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① マンガも読めなかった僕が『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』を読んで伝えたいこと



マンガも読めなかった僕が、なぜこの本を読もうと思ったのか?

 僕はこの本が目に入ったとき、表紙の色の使い方がオシャレだなーぐらいの感覚で手に取りました。最初に開いたページが、「沖縄の社長はベンツではなく、クラウンマジェスタに乗る」でした。
 パワーワード過ぎて、気づいたら買ってましたね。
 ちなみに、この記事を書いている僕自身1年前まで、学校の教科書以外の本をまともに読んだことがありません、ましてや漫画も読まないほど本が嫌いでした。その僕が読めたのだから、きっとあなたも大丈夫です。
 早速、下にスクロールしてください↓↓↓


沖縄は、見かけとは全く違う社会である

■貧困率「断トツ全国1位」の謎

*2012年以降、圧倒的な好景気が続き、経済は「バブル越え」の絶好調
*沖縄の観光客は年間1000万人を超えて、ついにハワイを抜いた
*一人当たりの県民所得は4年連続上昇
*届く府県別の県民所得はでは11年連続全国最下位
*賃金は全国の最低水準で、貧困率は全国平均の実に2倍
*自殺率、重犯罪、DV、幼児虐待、いじめ、依存症、飲酒、教員の鬱

■無感動を通り越して「無感覚」な大学生
 レポートの提出を3割提出しないし、今までに本を一冊も読んだことがない(僕も25歳まで読んだことありません)、自己肯定感が低く、情熱に乏しく、「失敗するぐらいなら何もしない方がいい」。
 沖縄の大学進学率は全国最低水準で40%と何なら、専門学校、高校卒業が多い現状です。

■議論を嫌う「ウチナーンチュ」
 沖縄社会で生まれ育った沖縄人に、沖縄社会のことを尋ねてみても、行動の多くは無意識で、ほとんどの人はその意味を言語化できない(周りがやっているから精神)。
 言葉でまっすぐ表現したり、議論を闘わせたり、物事を論理的に突き詰めるのを嫌う(やると嫌われる)。

■この本は20,000時間以上の会話から作られた
 著者の樋口さんは、沖縄生活16年での3万人との約2万時間、学生たちの数千のデータ、学生との会話からこの本を作り上げている。

 そして、”沖縄の貧困の原因”をついに突き止めた!!!

根本的な問題は、沖縄の中にこそあり、敵の正体は、我々自身だ。

 正直これは残酷だと思った、けど沖縄県民としてそれは薄々気づいていた気がする。


”オリオンビール”が買収されたこと知ってました?

 僕も、沖縄では一流と言われる企業に勤めていますが、「オリオンビール買収」については、知ってただけで内容については、どうでも良い派でした。

■オリオンビール買収って何がそんなにヤバいの?
 オリオンは復帰から2016年度までの累計1287億円の酒税の減税を受けていて、”民間企業として純粋な利益を出したことがあるのか?”ということが言われている。
 はたして、酒税の優遇措置なしで存続できるのか?
 オリオンビールの経営方針として、酒税の優遇措置を伸ばすことが最優先だったそうです……そりゃ、優遇措置が無くなったら利益出せずに、買収されるよね。

■基地問題に反対しながらも基地に依存しまくっている
 沖縄県の「基地関連収入」は県民総所得の「5%」と言われている。
(実際には正確なデータなし、著者によると25~50%ともいわれている)
 沖縄でよくあの人は、土地を持っていてお金持ちなんだよねー見たいな話し聞くよね。

基地関連収入ってなに?   
・軍用地料
・軍雇用者所得
・米軍等への財・サービスの提供等


援助を貰うと結果的に貧乏になる

■なぜ、最も援助を受けている地域が、最も貧困なのか
 そもそも、自分の 子どもが勉強が苦手で、苦手だからって親が子供の宿題をやってしまうと子供は余計に勉強できなくなるのは当たり前じゃん。
 お腹を空かせている人がいたら、魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるべきだよね。
 経済援助は貧困を逆に加速させる可能性がある!!

