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チョコレートの誘惑と羊羹の切なさ

MOUNT COFFEEでは、オリジナルの珈琲羊羹を販売しています。

え、コーヒーのようかん?と思いましたよね。
そうなんです。コーヒーのようかん、珈琲羊羹です!

東ティモール産の有機栽培によるコーヒー豆(フェアトレード)のみを使用し、シングルオリジンならではのしっかりした香りと苦味をなめらかで甘みのある羊羹の中に閉じ込めました。


どうしてコーヒーとようかん?

MOUNT COFFEEの店主・山本によると、

コーヒーはいかにフレッシュであるかが大切であり、古くなったら美味しくなくなる。打って変わって、ようかんは保存食のひとつ。長くその美味しさを保つことができる。

この対比した関係性のコーヒーを羊羹に閉じ込めることで、両方ずっと美味しいを実現することがとても面白い!と思ったそうです。


東ティモールの理由

私たちにとって思い出深い東ティモール。

2018年に、店主・山本が東ティモールの農家さんのところへ訪問しました。同行者は、岡山にあるオンサヤコーヒーのアズマさんとウシオチョコラトルのファラフェルサンダーa.k.aシンヤくん。コーヒー豆の農園やカカオ豆の農園を視察し今後のつながりをみつけに行く旅でした。

コーヒー豆の農園を訪問した際、おのおのお土産を渡そうとごそごそ。
もちろん山本は珈琲羊羹を、シンヤくんはウシオのチョコレートを。

しかし、珈琲羊羹をめぐり事件が。

普段食べなれないその独特の甘さと、暑さのせいで柔らかくなった食感故、子供大人関係なく全く人気がなく、一口食べて吐き捨て、残りの羊羹も投げ捨てて、走って逃げるという謎の遊びが子供たちの間で大流行…

かたやシンヤくんのチョコレートには飛びついて、美味しいと大人気...

認知度の差ですかね、それも今はいい思い出です…
もともとは違う国の豆を使っていたんですが、その腹いせに東ティモールの彼らのコーヒー豆を使って現在の珈琲羊羹は作っています。

別のこの村の子供たちは優しくて、珈琲羊羹も食べてくれたんですが…

早く東ティモールに行って、投げ捨てた彼らにもう一度食べてみてほしいです.......自分たちのコーヒー豆がこうなったよと伝えたい!!


中身はこんな感じ。

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つるっとした食感で、すっきりな甘みです。
日本人の私たちにとっては、美味しいようかん。
最も深煎りのイタリアンローストにすることでコーヒー感を少し強めに出しました。
私はぺろっと1本いけちゃいます。冷やすと更に美味しい。

コーヒーはもちろん、ミルクや日本茶と、
そして彼らの笑顔とご一緒にお召し上がりください!

(文・モリシマ アイ)


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