5年生 36講座目の国語は価値観の話

金曜日の塾は3時間の国語。どんな教科でもそうだが、3時間集中して話を聞いたり難問に向き合うというのは本当に大変だろう。よくやっているなと感心する。

国語の読解(国語B)は、動物保護をテーマとした文章の読解。日本の野生動物保護の方針は感情論に基づく傾向があるのに対し、欧米では生態系全体の維持を目的とし増えすぎた動物は確実に間引く。欧米は自然は支配するもの、という考え方があるのに対し、日本は動物にも山や川にも、八百万(やおろず)の神が宿っているという考え方があり、この考え方が野生動物保護にも影響している、といった論旨展開だった。

この文章で子供が理解しづらいのは、筆者は、動物保護については欧米の合理的な手法が有効であるとしつつも、自然は支配するものではなくなく共生するものという日本の考え方も肯定しているという点。

こういった単純明快ではない文書に触れるのは、人としての深みを増すためにとても大切。この文章を通じて日本と欧米の考え方の違いにも触れることができたわけで、塾の教材は総じて質が高いな、と改めて感じている。

基礎と実践(国語A)は、語彙の充実を増やす授業。塾が作ったオリジナルの文章に慣用句が散りばめられている。勇み足、不敵、火に油、虚勢を張る、曲がりなりにも・・・日常会話ではほとんど使わない言葉がこれでもか、というくらい登場する。息子の語彙を増やすため、普段の会話でも少し難し目の慣用表現を使うことを心がけよう。

ちなみに娘(妹、小3)は寝る前に国語Aのテキストを読み聞かせると3分ももたずに寝てしまう。これはこれでありがたい。

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