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第6回「2017年、買って良かった(作って良かった)機材あれこれ」

 みなさん、こんにちは。山の会です。
 2017年もあと少しで終わってしまいますね。みなさんにとってどんな1年だったでしょうか?
 今回はそれぞれが今年手に入れた機材の中でこれは良かった!という物を上げながら、2017年を振り返ってみたいと思います。
(横山)
 よろしくお願いします。個人的には、今年は結構良い出会いが多かったですね〜。
(山本)
 いやー今年もいろんなことがありました。なんつっても、山の会自体が、これは良かった!のひとつではあります。
楽器やその周辺てことですかね。ちょっと回想してみます...。
(山村)
 牧人さんは今年も色々工作してましたよね?(笑)もしその中でヒット作があればご紹介いただけたら嬉しいです。
山本くんは何だか色々買っていた気がするけど、どれだろう...
(横山)
 ハードウェア、アクセサリ、シンバル、色々ありますが。まず一つ挙げるとすれば、Lang Percussionの、グラッドストーンスネアですね。
(山本)

 博士のスネアも山ほど叩かせてもらったけど、あれは確かに、ひとつの別格的なものですねぇ。毎度勉強になります!
(山村)
 あれは確かに素晴らしい。Langのスネアを買おうという話は随分前から聞いてた気がするけど、そうか、実際に買ったのは今年でしたね!
(横山)
 あのスネアは、誰もが叩いてみて、その感触も含めて「おおっ!」となりますね。博士による分析を聴きたいなぁー(笑)
(山村)
 なんだかんだ3〜4年前から意識はしてたので、結構時間かかってしまいましたね。。
 分析とかやりだすとまた長くなるので笑、重宝してる点を挙げると、ピッチに音色が引っ張られないのが良いですね。
 ハイピッチにしても詰らず、ローピッチにしても散らない。
 どの音域でも同じような音像で使えるというか。
(山本)
 なるほど。スネアって、個体ごとに得意なピッチというかレンジが限られている事も多かったり、チューニングを変えるとキャラクターが変わってしまう事も多く、かといって「僕、万能です!」みたいな楽器は往々にして面白味に欠ける傾向があり...おっと口が滑りました...
あの感じのまま色々なピッチで使えるのは凄いかも。
(横山)
 博士の選んだスネアっていうのは、なんというか、常に正しさみたいなものを感じますね。もちろんチューニングや、膨大な種類の中からのスナッピーのセレクションなんかもあるんですけれども。
(山村)
 Langのグラッドストーンレプリカはまさに正しいスネアの音!という印象を受けました。シェルの材とか深さとか色々選べたと思うけど、山本くんはどんなスペックでオーダーしたんだっけ?
(横山)
 楽器のせいに出来ないようにしておく、というのは1つのテーマなので、それが正しさみたいに見えるかもしれませんね。背水の陣?笑
 先方との相談の段階では、チタンシェルやウッドの3plyシェルなど、材や深さも含め色々と候補に挙がったのですが、最終的には14x6のソリッドメイプルに落ち着きました。
(山本)
 楽器のせいにしない、ですか。なるほど。山本くんが選んだ楽器からある種の甘さや緩さを感じないのはそういう事なのかな。深さが6インチというのも、何だか良い塩梅だなぁ...
シンバルはどうでしょう?セイビアンとか色々買ってたよね?
(横山)
 当初は6.5か7で考えてたんですが、結果として6でよかった気がしてます。
 セイビアンは昨年から種類増やしてますが、今年は特にArtisanをしっかり探した感じでした。

 まず22のエリート。これはちょっと変な音なんですが(笑)、バンドサウンドへの溶け込み方と、うるさくないけどしっかり主張してくるピング音のバランスが好みのタイプで、使いやすさと気持ちよさを両立できる楽器でした。
 このモデルは割と個体差があるので、好みのものを選ぶ余地があったのも好感が持てました。

 次に16と18のクラッシュ。これはレコーディングにドラムテックとして持ち込んだときも評判が良かったですね。
 適度に抑制された高域、素早い立ち上がりと滑らかなディケイ、重厚な響き。
 いかんせん入荷量が少ないので、ピッチのマッチングに苦労しましたが、音色は安定してたので、なんとか見つかりました。探した甲斐がありました。

 最後に、オーダーした23のライト。想定より重たい仕上がりだったので、作り直してもらうか迷ったのですが、変な捨て音がない非常に完成度が高い楽器だったので、いただきました。

