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転職1ヶ月半で倒れて入院した話

こんにちは。IT系のスタートアップでソフトウェアエンジニアをしているもってぃです。
タイトル記載の通りなんですが、10ヶ月ほど経過していろんなことが落ち着いたのでここに記録を残しておこうと思います。個人的にも結構大きなできごとで、仕事感やキャリア感の考え方にも影響があったのでそれも書こうと思います。

何が起こったのか

2023年3月末に脳梗塞を発症して緊急入院をしました。2023年2月に初めての転職をして約1ヶ月半という時期です。

普段から頭痛持ちだったりするのですが、当日の朝はこれまでにないような頭の痛みがありました。でもその時は、いつもよりしんどいなくらいで、鎮痛剤を飲んで何とかやり過ごそうと考えていました。

いつも通り仕事を始めるまえに朝のシャワーを浴びていると、シャワーを体に浴びている感触で全身が麻痺しているような感覚に気づきました。この時点でかなり焦る。麻痺している感覚はありつつもまだ動けたので、一旦シャワーから出て体を拭くことにしました。体を拭いているうちに目眩と立ちくらみ、吐き気があり、体の感覚がさらになくなってきているのを感じます。そのまま動けなくなり、しばらく床にうつ伏せになりました(意識はたぶんありました。)

この時、不幸なことにスマホを遠くに置いてしまっていたので、その時ちょうどでかけていた家族にも連絡することもできず、何もできずにいました。
しばらく(15分くらい?30分くらい?)そのままうつ伏せになっていると、ちょっと遠くに置いていたスマホを取りに行けるくらいに目眩や気持ち悪さは落ち着いてきたため、うまく動かせない体を引きずりながら何とかスマホをゲットして家族に連絡しました。

その後、救急車で大きな病院に運ばれて、そのままSCU(脳の集中治療室)に入ることになりました。SCUにはスマホは持ち込めないという話だったので、このタイミングで会社にしばらく入院になることだけ伝えました。この時点では何が起こったのかは自分にもよく分かってなかったので、入院すること、しばらく働けないことだけ伝えました。

SCUにはたぶん3日くらいいました。意識はあったけど気持ち悪さとか体のおかしさはあったので大分ふわっとした感覚です。
トイレとかは補助してもらいながらも自分でいけたのは良かったな…(そんなこと考えている場合ではないんだろうけど、恥ずかしいので…)
その後、一般病棟に移って合計3週間くらい入院していました。一般病棟に移った頃には主治医の先生とも会話もできていて自分の体に何が起こったのかも何となく分かり、どのくらい入院することになるかも何となく分かりました。

原因は?

根本原因は明確になっていません。首の骨の内側の血管(椎骨動脈というらしい)に乖離ができて(血管の内側が裂けて)、そこに血液が溜まって血栓ができ、それが脳の方に飛んで血管をつまらせちゃったようです。

自分の場合は、高齢というわけでもないし、高血圧でもないし、普段から首に負担をかけるようなスポーツをしているわけでもないし、直接的な原因というのは分かっていません。ただ若い年齢でも起こるときは起こるというものらしい。

なので再発防止に向けての根本原因を何とかするみたいなことはできていません。

今はどうしているの

自分の場合は幸いにも後遺症も少なく、右半身に軽い痺れが残ってるくらいで済みました。日常生活には全く問題ないし、要介護にもならずに過ごせています。それからスポーツとかはやってないので、もしかしたら運動能力は落ちているかも。

退院してしばらくは痺れた右半身をうまく使えるようにリハビリはしていました。リハビリと言っても外を歩いたり、筋トレやマッサージしたりというような自宅でできるような内容です。

それ以外は、今でも毎日再発防止のための薬を飲み続けているのと、2ヶ月~3ヶ月に1度通院をして検査やら何やらをして経過を見ている感じです。

仕事への影響は?

今では全く影響ないと言えると思います。入院前と変わらず働けています。何なら入院前よりもハードに働いています()

退院直後は、首を動かすのも注意が必要だったし、体を動かすのにまだ違和感もあったり、入院によって体力も落ちていてちょっと体動かすと疲れて横になるみたいなことを繰り返していたので、上司やチーム内の理解を得て1ヶ月くらいは復帰期間としてのんびり目に働かせてもらっていました。これができたのもリモートワークのおかげですね。

変わった価値観

本当に死んでいてもおかしくなかったし、働けなくなっている可能性もありました。そんな経験をしたことで、仕事や働き方に対する考え方も変わりました。

仕事はほどほどにプライベートで好きに過ごせる時間を増やす、というわけではないです。いやそれも大事ですけどね。
仕事自体は基本的に元々好きで、ハードワーカーで嫌なことも文句を言いながら全部必要ならやるタイプだでした。ただ、必要かそうじゃないかとうよりは楽しむことに全力を注ぐことを意識し始めました。人生のうち仕事の割合はまだまだ大部分を占めることになるので、その中でも楽しいと思える仕事だけをしよう、楽しめる状態になるために全力を注ごう、というポジティブな思考への変化ですね。
実際、面倒なことでもやらねばならぬことはあるので、仕事や働き方が大きく変わったわけではないですが、マインドが変わったおかげで何でも楽しめるようになった、というのが正しいかもしれません。
こう書いていると単純にメンタル強くなっただけな気もしてきた。

キャリア感の変化という意味では、今まではエンジニアとしてこうなりたいから、これを勉強しよう、みたいな動き方や考え方だったんですけど、それが無になりました。そんな先のことばっかり考えてても意味ないかもしれないし、今を楽しもうぜ!将来のために今やりたいことに躊躇するのやめよう!にシフトした感じです。
これが自分にとって良い方向になるかどうかは正直分からないのですけどね。

終わりに

初めての入院に初めての救急車、初めてのMRIなど、たくさんの初めて経験しました。
今では人に笑いながら話せるようになりましたが、発症した時や入院中は、今後どうなるかの不安が大きかったです。特に入院中に自分の状態が気になってスマホで色んな事例を調べたりすると、めちゃくちゃ怖くなるような事例ばかり出てかなりしんどかったです(マジで後悔した)。ちょうど読んでた脳外科の先生が主人公の漫画も読めなくなってしまった。

こうやって人に普通に話せるようになったり、変わらずに働けるようになれたのも、支えてくれた家族・親族、受け入れてくれた会社のメンバー、お世話になった医療関係の皆様のおかげです。ここで改めて感謝を。

こうやって社会から受け取ったものを自分も還元したり、それ以上に貢献したり、そんなことができるソフトウェアエンジニアでありたいなと改めて思います。




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