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行き当たりばったりなのがいい。

先週末は、家族で旅館を楽しむために佐賀の嬉野へ。
6月に出産を控える妻の希望で、ひたすら旅館でぐったりする1日を過ごしたいということで、宿を予約していた。

正直なところ、料理を除いた他は残念な品質だったのだけれど、
それでもある場所で家族で過ごした。という時間は何事にも変えがたい。
どんな体験をするにしてもいいところだけを見ていると、その悪いと思った自分を否定することに繋がるかもしれないと思い込んで、こんなことを言っている。

次に宿に泊まる時は、相応の宿か諦めてチェーン店に泊まろう。

その1泊2日を写真と言葉で振り返ろう。

自宅から旅は始まっている。

妻と息子は郷に帰っていて、この日、1週間ぶりに2人と顔を合わせる。
なんて事のない、車の車検で郷に帰っていただけだ。

自宅を出る前、妻が生けていた花の水を変える。
3日に1度水を入れ替えるだけで、花は長持ちすることを知った。
バス停まで父に送ってもらった。
後何回、こういう機会があるのだろう。
ツツジの花に蜘蛛の巣がつく。
あちらこちらで虫が動き出している。
前の座席の人が窓のカーテンを閉め切って寝ていた。

1時間ちょっと高速バスに揺られ、嬉野についた。
2人と妻の父母と合流し、ランチへ向かう。

車の中で寝ている息子の足。



住んでいる場所も嬉野も同じような田舎なんだけれど、温泉街だからか人々はどこかおっとりしている気がする。

1週間ぶりに会う息子の口から出る言葉が少し増えていた。
撮影:妻
3つの花。
撮影:妻
腕の中で眠る息子の顔を、ずっと目に入れていたい。
いいなと思うお店は、空間にこだわりを感じる。
また行きたいというお店には、真心を感じる。
ジャガイモとチーズを合わせたソースが美味しかった。
家族共用のカメラとして買ったコンデジを寝起きの息子に渡す。
しゃしん!と言いながら、シャッターボタンを何度も押し込んでいた。
撮影:息子
お店の人の感じが良かったのでまた行きたい。
お腹が満たされて、活動的になった息子。
影をレールに見立てて電車ごっこをしているところ。
3人で映る写真は後少しで終わる。
妻の影は2人分写っている。
お腹が大きくなった妻に抱っこをせがむ。
母ちゃんがいいよな。
縁側からの景色をみる息子。
高所恐怖症ではないみたい。
夕食中、息子の機嫌が悪かったので、妻と入れ替わりで席を外していた。
1人で食べる料理はものすごく寂しい。
機嫌を取り戻した息子。
ほっぺもあごも手も洋服も白米が好きなようだ。
湯上がりに妻のおなかを撮る。
帯の位置に戸惑っていた。
トマトを頬張る。

宿を後にする。
調べてみると、嬉野から波佐見まで数十分で行けることがわかったので、
食器を買うために立ち寄った。旅は行きあたりばったりなのがいい。立ち寄ったのは、妻と付き合っていた頃に訪れた事のある場所。

こちらも文化財に登録されていて、複数の母屋や工場跡地に焼物屋、料理道具店、珈琲店、おむすび屋さん、ジェラート屋さんが入っている。
息子は、泳いでいる金魚やU字溝に夢中になっていた。

波佐見焼きだと思って買ったお皿の底をみると、SAIKAIと書かれていた。
魚介類にしてみても獲れた漁港が産地の由来になるのだから、好みのデザインであればどこで焼かれたのかはどっちだっていい。

この後、パフェが名物の喫茶店に立ち寄り、家路についた。
今回の旅で、我が家に旅館でゆったりすることは向いていないということがわかった。道中に気になるところがあるとつい立ち寄ってしまう。

旅館は悔しかったので、次にどこかへ泊まる時はしっかり下調べをしよう。
メルカリでRX100M3を買ってみたんだけれど、胸ポケットに入って気軽に撮れて楽しくて仕方ない。フィルムカメラで撮れない写真をこれでたくさん撮ろう。

祖父母に買ってもらったトミカを手にしながら寝ていた。

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