 アンサンブルの中で求められる必要な役割をこなしつつ、こちらの意思を織り込んだり、提案したり出来るような強さがありますね。
 他にもありますが、このあたりが特に良かったかなあ。
(山本)
 素晴らしいですなぁ。いろんなドラマーから、都内の楽器屋で山本君や横山君を見ました!と報告を受けますが、やはりその熱心さも良い楽器との出会いにつながるのですなぁ。
 僕らは、この文章を読んで、アレのことかー確かにそうだなーと思えますが、読者の方にも是非体験してほしいですねぇ。楽器ってどう選んで良いのかって思ってる人は、山本君の楽器を叩いたら、なにかこう、理屈を超えて一瞬で理解するんじゃないかなー。
(山村)
 そんな読者の皆様!是非、山本拓矢のサウンドメイキングワークショップへ!次回は...決まってないか...
(横山)
 また山の会のイベントもやりましょう!
(山村)
 せっかく紹介してもらったのに、すいません(笑)
 そうですねー!是非!
(山本)
 山本くんは年中楽器を買っているような気がしますが、いつもその楽器に対するヴィジョンがしっかりしていて、現場のどんな状況で必要になるのかを想定して選んでいる感じがしますよね。無闇矢鱈に買う事はまず無い。話を聞いていて、なるほどな、とちゃんと腑に落ちる。
 さて、山の会ヴィンテージ部門担当の私も出していきましょうかね。今年の買い物の中で「これは!」というのはこの辺りです。
(横山)

 横山君も定期的に、ある意味虎視眈々と良い物を探し続けて、そして試して。あまり表には出さないですが、知識も体験量も博物館級ですね。山本君とはまたベクトルの違う、至極の楽器と、現実的な演奏の接点というか。
(山村)
 だいたい見せてもらってますが、ハットはまだかな?
 ここに現行Aが入ってくるのが良いですね!
 充分人気のシリーズだと思いますが、ここ数年のAは特に過小評価されている気がするので、使い込んだ上での魅力を是非お聞きしたい。
(山本)
 そうなのです。ここ数年言い続けていますが、現行Aはとても良く、柔らかさと煌びやかさを兼ね備えていて、とても万能です。
 個人的には特にクラッシュ系が良い印象で、この20シンクラッシュはわりとどんなシンバルとも合わせやすく、バランスも好み。良い仕事してくれます。
 Avedisとの比較動画があったので、貼っておきます。
 ヴィンテージA 13のハイハットは某楽器店から「これ、横山さんお好きじゃないかと思いまして!」と直接連絡いただき、やはり好みだったので買ってしまったやつ...
元々ハイハットではなく60sと70sのミディアムクラッシュを合わせた物のようですが、13らしいチャキチャキ感が有りながら落ち着きも有り、実に良いバランス。
 Kの18プリエイジドドライライトライドは恐らく90s前半の物。ツアー先の某楽器店で見つけて試奏し、「おっ!」と思っていたのですが、その時は買わず。2ヶ月後に再訪したらまだひっそりと棚の中に隠れていたので「これは連れて帰らないといけないのかも...」と保護しました。18は珍しいと思います。クラッシュすると柔らかく沈み込み、刻むとさほど硬くはないのに意外と主張するので、クラッシュライド的に使うのに重宝しています。良い音です。

 50sソナー 13×5.75のスネアは某FKDさんというヴィンテージ機材関係で色々とお世話になっている方が持っていて何度か触らせてもらった事が有ったのですが、本当に最高で、これはズルい!欲しい!と。しかし、50sはなかなか出回らないので諦めていたのですが、都内の某楽器店に入荷したという情報を得て、その日のうちに見に行き、ほぼ即決で買いました。これを逃すといつお目にかかれるか分かりませんからね。
ビーチ3プライ+レインフォースメントのシェルはフォニック以降の重厚なイメージを覆す、繊細でふっくらした音です。グレッチなどのアメリカ産ヴィンテージドラムはオーバーサイズ気味でパツパツなシェルが多いのに対し、ソナーはこの頃からヘッドに対して少し小さめのシェルなのですが、この辺りがソナーサウンドの秘訣なのでしょうか?重量はびっくりする程軽いです。デザインもお洒落で堪らないし、サイズも絶妙...大事にします。

