アニメキャラと発達障害を安易に結びつける行為が気持ち悪いし多分子供にも悪影響

こんにちは、新井です。

TwitterXで発達障害関連の情報を検索していると、時々アニメキャラと発達障害を結びつけるような内容の投稿を目にすることがあります。

例えば、ADHDのジャイアン型とのび太型とかですね。

軽く調べてみたところ、これはキャラクターと感情の不安定さを結びつけたものらしいです。

感情が不安定ですぐ怒りだすジャイアンと不安定ですぐめそめそしだすのび太、とのこと。

発達障害の理解を促進するうえでわかりやすいイメージを持ち出すのは確かに有効な手段かもしれませんし、発達障害を熟知した専門家が言うのはまだわかります。

しかし、ネットにはかじっただけの知識でキャラクターに発達障害のレッテルを貼るような輩も存在し、そのような輩に対してとても気持ち悪いと思っています。

せっかくならその気持ち悪さを言葉にして、あわよくば共感を得たい、ということで書いてみることにします。

キャラクターや作者に対するリスペクトのなさ

アニメキャラ(や漫画のキャラ)というものは基本的に作者の思いがこもっているものだと私は考えています。

例えば、先ほど触れたのび太は、原作者である藤子・F・不二雄氏がモデルであると明言されています。

要は、作者の分身と言っても過言ではないわけです。

そのようなキャラクターに対して、性格や行動の一部分だけを見て”お前は感情が不安定ですぐめそめそするから発達障害だ!”はあまりにもリスペクトがなさすぎるし、失礼だと私は考えます。

もちろん、"発達障害"を"バカ"とか"クズ"とかそういった悪口と同じものであると主張するつもりは毛頭ありません。

それに、先ほども書いた通り発達障害の理解を深めるうえではこのような具体例はかなり便利であると言えます。

ただ、人が考えたキャラクターをネットの知識をかじっただけの素人がどこかのクリニックのチェックシートと照らし合わせながら、

【悲報】〇〇、発達障害だったwwwwwwwww

はさすがに幼稚すぎると考えています。

お前は発達障害のこともキャラクターのことも大して知らないだろ!!!

って言いたくなります。


安易にレッテルを貼る行為のハードルを下げているその多くがドラえもんやクレヨンしんちゃんなどの子供に人気のアニメを用いていることです。

私の偏見も入っているかもしれませんが、こういったレッテル貼りの多くはなぜか子供むけアニメや話題の人気アニメのキャラが被害に遭っています。

このようなワードが入っていることで、インターネットを扱う子供の目に触れる可能性が高くなることが考えられます。

子供たちの目に、(遅刻やコミュニケーションの苦手さなどの)人の欠点にADHDやアスペルガーなどの名前を付けている様子が映ったらどうなるでしょうか。

まあおそらく学校で同じようなことをするでしょうね。

小学生がネットのネタを小学校に持ち込んでブームになるなんてよくあることです。

実際に私が小学生の時も、ランランルー(マクドナルドのキャラクターのセリフ)などのようなインターネットミームを誰かが輸入してきてブームになっていました。

DSのうごくメモ帳やパソコンくらいしかネットに繋げる手段がなかった当時でそのレベルなので、

スマホや児童一人に一台のGIGAスクール端末が当たり前になった現在ではいうまでもありません。

それに加え、なんだかんだ小学生は暴力的な表現が好きなので、人の欠点を見て発達障害の名前を押し付けるレッテル貼りの行為は多分大人気になると思います。

私が小学生の頃は、脚の毛が濃くてゴリラと呼ばれるとかそんなもんでしたが、今後は、

遅刻が多い子に対してADHDと言ったり、会話が苦手な子をアスペと言って揶揄うような光景が見られるかもしれません。

小学校の都市伝説の内容がどんどん変わっていくように、発達障害レッテルの内容が変わり、何でもかんでも発達障害になっていって、

最終的にはアスペやADHDという言葉が教室中に響き渡るようになるんじゃないかなと思います。

この記事を通して私が言いたいこと

文章を書くのが得意ではないので、やたら長くて読みづらい文章になってしまいましたが、私が言いたいことは以下の通りです。

・作品について触れる際は作品、キャラクター、作者をリスペクトすべき。
・安易なレッテル貼りが子供の目に触れたら真似する。

こんな感じです。

そういえば、専門家でもないのにネットなどで得た知識で他人に発達障害のレッテルを貼るような人のことを

お医者さんごっこ

と言っている記事を見かけましたが、あれは秀逸でしたね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。






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