「物事を極めるという境地」大学院に進学して初めて見えた世界
皆さん、こんばんは。山崎美穂です。
なぜ京大を選んだかや研究分野など、学生時代について色々振り返ってきましたが、今回は大学院について書きたいと思います。
大学卒業後に大学院にも進学したのですが、当然、エスカレータのように勝手に進学するわけでもなく、自分の意志で大学院の入試を受けて入学しました。
その時の経験をふまえて感じたことや学んだことについて、今日は書いていきます。
①大学院にいくという選択
大学院といっても細かい分類がありますが、一般的には下記の通りです。
いわゆる、マスターやドクターと呼ばれる学位ですね。
当時でいうと、文系だと大学院進学は少数派。
よほど研究の道や資格をとって専門職を志す一握りの人達が大学院に進学するイメージで、ほとんどの人は大学卒業後そのまま就職をしていました。
一方、理系は大多数が大学院に進学するという風潮でした。
特に京大農学部の研究室配属は4回生からだったので、実質研究をする期間を考えると、やりきったと言えるには1年は短いですし、大学院に行ったほうが本格的に研究できるとのことだったのだと思います。
周りが当然のように大学院進学を選択するので、自分自身もあまり迷うこともなくそれを選択しました。
②大学院の入学試験
大学受験でもう一生分の勉強をやりきったと思っていましたが、大学院進学を決めたことにより、またやってきてしまいました受験生活。
大学院入試は試験対象がかなり専門分野に絞られていたので、大学受験ほどの勉強量ではなかったのですが、その分、専門に関する深い理解や知識が求められました。
大学受験のときは塾に通っていましたが、大学院受験にはそんなものはありません。過去問を集め、傾向を把握し、先輩方や仲間に沢山教わりながら乗り越えました。
何事も、その道の先駆者からきくのが一番ですね。
最初は余裕ぶって勉強していたのですが、意外と自分の実力が追いつかないことに気づいてから、力を借りることの重要性を学びました。
③修士論文
理系の学生が必ずぶち当たる最終関門、修士論文。
もちろん、私もちゃんと書きました!
テーマは
でした。
土砂災害が多いこの日本で、『山地のどこが崩れやすくて、どのように崩れるか』が予測できれば、より対策に活用することができます。
その観点から、実際の土砂災害事例を用いて、雨の挙動だったり、崩れ方の解析をしてシミュレーションできるようにしようという研究です。
数え切れないほどのパラメーターがある中で、一言でシミュレーションといってもとても難しかったのですが、物理や数学の原理原則と実際の現象を紐付けていく感覚がとても実学だと感じていて、魅力に思っていました。
まとめ
今回は、大学院に行くと決めた選択や、大学院入試、修士論文について書いてみました。
両親はまさか私が大学院に行くとは思っていなかったみたいで、大学3回生のときに大学院進学したい旨を伝えたら、少し驚いていました。
ある意味当然かもしれません、、、父の定年は迫っていましたし、私がそんなに研究者肌だとも思っていなかったのでしょう。ただ最終的には私の意志を尊重してくれました。
これは実際のところ京大という国公立だったから選べたことだと思います。
私大の理系だと学費が更に高いので、私としても両親としても、より大学院進学というハードルは高くなったと思います。
今振り返っても個人的には大学院に進学してよかったと感じています。
研究を通じて、色んな意味で上には上がいることも知ったし、まだまだ得意不得意を語る年齢ではないですが、自分の特性を知りました。
その経験は間違いなく社会人としてのキャリアに活かされています。
ありがたいことに教授や事務員の方、先輩、同級生、後輩、沢山の人に支えていただき、充実した大学院生活を過ごせたことに感謝です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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