 最後にペダルですが、プレミアの250sという、コージーパウエル、イアンペイス、キースムーンなどが愛用していたモデルです。キースムーンへの憧れで何となく気にはなっていたのですが、踏んでみたら実は結構良かったりして、へへへ...と思って試しに買ってみたらめちゃめちゃ良くて。。重量もアクションも軽く、ビーターの角度も浅く、ダイレクトドライブなのに関節みたいのが付いていてグニャグニャ。ハードロックを全然連想できないペダルなのですが、そのグニャグニャ揺れるのが足にフィットして、不思議と良い感じなのです。ダイレクトドライブとベルトドライブを合わせたようなアクション、と言えば良いのでしょうか。踏んでいると段々気持ち良くなってきます。ちなみに、発売当初は「世界一速いペダル!」というのが売り文句だったようです。60s半ばから80s前半まで製造されていたようですが、これは恐らく60sの物です。もう1台欲しいです。
(横山)
 90年代くらいからのパワー&ヘヴィ傾向からリニューアルしてAはシリーズ全体のバランスも良くなりましたよね。薄目のクラッシュの19〜21あたりは私もすごく好きです。
 どれも試させてもらって、素晴らしいものばかりですが、ソナーの50sは、見なきゃよかった...という横山君の名言そのままですね。いやー。聞かなきゃよかった、叩かなきゃよかったって感じです。なんていうか、モチベーションアンプリファヤーというか、トランキライザーというか...。
 横山君の好きなカレーと、楽器の傾向って似てるような気がして来ましたわ...w
(山村)
 やっぱり現行A良いですよね。印象通りの感想です。ニュービートくらいは買っておこうかなあ…
 まさにどれもいい出会!という感じですね。やはり楽器屋には足を運ぶべきだなぁ。
 ツアー中は工程カツカツで難しい事が多いんですけど、やっぱり行けるように頑張ろう。
(山本)
 これは答えにくいかもしれないけれど、横山君的に、現行品にしろビンテージにしろ、良い音だけど現場では使えない、使える、の境目ってどんなところです?
(山村)
 ヴィンテージ機材はオークションで買う事も多いのですが、今年は楽器屋さんで買った物が多かったかもですね。ツアー中の楽器屋巡りも行程のうち!
 牧人さんの質問は難しいところですが...僕自身が良い楽器だと感じる物に関しては、音だけではなく叩いている時のフィールや楽器本体から感じるヴァイブスも含め使いたい場面や用途が見えてくる場合が多いので、多分そこでしょうね。つまり、一般的には良い音とされなくても使いたくなる要素が有れば使うでしょうし、いくら良い音であっても別にこれじゃなくても良いかな、と感じれば使わないでしょう。
 あとは単純に叩いていて気持ち良いかどうか、ですかね。
(横山)
 山本君が言うように、楽器っていうのは確かに出会いですよね。人が自分と楽器を繋げてくれるときもあって。すべては縁とも取れるし、現実的にはお金も必要ですが、お金だけがあっても縁がないと手に入らなかったり。
 横山君の言うところは、用途別に楽器があるというより、楽器を触って何に使えるかって感じるところに自分があるってことなのかな…。横山君の選ぶ楽器って、まずとにかく良い音ではあるのだけれど、楚々としてまとまりがあって堅実なところが常に少し入っている感じがします。
 山本君の楽器は、エッジの効いた部分と万能感のバランス感を感じるけれど、横山君の楽器を叩いてどんなことを感じてるのかな?
(山村)
 横山さんの楽器ですか、そうですねえ…
 様々な面で、ご自身に合ったものを選んでらっしゃるという点で、非常に共感度が高いですねえ。
 なんとなくだとか、イメージで、とかそういった選び方では無いというか。
 組み合わせやキット、セットで固定して使い続けるとかではなくて、どんどん新しい血を入れてるので、その楽器がビンテージでもフレッシュさが保たれている。そんな印象です。とても素敵で大切な事だと思います。
(山本)
 ベタボメ!とはいえ実際そうですね。山本君もそうですけど、ブランドとか年代とかを盲信しないところは重要ですなぁ。
(山村)
 そうですね。ヴィンテージは大好きですが、これじゃないといけない!こうじゃないといけない!というのは全然無いので、何かピンッと来るものがあれば何でも良い、という感じです。ヴィンテージ機材に関しては、当時の音楽シーンの事情とメーカーの歴史、そのモデルが生まれた流れや背景を繋げて考えてみる事によって、何故好きなのか、どこが好きなのか理解できた部分はありますけどね。骨董品集めが好きなわけではないので、同じバイブスさえあれば新し物でも構わないのですが。
 ところで、牧人さんはいかがですか?今年はシェルの再利用で色々作られてましたよね...?
(横山)
 バイブス!!!ピエール◯野もケンド◯ックス◯ットもバイブスって言ってたなぁ!俺も使ってみよう若者の言葉!バイブス!あ、すみません…。
 そうですね…。先ほど名前があがったビンテージ愛好家の深○さんという方から、数年前、古いシェルをたくさん譲っていただきまして。WFLとか、怪しいながらもRogers、Slingerlandらしきシェルとか、そのままでいい音!なんてのを組み合わせてミニキットみたいなのを作ったりしてました。なかなか良いサウンドなんですが、こいつに合うスネアが無かったんですね。横山君のSlingerland13、LudiwgのDownbeatとかアレコレ試したりしましたが、合うと言えば合う、これでなくても良いといえば良い…みたいな。

