ウオウオフィッシュライフ界隈。
なんかサブカルっぽい絵ってありますよね。つくみずさんの少女終末旅行みたいな絵柄の。
この手の絵柄を表現する言葉がいまいちなくて、これを僕は界隈で流行ったミームを使ってウオウオフィッシュライフ界隈とか言ってるんですけどこれについて。
ちょっと昔、相対性理論ってバンドが現れた。
アルバムジャケットがこんな感じ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79274877/picture_pc_8bad68944edab6179273a0d2ae96ea81.jpg)
これが重要な位置づけと思っていて。
絵を描いたのはこのバンドのボーカルであるやくしまるえつこさんで、なんとも言えない味のある絵だと思いませんか。
決して誤解しないでほしいんだけど、曲も一歩間違えたら下手に聞こえかねない演奏で、ヘタウマ的概念がここにあった、気がする。
このヘタウマってのが重要で、下手じゃないんだけどなんとなく雑?というか味があるというか。めっちゃ悪口っぽくなっちゃうけど。
インターネット上でこの界隈が人気になった動線はここから伸びてる気がする。
例として漫画家さんを3人挙げる。
多分時系列順。
昔のインターネットで模造クリスタルさんという方が公開していたネット漫画が話題になっていた。
『ミッションちゃんの大冒険』(現在非公開)、『金魚王国の崩壊』とか。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79274885/picture_pc_5830e420bb86dedbffb10e047ec6632c.jpg)
この辺が人気を博してネットで周知された気がする。
また、この漫画の内容が死についてだったりとか、うまくいえないけど哲学的な題材だったりする。
次にpanpanyaさんを紹介する。
2013年に商業デビューした方で、時系列だと多分模造クリスタルさんより後。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79274917/picture_pc_2b017827367d61efad902f2d11ee46c6.jpg?width=1200)
内容はいわゆる夢モノ。
まるで夢の中にいるかのような不条理な世界が展開されている。
これには多分つげ義春さんの影響受けていて、作品の1つ『ねじ式』とかを読んでもらうと似たものを感じると思う。これまたネットのマニア層に人気みたいなポジション。全部鉛筆で描いてるらしい。
次につくみずさんの紹介。
作品の『少女終末旅行』がアニメ化されたので知っている人も多いはず
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79274923/picture_pc_50c297f34e25982a97f8952248b99350.jpg?width=1200)
内容はポストアポカリプス+日常もの。終盤が日常かは果たして。みんな知ってそうなので詳しくははしょっちゃう。
筆者は元を辿っていけば久米田康治さんとかも出てくるんじゃないかとか考えてるけど、一旦この3名が界隈で有名?人気?って感じ。
ここから妄想
この3人はこの界隈で多分神様みたいなポジションだと思う。それでこの3人の共通点を考えたい。
まず、絵柄で分類された界隈の話をしているので絵柄が似ているのは当たり前なんだけど、どれも『性』を感じさせませんよね。でも登場人物は少女が多い。
これがめちゃくちゃ大事だと思ってる。
内容はなんかばらつきがある気がするけど、乱暴にくくって厭世的なものが多い。
つまり何が言いたいかというと、純粋さが大切なんじゃないかと。
純粋で性的に成熟していない純粋な少女に純粋?哲学的な話題?をさせるみたいな。
相対性理論のアルバムジャケットは悪く言っちゃうと子供の落書きに見えちゃうかもしれないけど、そんな幼くも感じさせる絵柄も純粋の現れじゃないか。
ちょっと無理やりだけど乱暴な線にはパンクさも感じる。
一歩間違うと少年少女趣味に捉えられるけど、たぶんこの界隈を追っている人は性的な満足のために絵を見ていない人が多い気がするのもこの辺の分析。
注意しなくてはならないのがこのような絵柄のエロも存在すること。調べてみたらショタコンロリコンはわかるけどなんかケモナーも多いっぽい。ケモノも純粋っちゃ純粋なのか?セックスアピールに乏しいキャラクターがえっちなことをしているのにギャップのエロさがあんのかな。女騎士とかシスター的な。
漫画における界隈の神様を紹介したけど、ツイッターなどで活動されている方でこのような絵柄の方たちには内容の哲学的ってのは共通項になっていないっぽい。普通にシュールギャグ4コマとかもある。
他にも面白い点はあって、この手の絵柄ってボカロでよく見かけるんですよ。寺田てらさんとか代表例。なんのシナジーですかね。
昔のボカロより最近のボカロのほうがこのような絵柄の登場頻度は高いように感じる。
キャラクターとしての「初音ミク」のアイドル曲を作るみたいなノリの頃より、初音ミクをツールとして用いて作曲する今のほうがその手の絵柄が増えた感。
まあそれは置いといて、今はそのあたりがこの絵柄の入り口になってる節はありそうですね。ダダダダ天使ちゃんのファンアートめっちゃ流れてくるし。
単に絵柄の流行りと言えばそれまでなんだけど。
最後のおもしろ要素なんだけど、何故かこの界隈は魚が好きな人が多い。この点に関しては漫画でもツイッターとかでも共通してる。僕がウオウオフィッシュライフ界隈と勝手に呼んでるのもここから。ウオウオフィッシュライフというのは「きみどり」さんというツイッターで活動されている方の造語だったはず。
パウル・クレーという画家の影響を言及している方もいたが詳しいことはわからない。
ほんとになんでなんだろう。
ちなみにつくみずさんがツイッターにてウオウオフィッシュライフと記した絵を描いていて話題になってたりする。
魚っていいよね。自由の象徴でもあるのかな。鳥とかも自由っぽいけどもうちょっと暗い感じの自由。
長いので一旦終わり。
なんか急にアクセス増えてビックリしたんですが、どうやら「きみどり」さんが紹介してくださったそうです。ありがとうございます。
ウオウオはまだ死んでいない…
https://twitter.com/kani_beam__/status/1542092599107788803?t=YaU9M7whDP9gmL4PZlnTSA&s=19
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