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愛知室内オーケストラ第50回定期演奏会

今日はしらかわホールへ行きました。
愛知室内オーケストラの定期演奏会です。
しらかわホールも閉館まであと1年ぐらいになりました。
このホールはオープニングの頃からお世話になり、今まで何十回と通いました。あと1年お世話になります。

まずは定期演奏会が第50回ということでおめでとうございます。愛知室内オーケストラは最近大活躍のオーケストラで演奏の質も高く、意欲的なプログラムにも挑戦しており、ファンになりました。3カ月連続で聴きに行っています。

今日のお目当てはベルリンフィルの首席ヴィオラ奏者のアミハイ・グロスさんがソリストとして演奏します。
シューベルトのアルペジョーネ・ソナタはチェロとピアノ、ヴィオラとピアノなど室内楽でデュオとして演奏される場合が多いですが、今日はヴィオラのソリストと弦楽オーケストラという編成で演奏されます。

パリー、シューベルト、バルトーク、プロコフィエフと時代も国も異なる4人の作曲家の曲が並んでおり、それぞれ魅力も異なりますので、楽しみなプログラムです。

■パリー/イギリス組曲

パリーという作曲家は初めて聴いたのですが、イギリスの作曲家でエルガーと同世代。教え子にヴォーン・ウィリアムズやホルストがいるということで後期ロマン派のイギリス音楽を想像しました。

バロック音楽みたいな前奏曲で始まりました。
古典派、初期ロマン派ぐらいの音楽でわかりやすい音楽でした。

3曲めのサラバンドがメンデルスゾーン風の重厚音楽でなかなかいいですね。7曲めのフロリックが楽しい音楽で閉めくくります。
途中で素朴な田園風景はありますが、ヴォーン・ウィリアムズのような濃い霧がかかった曲ではなくて晴れやかな田園風景でした。

■シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ

大変な好きな曲で、自分はチェロとピアノ(マイスキー&アルゲリッチのCD)で聴いているのでヴィオラ協奏曲のオーケストラ版は初めてです。

アミハイ・グロスさんのヴィオラの音色はすばらしいですね。これがベルリンフィルの音なんだ。異次元の音色のすばらしさに感動です。

この曲、日本民謡みたいな日本人の心にもしみ込むようなメロディーがあって日本人向きの曲だと思っています。

個人的には第3楽章の快活なメロディーが好きで、第1楽章の冒頭と共に鼻歌で歌っちゃいますね。

ヴィオラ協奏曲にするとこんな曲になるんだと噛みしめながら最後まで聴きました。なんといってもアミハイ・グロスさんの演奏がすばらしいです。

サプライズだったのはアンコールで愛知室内オーケストラのヴィオラ奏者の川本嘉子さんとヴィオラ&ヴィオラのデュオを演奏しました。バルトークの小品です。
すばらしかったです。次の曲がバルトークの曲だけにつながりました。

■バルトーク/舞踏組曲

管楽器と打楽器が入り、フルオーケストラになります。さらにピアノ、チェレスタ、ハープも入り、大編成の曲です。

金管楽器がかっこいいですね。
バルトークらしい刺激的な音楽であり、神秘的な音楽であり、いろいろな音の魔術を楽しめました。まさに東欧の神秘ですね。

自分はバルトークの弦楽四重奏曲が好きですが、最近はバルトークのオーケストラ曲もいいなと思います。
5月の名古屋フィル定期演奏会がバルトークの曲を2曲やるので、発売と同時に購入しました。

■プロコフィエフ交響曲第1番

古典交響曲とも言われますが、ハイドンの交響曲をベースにした曲です。
ハイドンの交響曲にプロコフィエフが味付けをしたという感じの曲です。

この曲、31年前の名古屋フィル定期演奏会で聴いて以来、久しぶりに聴きました。曲はすぐに思い出してなつかしいという感じでした。

4曲ともそれぞれ楽しめました。

来月、来シーズンの愛知室内オーケストラの定期演奏会のプログラムを眺めていますが、行きたいプログラムはいくつかあり、また行きたいと思います。

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