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2023/2/5 日記

日曜日 晴れ
アラームを止めて時計を見たら11時半を回っていた。昨晩は友達と長電話&夜更かしをしたけれど、昼前に起きればどこかに出掛けることもできるだろうと思ってアラームをかけたことをぼんやりと思いだした。
ぼんやりしたまま歯を磨く。洗濯機を回す。昨日ほったらかしてあった食器と顔を洗って散らかった部屋を片付ける。なにかお腹に入れようと思って少しだけごはんを食べた。白米、納豆とレンチンキャベツ。床に落ちていた本を少し読んで洗濯物を干し終わったらもう1時を過ぎてしまった。
どこに行こうかと考えながら身支度するのは楽しい。天気がいいから散歩したいな。なんかおいしいものも食べたい。この間通りすがりに見つけたドライブインに行ってみようか。考えながらゆっくり身支度をすませたら14時近くなっていたので、ドライブインがやっているかどうか確かめるために電話をかけてみた。「はあい」とおばあさんが出た。
「今からでもお昼食べられますか」「大丈夫ですよ。何人?」「ひとりです」「はいはい。お待ちしています」「車で行きますね、失礼します」と言い終わらないうちに電話が切れた。ローカルな感じがする。楽しみになってきた。

ボロアパートの階段を下りてボロ車のエンジンをかける。しばらく乗っていなかったし、この頃寒かったのでうまいことエンジンがかかるか心配だったけれどスムーズに走ってくれた。ラジオを聞きながら田んぼ道を行く。よく晴れていて気持ちがいい。15分ほどで到着。おばあさんが迎えてくれた。
「さっき電話くださった人?」「はい。遅い時間にすみません」「大丈夫ですよ」営業は15時までらしいので速やかに注文をしなくてはと思いながらメニューを見る。「野菜炒め定食ください」「はあい。野菜炒め定食いち!」
出来上がるのを待つ間、店内をうろうろさせてもらった。親父さんが釣ったらしき魚の写真。地元名所の新聞記事のスクラップ。雑誌をめくりながらのんびり待つ。

運ばれてきた定食の見事なこと!
野菜炒め、ごはん、味噌汁(豆腐、にんじん、ごぼう、ネギ、しいたけ)、もつ煮、セリとほうれん草のお浸し、大根と大根葉の漬物、ニラ卵焼き。色んなおかずを少しずつ盛り付けてくれてあった。こんなに盛りだくさんでなんと600円!
野菜炒めは塩がきいていてご飯がすすむ。ほかのおかずは優しい味。もりもり食べていると厨房からおばあさんが出てきた。
「どっから来たの」「(最寄りの)駅の近くです」「あらまあ遠くから!あの辺の方がお店やさんたくさんあるでしょう」「そんなに遠くなかったですよ。この辺に散歩に来てみたかったんです」「散歩なら、近くに神社があるからここに車置いて歩いて行ってみたら?」「ありがとうございます!行ってみます」
引き続き食べ進めているとお店の奥から女性が出てきておばあさんと会話を始めた。
「駅の近くから来たんだって」「あらまあ遠くから!」
そんなに遠くないと思うけどなと思いつつなんかこそばゆい気持ちでお会計を済ませて店を出る。すぐに神社に行こうと思ったけど、地図を見たら道の向かい側に図書館があることが分かったので先にそちらを覗くことにした。
図書館の入り口で雑誌の詰め放題をやっている。読みたい雑誌をたくさん見つけてしまい、ビニール袋を買ってたくさん詰める。係のお姉さんにこんなに詰めても大丈夫ですかと聞く。破れなければ大丈夫ですよと言っていただいたのでそのまま車に運ぶ。戦利品にほくほくしながら車でお菓子をかじる。相変わらず晴れていて気持ちがよく、このまま昼寝したくなってしまう。が、ここで寝てしまってはドライブインの駐車場を借りすぎだと思い、神社まで車で行くことにした。日頃の運動不足を解消するために、神社の周辺を少し歩こう。
すぐに神社に着く。広い駐車場に車とバイクがたくさんとまっている。ドライブインのお母さん曰く交通安全の神社らしい。ボロ車で事故らないように私もお参りしよう。その前にちょっとだけ昼寝。さっき買った雑誌をちょっとだけ読む。うとうと。起きる。
「気をつけて運転しますのでよろしくお願いします」とお参りをする。神社の脇で焚き火をしている。神社の周りを歩いてぐるりと一周する。のどかなところだな。このあたりは屋敷林つきの大きなおうちが多いんだな。
駐車場に戻ってきたらもうすっかり夕方で、風がひんやりしてきた。たくさんとめてあった車もあと5台ほどになっている。そろそろ帰ろうかな。

帰り道は行きと別の道を通って帰ろう。職場の先輩が牧場があると教えてくれた道。牛はいなかったけど今日は夕焼けがすごくきれい。神社さまにも気をつけて運転すると誓ってしまったし、よそ見はほどほどにして運転した。
ボロ車を駐車場にとめて帰宅。ボロアパートの雨戸を閉めるついでに夕焼けの写真を撮った。いい休日になった。

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