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Oscar Montelius

グスタフ・オスカル・アウグスティン・モンテリウス

1843-1921
スエーデン、ストックホルムに生まれ、スエーデンの考古学者として考古資料の編年と相対年代の確立に大きな足跡を残し、その方法論としての型式学的研究法の提唱は、世界的に大きな影響を与えた。
チャールズダーウィンの進化論を考古学に初めて導入、生物の種の区別を遺物の型式に適用し、連続的に変化することを指摘した。その後、フリンダース・ペトリーにより、土器の分類による相対年代決定の基準作成へとつながる。

1.型式組列(セーリエ)
考古資料の系統的変化の法則
「人はものを作るときに進化の法則のもとにおかれ、その法則に支配されるがままになっている」
この系統的な変化の法則を考古資料の入念な観察を通じて具体的なかたちで示し、遺物の年代順あるいは発展順に並べた遺物の系譜を「型式組列」と称した。

2.相対年代の検証
層位 地層は基本的に万有引力の法則に従って、下から上に向かって堆積するという「地層累重の法則」の考えに基づき、相対的な検証を行う。

痕跡器官(ルディメント) 実際の機能を失い形態だけを残した痕跡器官を視点に相対的な変遷を検討する。

一括遺物 同時に埋没したと考えられる遺物群を一括遺物といい、複数の遺物の同時共存で組列を検証する。

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