 で、その◯田さんですが、これも持ってっちゃってください~と廃品回収的に頂いたものもありまして。パーツなし、正体不明、サイズが半端なやつとか…一度クリーニングはしたんですが、その後放置していました。そんなのを眺めていたら、やっぱりジャンクのセットなんだから、ジャンクシェルでスネアを作ったほうがいいのかもな〜と。
 その中に、塗料試し塗り、ラグの穴やらに乱雑にパテが盛られた、もうどうしましょうって感じのシェルがあったんですが、こいつをよく見てみると、不思議なレインフォースメントになっていて、こいつを3分割して、両端を合わせてスネアにしました。(山村)

 なるほど!あのキットは前から少しづつアップデートされてく様をしてるのを拝見しておりましたが、あれに合わせるスネアとして生まれたものだったんですね。
(山本)
 そうですね。おふたりには初期から見てもらってますね。ムラだらけの水色と色パテが残っていたある廃品のようなシェルは、結果的に2台のスネアに生まれ変わり、そして2台のキットに繋がりました。ルックスから地球儀スネアと呼んでます(笑)
 手鋸作業故の歪みもあって最初は酷い音だったんですが、接合をやり直したりしていたらなんだか良くなってきて。先日もライブで使ったら「このグレッチのスネア良いですね〜」なんて言われたり(笑)

 もうひとつは「電車で運べるドラムセット」ってのを以前からやってるですが、4年くらい前に最初に作ったオイル缶ドラム、あれがとても軽量で評判も良いのですが、やはり木の音が恋しくなる時があって。

 このセットの木胴両面仕様をやってみたいなぁ~と。さきほどのシェルの残りのペナペナの部分、これはラグを付けてみたら強度的にダメだったので、このオイル缶のスネアのように、ラグ無し片締め(Single Tension)にしてみたらいい感じに。片締めのチューニングの難しさもさほど感じず。
 で、このスネアだけでなく、全部片締めでセットにすれば木胴で軽く、ラグもブラケットも無しでマトリョーシカ的に入れ子収納もできるんだなとスイッチが入り、キッズドラムの寄せ集めシェルからカバリングを剥がして、100均の塗料を塗って、とにかく重くならないようにした結果、スネアを除く3点で5kgを切りました。(山村)

 そしてさらに言えば!!小口径床置きバスドラムに合わせて改造したロー・プロファイル・フットペダル。YAMAHAやSlingerlandのAAを改造してしまい、メーカーさんごめんなさいなんですが、なかなかに踏みやすくて、メーカーから出てきてもよいと思うのですねぇ。このペダル達で、ある意味このセット達は完成したようにも思います。
 長くなりましたが、私にだって買ってよかったものもあるんですよ!?(笑)
(山村)

