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薬剤師として生きていくことに、専門性はどれくらい要るか?

薬剤師の性格上、みんな・・・8割型勤勉である。
中には要領があまり良くないという方もいらっしゃるが、
病院や企業にお勤めの方の場合、比較的外れた事をあまりせず、
基本的には、「真面目」というイメージがほとんどではないだろうか?

そんななか、今日は、こんなテーマを考えてみた。
薬剤師として生きていくことに、どれくらい専門性は要るのか?
専門性と言っても、定義が曖昧なので、事前に。
今言う専門性とは、癌や、糖尿病、緩和、など、より領域を区切ってという意味で考える。

近年、薬剤師を取り巻く環境も変化がある。
病院は今まで通り、専門性を磨く場として・・・。
調剤薬局は、より専門性が求められる薬剤師と、あらゆる疾患に幅広く対応できる薬剤師の2極化が進んでいく。

制度上は・・・。

ただ、果たしてこれが、最終的にどのように患者さんの利益に繋がるのだろうか?
ここは本当に難しいところ。

患者さんの利益とは何か?
薬剤師のスキル、人間性の2点から考えてみる。

▪️薬剤師のスキル
・間違わずに調剤する。→機械の方がよっぽど上手。
・処方意図を読み取り、医師の意図のもと相互作用(他院の処方も含めて)を理解できる。→マイナンバーカード提出時に、診療情報も付帯してくれれば、より理想に近づく。
・副作用の早期発見→マイナンバーカード情報から把握
・治療の経過から、未来を予測する。

▪️人間性
・医療人としてのモラルが理解できる。
・傾聴ができる。
・傾聴の結果、患者自身の問題がより明確になるような気づきを与えられるか。
・これらの結果、医師と適切な治療計画が立案できるか?

と考えられる。

これ、専門性ってどの程度必要?
当たり前のことながら、顧客目線で必要がないスキルは、
自己満足である。(私は嫌いではない)
どこで必要となるかが分からない知識や、
どうやって解決するかが思いつかない課題は、
病院などで研究などをしてみるのも良いだろう。

つまり、専門性は、特定の疾患領域に特化した知識ほど、
患者さんにとって絶対必要にはなるのだが、
手助けになる人を選んでしまうということ。

薬剤師のキャリアとしてみたときに、
ここを追求することが好きな方以外は、
基本的には投資が回収できないリスクが増してしまうだろう。

故に、専門性を高めるのであれば、
働くべき場所と、一生涯かけても自分の人生を捧げたいと思える職場で、
高めいければ最高である。

広く、かつ、医療人としての会話がきちんとできる人材が
これからの時代は重宝される。
医療界は特に、これから高齢者対応が求められる時代。
在宅などでチームを組むなら尚更、
幅広く適切だと思える事を提供できる薬剤師で
あるべきだと思う。

今までも対面での薬学的な指導が重視されてきたにも関わらず、
なかなか進まない現状。
ルールで縛れば、現状が変わるのか?
ここも今後考えなければならないことだと思う。

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