は意識しないことが肝になってきます。

この点はKHさんもこちらの動画でおっしゃっていますね。

手でマウスパッドをなぞるようにエイムする、そして手とシンクロしたマウス(センサー)が勝手にそれと同じ動きをする。

この意識で持ち方を決めればいいと思います。

いくつか個人的にポイントだと思う点を挙げると、

  • 薬指や小指の側面を使ってマウスを固定する
    →操作の力が不要になる代表的な手法です。

  • 人差し指や中指を極端に曲げない
    →曲げる時点で指に力が入っているので力みを誘発します。

  • 手の平はマウスの重量を受け止めるために接地させる意識

  • 手の平はマウスを振って邪魔(窮屈)に感じず、手指の感覚が活きやすい接地のさせ方

  • マウスの重心をどこで感じ取るのが一番しっくりくるのか

マウスの持ち方は割と人を選ぶので、これが必ずいいよ!とは言えません。
自分の中で、感覚を活かしやすい持ち方を定める必要があります。

Step3.クロスヘアと自分の視線をシンクロさせる状態

ここまでの段階で、仮にマウスのセンサーを基準に自由自在にエイムが出来るようになったとしましょう。

目とセンサーの一致はこの第3ステップに位置しています。
つまり、ここでようやく一致を図っていけるということです。

目の使い方について、意識したり悩んだりしてあれこれしている人も多いと思いますが、目を入り口にしていないところがryanguru式のエイム手法です。

「目が良ければエイムは強くなるよね」という角度とは少し違っているということです。

私の考える軸を先にお伝えすると、

自由自在なセンサーの動きが出来て初めて、目の動きと一致させることができる

どういうことかというと、例えば今までの支点を設けたエイム手法との違いで述べると、手の動きは弧の動きをベースにしていて、360°にバランスよく強い動きではありません。
対してryanguru式のエイムでは支点がなく、マウスパッドの必要な範囲内を不便なくエイムできることが土台となっています。
下の図を見てもらうとイメージしやすいと思います。


それでは目の動き、目がとらえる動きはどうかというと360°自在に動くものですよね。

支点ありきのマウス操作では目の動きを1=1(シンクロ)で再現できません。

右上を目で追うのは簡単ですが、手の動きは支点があると段階的にならざるを得ません。

ryanguru式は右上を目で追うのと同じように、センサーも右上に追従することができます。

加えて、センサーを基準にしたエイムが出来ていれば、「目→センサーで再現」のラインが最短で結ばれるので、シンクロを感じられる要因だと考えています。

これができることで、「目では敵を追えていたのに、エイムが追い付かなかった」という事象が起こらなくなります。

さらに支点問題以外でも、
手首のスムーズな動きを実現しているなら、目が右左と切り返した際に切り返しのポイントで止まる感覚がほとんどないように、手も切り返しが行えています。

これが人差し指を集中して強く押しこんでしまっている場合は手首が硬くなり、目の動きに遅れて手が切り返していくことになります。

目の動きを1=1で再現できるセンサーの動き=ryanguru式エイム

であるから、ryanguru式エイムの身体の使い方を身に着けてから目のシンクロのステップへ進むのが順番というわけです。

では目の具体的な使い方については、と言われるとあまり多くを語れるほどの理解はまだありません。

私が良いコンディションでryanguru式エイムを再現できていたのではないかというときの感覚をいくつか紹介します。

  • 目の反応速度最大化させるために周辺視野を活用した目の使い方

  • 敵を凝視するのではなく、感じ取る感覚

  • 敵を目で認識したときにすでに弾がヒットしている感覚
    「目で見る→エイムを合わせる」ではなく、「目で見る=エイムを合わせる」

後は、こちらのnoteで紹介されている内容は私の感じたものとしっくりあっていたので、合わせてご確認してみてはどうでしょう。

「目と手の一致」は今までのFPS界でも目にすることがある考え方ではありましたが、このryanguru式エイムではその一致できる上限を大きく広げることができたもののように考えています。

また、周辺視野で認識するなら跳躍性眼球運動や追従性眼球運動といった、いわゆる動体視力は関係ないのかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはないと思います。

周辺視野を活用することと、目がしっかり動くものを捉えることが出来ることは片方だけで完結する要素ではありません。

やっぱり目をトレーニングして動く状態や条件にしたときの方がエイムが明確にいいです。

目のトレーニングとして、なんでもいいのですが個人的にはosu!を活用しています。

さいごに

ここまで3つのステップでryanguru式エイムを解体して説明してみました。

各ステップを完璧に作り上げないと次のステップへ進めないということはありませんので、そこは安心してください。
ただし、Step1が少ししかできていなければ、その上に乗せるStep2、3もちょっとずつしか乗せることが出来ません。

ピラミッドの土台をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
各ステップは次のステップへの土台となっているので、やはり大きければ大きいほど、次のステップの再現度が高まります。

具体的な努力の方法を示すことが出来ていないのは、心惜しいですが、なにか参考になれれば幸いです。

また、今まで主流と考えられてきた支点を設けたエイム手法を否定するつもりはありません。

現に私の今までのコンテンツも支点をある程度設けた前提で作成しています。
ただし、エイム手法の違いによって、構成する要素も違ってくるのでその辺りを今後どう書き分けていけばいいかなと、悩み中です・・・。

どうしたもんですかね。

ま、とりあえずはryanguru式エイムについて私が十分に再現できる段階にならなければ使い分け、要素の分断も正確に行えないので最近はそこに注力している所です。

また、このnoteで記した内容はryanguru氏の紹介する要素を網羅しているわけでもなく、もっと様々な要素が散らばっています。
ただ、このnoteでイメージが作れたらその辺りの理解もできてくるのではないかなと期待しています。

日々、新しい気づきがあり、それをつぎ足しつぎ足ししていったので、まとまりのない文章になっているかと思います。
また書いているうちに頭の整理が追い付かなくなることもあり矛盾点や、ryanguru氏の説明とアンマッチな内容もあるかもしれません。
その時はこのnoteが間違えていると思って疑ってくださいね。
(初めに書いた通り、お役に立てれば幸いですが、混乱を招くことも恐れていますので・・・。)

さてここまで読み進めていただき、「うぉー!完璧に理解したぞ!」と練習に励みだすことはないですよね?

最初に注意している通り、「ネットリテラシー」を思い出してください。
このnoteは私の個人的解釈にすぎません。
(適当な気持ちで書いているわけでは断じてありませんが!)

改めて原典に触れるべきでしょう。

それではこちらの動画をどうぞ。


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