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夫が帰任して育児に全力投球してくれても、私は楽にはならないのが正解、という話。

6歳1歳の子供がいますが、夫は6歳の子が生後半年の頃から海外単身赴任のため、ほとんど一緒に暮らしていません。
この6年の間に、上も下も0歳クラスから保育園に入って私はフルタイムで働いているのですが、やはり子供二人を抱えてフルタイムで働くというのは、思っていたよりもずっと、大変でした。

でも、あと数ヶ月で夫の海外赴任も終わり、いよいよ帰任する、それまでの辛抱!頑張る!と思っていた昨年、夫が休暇で一時帰国した時に感じたこと。

大人二人になっても、全然子育て楽にならねぇな?

このとき、え?なんで??なんで大人2人でも1人の時と同じくらい大変なの???
と軽く困惑したのですが、そのとき考えたことを綴りたいと思います。

大人1人の子育てリソースは有限である

当然ですが、子供に割ける親のリソースには制限があります。
なかには、自分の睡眠を削ってでも子供に全てを捧げるパワー系もいます(佐藤ママとか)が、普通は、限度があります。

まして私は、子育てには向いていないタイプ。(堂々ということではないけど)
子育てできる私のリソースは、明らかに平均以下です。(堂々ということではない)

そんな私のリソースを100としたら、日頃私が子供2人抱えて生活している時には、そのリソースを基本的には50/50と子供達に割り当てていると思います。
もちろん要所要所では、上に100/下に0の時や、またはその逆の時もありますが、全体で見れば、子供それぞれに等分しているわけです。

「子育ての負荷が半減」は私の幻想

さて、そこに夫が加わるとどうなるか?

前提として私たち夫婦は本来、家事も仕事も育児も同じように担当する関係で、家事と稼ぐことどちらかが主担当になるタイプの関係ではありません。

なので私は当初、私が子供に割いているリソース50を夫に渡すようなイメージでいました。
子育てに割くリソースを半分にできるんだから楽になるぞ〜その分自由時間ゲットできるぞ〜と。

でも多分、実際は違う。
夫が加わると、私の子育てリソース90、夫の子育てリソース90で子供それぞれが親どちらかと1on1になる、という感じなのです。

私が下の子のケアをしている時、上の子は夫に全力で肩車をせがんだり、ゲームに誘ったりと挑み、夫が下の子の相手をしている時、上の子は私に抱っこをせがんだり、一緒にお料理をしたがる、という具合。
子供達が5歳差というのもあると思いますが、片方がどっちかの子に行けば、どっちかは残りの相手をする必要があるのです。

確かに、私か夫が子供達をまとめて見てる時間もあるので、1人の時の子育てリソース100に比べたら、わずかに全体量は減ります。
1人でお風呂に入る時間や、ちょっと1人で買い出しに行くくらいのちょっとした時間はできる。

でも、夫が帰任しても、子育て負荷は全然半減はしないし、多少減ったところで大変さの閾値は下らない。

これが、「夫単身赴任中で妻が1人子育てしながらのフルタイム勤務」の家庭から、「共働きイーブン夫婦の子育て」の家庭への変化の真実だと悟りました。

子供はいつだって親に全力を求めている

じゃー夫いる意味ないやん!と、最初ほんの一瞬だけちらついてしまったのですが(ごめんw)、そんなことはない。
断じて、ない。

なんせ子供は、本当は親にリソース100で自分を見てほしいのだから。
いつも私1人で子供達の相手をしているから、私のわずかなリソースを2人で分割している。
これは子供目線からしたら、上の子も下の子も、自分を見てほしいと要求する時の半分は、「ママは手が空いてないから今自分の相手をしてもらえない」状態で過ごしているわけで。
いつも寂しい思いさせてるんだよねぇ、だから親が2人揃うと、どっちかに1on1で要求しに行くんだよねぇと実感したのでした。

新生活への心構え

1歳はこれからどんどん手が掛かるし、6歳も小学校入学したらこれまでにない新たなストレスと付き合いながらの新生活になる。
そんな時に、「ヒャッホ〜私の子育て負荷は半分になるのね!楽になるんだわ!自由よ!!」なんて気持ちは、捨てないといけないなと気を引き締めました。

そして、妻を愛する夫にも、「帰任したら”これで妻の負荷を減らせる”、”これまでの分楽にしてあげなくちゃ”と思うだろうけど、それは多分できないよ、だってね・・」と、この↑話をしたのでした。
夫がそのつもりでいても、私は楽にならない。
そのことを知っている私と、楽にしてあげようと一生懸命になる夫のままでは、すれ違ってしまうのでね。

「自分がこんなに子育てやってるのになんで妻は相変わらず大変そうなんだろう」と思う時があるとしたら、それは、私が1人だった時よりも子供の要求にこたえられてるってことなはずだから、大変だと思うけど、親の都合で子供に寂しい思いさせた分、当面は、子供の要求を満たすことを最優先にして、一緒にヘロヘロになろうねぇって話をしました。

1人で子育てしてる時と同じくらい子育てが大変でも、同じように子育てにヘロヘロになってるパートナーがいるだけで、心強いと思うし、それだけ子供の満足度は上がってると思って、頑張ろう。

夫がいても子育ての大変さはきっと変わらない、だけど、子供の満足度は上がるんだろうなと思うと、やっぱり4人家族の生活が楽しみです。


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