沖縄ってどのぐらい貧困なの??
・貧困率(全国1位、全国平均の約2倍)
・給食費未納率(全国1位)
・一人当たりの県民所得(最下位)
・非正規雇用率(全国1位)
・失業率(2018年まで1位)
・離職率(全国1位)
・若年離職率、失業率、高校、大学卒業後の無業率(全国1位)

 このデータみて、沖縄県民の僕としては、「そんなに貧困な生活をしているわけではないし、別に幸せに暮らしてます―」って思った。
 でも、なんで沖縄の人が貧困になるのか…下のデータ見たらもっと悲惨。
 沖縄県民の人は、日本人としてこんなに悲惨な状況なのかと、沖縄から出てみて初めて気づくのでしょう。
 まさに「井の中の蛙」とはこのことですね。

貧困は何が原因なの??
・高校、大学進学率(ワースト1位)
・高校中退率(全国1位)
・10代婚姻率(全国1位)
・10代出産割合(全国1位、全国平均の約2倍)
・離婚率(全国1位)
・デキ婚率(全国1位)
・シングルマザー世帯出現率(全国1位、全国平均の約2倍)
・一人親世帯の子供の貧困率(全国1位、約58.9%)…
*労働者の平均収入が全国最低水準
・就労者のおよそ18%が100万円未満
・47%(ほぼ2人に1人)は200万未満
*正規雇用の低さが原因
・正規雇用倍率は0.58倍(全国は1.21倍なので約半分)

■魚の取り方ではなく、魚を与えても何の意味もない
 
沖縄県で行われてきた、魚くばりをご覧ください。こういう風に悪いように紹介しましたが実際見てみると、心苦しくなりますよね……
 「高校授業料無料化」の政策で、親が喜んでいたな……

*沖縄の子どもの貧困問題に対する対症療法(その場しのぎ)
・教育費用の援助
・学習支援員の確保
・給食費の無料化
・子供食堂
・給付型奨学金
・ソーシャルワーカーの充実
・母子家庭の生活支援施設の設置
・児童館の設置
・子ども医療費助成etc…


貧乏になるのに何で援助を続けるの?

■じゃあ何で?対症療法はなぜ行われ続けるのか
 それは、現実に症状を和らげるからです。貧困の人にお金を配れば、一時的には経済的に裕福になりあたかも問題が解決されたように感じるからです。
 貧困を目にしたら資金援助したくなるのが人情です。そして、そのことについてやっている人がいても批判しにくく、批判している人が悪者になってしまいます。

日常SNSで目にすることを例にするなら・保健所からの犬や猫を里親として受け取る行為
 犬や猫などの動物が、飼い主の手から離れることが原因であって、里親と して保護する人がいるとより、犬や猫等の動物を飼っていて里親に出そうか悩んでいる人が余計に里親に出しやすくなるなんて、とても言えませんね。

・ビーチクリーン等
 主にプラスティックについての議論が多いですが、現在の製作でレジ袋有料化、プラスティックスプーン、フォークの有料化等のプラスティックの使用量減らすことについて、環境の面からは、その場しのぎではない良い政策です。しかし、ビーチクリーンをしている人がその場しのぎだ!!なんて、僕には言えません。(何ならビーチクリーンしたことあります。)

■何と言っても、対症療法(その場しのぎ)が実際に評価されるから!!
 本当にお金に困っている人を助けたいなら「お金配ります」か「お金の稼ぎ方教えます」なら稼ぎ方を教えたほうが良いです。
 しかし、「わかりやすさ」がゆえに、“お金に困っている本人も賛成してしまう”。■対症療法(その場しのぎ)の副作用は、非常にわかりにくい
 援助に依存して自律心を失ってしまう心の中の副作用は見えない、その場しのぎの短期的な対症療法は評価されるが、魚が取れなくなるという長期的な副作用については誰も責任をだれも問われないし、ほとんどの人が気づかない。
 この循環により、リーダーの多くが無意識に対症療法をやって、今の沖縄社会ができた。
 よって、根本的な原因の解決こそ真の解決といえる。

問題解決の第一歩は、根本原因を見つけることである

 

どうやって根本原因を探すのか?

■根本原因を特定するには?
 「正しく問うことがすべて」と著者の樋口さんは言っています。
「正しく問う????」って感じですよね。

僕なりに、分かりやすく解釈すると
問題に直面した時

・「どうしたら解決するの?」ではない×
・なんで?(なんでこの問題が起こったの?)
・なんでを繰り返す(できなくなるまで”なんで”繰り返す)


貧困から抜け出すには

 実は、まだ原稿の3分の1ですが沖縄の人は本を日頃から読んでいる人が少ないので、この辺でいったんこの記事は終わりにしましょう。
 明日も仕事だと思うので、早く寝て体を休息させてください。早く寝ることで、明日のパフォーマンスが向上するので、仕事でより良い成果がでて自信が付き脱貧困に1歩近づくでしょう。
 
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ここまで読んでくれてありがとうございました。
また次の記事で会いましょう。


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