 えーっと...買って良かったのは100均の塗料、ですかね???
と、冗談はさて置き...片締めセットも地球儀スネアも触らせていただきましたが、僕はとても好きでした。オモチャで遊んでいる時のような楽しさがありますよね。叩いて触って、何だかとても楽しい気分になる楽器。
(横山)
 買った、というより手に入れた、って感じですかね。でも、普通はシェル貰えないですからね。笑
 地球儀スネアはよくできてましたね、音色もハリがあって、ニュアンスも持ってて。
 リフトアップしない16バスドラムの良さが再認識されそうな兆しがあるので、ロープロファイルペダルはこれから需要でてくるかも。
(山本)
 ふふふ…。ウッドフープの材料すら100均ですからね...案外バレないけど(笑)買ってよかったのはドラムを叩く時間ですね。かなり費やしました。えっこういうの反則?
 おふたりの楽器もそう簡単に手に入るものではないですよね。同じ物って意味で言えばどれも2つは無いし。これを読んでる方でも比較的手に入りやすいもので言えば、Vic FirthのModern Jazz CollectionのMJC2は、販売してくれてありがとう!と言いたいものでした。TAMAから出ていた中村達也さんの昔のモデルみたいなのを探していたので。
 そうですね〜。確かにあのシェルは売ってないですなー。でもあれ貰う人どれくらいいるのかな〜(笑)?こんなこと言うと深◯さんに怒られちゃうかもしれませんが、自分も実際引き受けたものの、縁があって来たものを捨てられないし、でも使い途無いし…みたいな。そういう意味では、肩の荷が降りた、うーん違うか、ちょっとホッとしたような感にも近いすかね。
 片締めについては、の方は、スネア以外すべて販売されているキッズドラムのシェルです。深田さんも横山君もとっくに片締めな楽器は使っていて、自分のは軽量化という意味で今さらまたそこに戻ったわけですが、なんだかしっくり来ました。おもちゃであり、心のリファレンスですね。ブラジルのパゴージみたいな雰囲気。
(山村)
 あっ、そういう意味ではMAGNAKEYは是非紹介しておきたい!重宝し過ぎてて、ないと困るレベルです。笑
 ここしばらくは実用的なもの、音楽ありき、みたいな視点ばかりで楽器を選んでたので、ちょっと遊びたい気もしてきました。多分大事なんですよね。ドラマー同士でこういう話をするのもいいなあ。
(山本)
 山本君は探していたものの中で、ひとつの到達点を越えた感触を得られたのでしょうな。お二人の楽器を見ると、自分の探し物も方向がハッキリしてくることがあって、回り道が減ってとても助かったりしてます。俺も同じの欲しいけどね(笑)
(山村)
 ははは、貸しますよ?(笑)
 Modern Jazz Collectionは良かったですね。2のチップは楽しいですね。僕も5を愛用していますよ。
 清く正しい山本くんの楽器、叩いて楽しい牧人さんの楽器、僕のは...ヘソ曲がりな正統派かな...?うーむ...
(横山)
 前はよく変な楽器買ってたんですけどね、ステンレスのシンバルとか。笑 今年は使わないものを買わなかったせいもあるかも。
(山本)
 来年はその反動で...いや、何でもないです...(笑)
(横山)
 ヘソ曲がりって(笑)
 いや〜横山君はね〜...。私も国内外の多くのドラマー見てきましたけど。あなたのタッチは楽器を選ばないにも程があるというか。もちろんここで紹介された横山君の楽器はどれも良いですが、これを読んでる人には横山君の楽器を選ぶ真の理由はわかりにくいだろうなーとも思います。
(山村)
 無意識なのですが、楽器に触れた時の感触でタッチを変えて好みの音に調整していってしまうのでしょうかね。生音の時点で既にEQで調整掛けてる、みたいな?結果、鍋を叩いても自分の音...
(横山)
 横山君は幼少期からヴィンテージ楽器から最新楽器まで触ってきていて、おそらく楽器を見ただけで、身体が反応して演奏準備してる気がしますね。
もちろん誰しもそういう面があるとは思いますし、身内で褒めるのは読んでる人からしたら違和感もあるかもしれないけれど、横山君はパンデイロでブラシしても違和感ないからなぁ...(笑)
(山村)
 なので、色々触って試してみたいだけで、あんなのただの自己満足ですよ!楽器選びにこだわっているように思われているのは誤解です!ペダル以外は(笑)
(横山)
 そのうちプレイ自体の話もたいですね。いや、出来るかな…?出来ないから演奏してるのかも…
とりあえず、機材に対しては、こだわりだとかそういうのは抜きにして、なんだかんだみんな楽器が好きということですね。笑
(山本)
 出来ないから演奏してる...深いなぁ...。ギクリとします。あぁこれが斬られるというやつか...。なるほど...。精進しないと...(笑)
 ドラマー同士が集まると、自分のことが客観的に見れて、なんだかガッカリしちゃうときも多いけど、自分の良さとか意識していないことに気付いたり...。
(山村)
 演奏している本人が一番自分の事を分かっていなかったりします。僕の事ですけど(笑)
 2018年は機材は程々にして、より演奏について深く考え、ストイックに追求する年としましょうか!
いや、無理かな、禁欲は...良いお年を!!
(横山)
 文字や言葉に出来ない事があるから、音楽やってるのかなあ、みたいな。逆もしかりなんですけどね。2018年もよろしくお願いします!
(山本)
 来年も山の会をよろしくお願いします!
(山村)

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