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人間関係における距離とタイミング2


前回の記事に引き続き書いていく。



当日、私から彼に連絡し、そのままサウナに行くことになった。
4回目のサウナデートが成立し、私の脳内はお花畑のよう。
早く彼に会いたい!こんなにウキウキする日はいつぶりだろう。
部屋から入る何気ない日差しも美しく見えた。

サウナデートは現地集合となった。用事を済ませ、現地に到着した。
私の方が着くのが早かった。10分ほど待った。
入り口に向かおうとすると、彼が私を見ていた。
目が合い、やっと会えた!自分の鼓動が高鳴っていたのを自覚した。
彼の笑顔はまるで、色づいた頃の小麦色の稲穂のようだった。
しかし、前に会った時よりも距離を感じた。

サウナに入る。1時間後、サウナ上がりの二人は休憩していた。
彼は普段冷静沈着だが、いつもより増して静かだった。
対に私は喜怒哀楽が激しく、落ち着かない人間である。
そんな彼の雰囲気をその時の私は読み取ることができなかった。嬉しさのあまり、自分の話や感情が高鳴っていたため、その時間の彼の波長と合わせることができなかった。
なんとなく彼はうんざりしていた。呆れていたんだろうか。
喧嘩にはならないが、テンポよく会話ができてなかった。

恋愛経験が乏しい私は、自分の気持ちを相手に伝えるということがまだまだ下手だ。次のデートで自分の気持ちを伝えよう!と試みてたものの、
いざ相手を誘うとなると、緊張するものだ。次のデートを誘うが、相手の反応はイマイチ。あれ?ダメだったか?なぜか乗り気ではない。何故だろう。
小さい声で行こうと言うのだが、不安が拭いきれない。
私はこの時、細かいことは気にせず進もうと強気だった。
別れ際、また連絡すると言ったものの表情が暗かった。
それが彼に会った最後だった。

デートの連絡を再度したが、連絡が来ないまま散ってしまった。



ここまでが最後のサウナデートでした。
何をともあれ、人生って難しい。うまく行くことが奇跡なんて思えてくる。
最後まで拝読していただきありがとうございました。次回は、価値観等お話ししていきますので何卒よろしくお願いいたします。


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