文化史的アプローチ

文化史的アプローチとは、歴史民族学、構造人類学などで著名な方法で、例えば、世界規模で異なる民族間にみられる神話などの共通性について、これを人々が移動した結果だとする考え方である。これは20世紀で最もポピュラーな方法であった。
しかし、現在では、アフリカを起源として6万年以前には世界のほどんどの地域への拡散が完了していたため、それとともに民族成立以前に共通した神話が広がっていたと考えられており、現在見られる民族間の違いと神話との関係性に民族成立以後の人々の移動や侵略があった可能性は低いと考えられている。

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