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23/02/02 (木) 「今日も重い上値」引け後情報

今日も重い上値

株価指数等の値動き:

FOMCを通過し、半導体関連などを中心にハイテク株が上昇したことを受けNASDAQが2%高となった一方、NYダウは小幅高で終えていた米国市場でした。
これを受け日本株も半導体関連などが強く、日経平均株価は100円以上上昇で始まりましたが、やはり27500円手前で抵抗感があり、一度今日の安値として一時マイナス圏になるまで縮めたものの、再び今日の高値まで10時半に近づきましたが、そこからは上昇せず再度失速しました。後場は前日終値付近になりながらもやや持ち直し、終値としては55円高の27402.05円で終えました。
TOPIXに関しては日経平均よりも弱さがあり、前場の途中からは終日マイナス圏での動きとなりました。後場に入り安値をつけると、日経平均と同様にやや持ち直すも、こちらは0.36%安と下落で終える形になりました。
マザーズ指数は前場で1%以上上昇し、高値として790ポイントを昨年12月中旬ぶりに超えましたが、そこから上げ幅を縮める動きとなり、結局0.27%高まで上げ幅を縮めました。

東証業種別・市場別指数などの動き:

業種別指数をみてみると、33業種中6業種上昇となり、前日に続いて下げた業種の方が多くなりました。
上昇した業種は電気機器、証券・商品、精密機器、機械、情報・通信、金属製品でした。
一方で売られた業種の中で値下がりが大きかったのは保険業のほか、米国株でもエネルギーセクターが下落したように石油・石炭、鉱業がそれに続き、また空運業がそれに続きました。

その他の主な動き:

FOMC後に米長期金利の低下に合わせてドル売り円買いとなり、9時過ぎには128円前半まで円高方向になりましたが、16:00頃は128円60銭となっています。


コラム:前回のFOMC後

前回のFOMC後の動きを振り返ってみると、日本時間で12月15日の未明に結果が出て、その際の米国株は上昇から一転下落に転じ、辛うじて1%未満の下落で済んだという形でした。
ただ翌日になるとECB理事会があり、そこでラガルド総裁の会見内でタカ派発言が出て大幅安になるという展開でした。これに関してその後に出た議事要旨の内容によると、理事会の中で75ベーシスポイントから50ベーシスポイントに引き下げることと引き換えにタカ派発言で市場を牽制することを議論していたことが分かっています。

日本市場については15日時点で日経平均株価は28000円となっており、その日は日経平均が下落しながらも空売り比率が40を下回っていました。しかし前述のとおり翌日に株価が下落すると、日本ではさらにその後日銀サプライズがあったために空売り比率が上昇し、年末年始は50を超える場面がありました。

今回に関してもまずは今晩発表されるECB理事会の結果、そして日本に関しては空売り比率などにも注目しながら全体的な動きを考える材料にしたいところです。


明日の注目ポイント

今晩は欧州の方の金融政策が発表されます。そのため今晩の欧州株の動きも合わせてしっかりとチェックしたいところです。
米国では決算発表が引き続き多くあり、特に今晩の取引の終了後にApple、Alphabet、Amazonといった残るGAFAMの決算が控えています。
最近は日経平均株価の動きが非常に小さく、日足のチャートでみると特にその様子が見られます。非常に材料が豊富な今週の日程でありながらもここまでは大きな動きがありませんが、今晩、そして明日の夜の雇用統計でここからどう動くのか気になりますね。


指数・今後の重要イベント

02/02 終値
日経平均株価:27402.05 (+0.20%)
TOPIX :  1965.17 (-0.36%)
マザーズ  :    785.27 (+0.27%)

東証プライム市場指数   :1011.28 (-0.36%)
東証スタンダード市場指数 :1025.17 (-0.08%)
東証グロース市場指数   :  995.72 (+0.29%)
スタンダード市場トップ20:  999.43 (-0.24%)
グロース市場コア     :  971.31 (+1.23%)

東証プライム 売買代金:28939億円


イベント
2023年1月第5週/2月第1週

02/02 (木):ECB理事会
02/02 (木):英国金融政策委員会
02/03 (金):米1月ISM非製造業景気指数
02/03 (金):米1月雇用統計

2023年2月第2週 (SQ週)
02/10 (金):米2月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2023年2月第3週
02/14 (火):米1月消費者物価指数
02/15 (水):米1月小売売上高
02/15 (水):米1月鉱工業生産
02/16 (木):米1月卸売物価指数
02/16 (木):米1月住宅着工件数
02/16 (木):米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2023年2月第4週
02/20 (月):ワシントン生誕記念日 米休場
02/21 (火):米1月中古住宅販売件数
02/22 (水):FOMC議事要旨 公表予定
02/24 (金):米1月新築住宅販売件数
02/24 (金):配当・株主優待 権利付き最終日
02/24 (金):米1月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2023年2月第5週
02/27 (月):米1月耐久財受注 速報値
03/01 (水):債券市場サーベイ 結果発表
03/01 (水):米2月ISM製造業景気指数
03/03 (金):米2月ISM非製造業景気指数

2023年3月第2週 (メジャーSQ週)
03/08 (水):1月JOLTS雇用動態調査
03/08 (水):米2月ADP雇用統計
03/08 (水):ベージュブック公表
03/10 (金):米2月雇用統計
03/12 (日):米 サマータイム開始

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