【実践済】若手(研修医)がコスパよく成長する方法、その2。救急当直の勉強の仕方について
「その1」は読んでいただけたでしょうか。
今回はその続編です。
若手が効率よく成長するために必要なこと、前回は上級医の面談にとにかく入ろうと言う話をしました。
理由は端的には、
①患者面談の雰囲気を学べる。
②疾患について、学べる(素人向けに噛み砕いた説明を上級医がするので、わかりやすい)
③面談を通して、リスクマネジメントの勉強ができる
④自ら、面談に同席することを志願することで、やる気ある人間と思われ、評判が良くなる。
でしたね。詳細は前記事をご覧ください。
さて、効率よく学ぶ方法その2ですか、
救急について話したいと思います。
研修医なら誰しも救急のポケットマニュアルを持ってます(ですよね?あってますよね?)
例えば、上記のようなものです。
こういうのって主訴別になってたりします。
主訴というのは患者の自覚的な訴えのことです。
頭痛、腰痛、腹痛、胸痛、めまい、呼吸困難…などなど。
そして、それぞれの主訴からフローチャートや診断のアルゴリズムが大体本に載ってたりします。
例えば頭痛ですと
こんな感じです。
これを毎当直ごとに一つずつ覚えるのです!
当直ではいろんな症状、主訴の患者さんがきます。
ですが、いきなりできるようになるわけでは無いしら一度に色々やろうとしても大変です。
一回の当直で
「今回は胸痛の項目を勉強したから、そういう患者さんが来たらしっかり見るぞ!」
となるといいと思います。
勉強したことは活かしたいものです。だから、不安な当直も前向きに取り組みやすくなりますよ^_^
こう言うことをコツコツやっているの半年もすれば、ほぼ全ての主訴を網羅できると思います。
(もちろん、復習も大切です)
型通りの診療と言うのは大事です。
一定のクオリティは確保できますし、悩ましい時も初手で何をしたらいいか立ち止まることが少ないです。
決まった型を繰り返し練習する。
その後で臨機応変に変化をつけるのです。
研修医2年目の後半になったら、待合の患者の診察の優先順位(緊急性高い患者は早めに診ないといけません)をつけて、うまく全体が回るようにリーダーとして周りに指示出しができるようになるといいですね!
(3年目以降はそうしないといけないし)
ちなみに、どの主訴からやればいいか…ですが、一つは自分が回っている科に関連したものからやる方法と頻度や緊急性の高いものからやる方法ほどあります。
前者は、例えば自分が呼吸器内科を回っている時なら、呼吸苦や発熱など。整形外科を回っている場合は外傷から勉強するなどが良いと思います。
また、緊急性や頻度の点から言えば、圧倒的に頭と心臓でしょう。
脳卒中、頭部外傷、胸痛(心筋梗塞、大動脈病変など)になります。
その次に急性腹症、虫垂炎や腹膜炎などがおすすめです。
腰背部痛は正中でなければ尿路感染、正中であれば胸腰椎圧迫骨折などが頻度多めですが、大動脈解離や腎梗塞など緊急性高いものも忘れずに。
ちなみに、救急当直では縫合処置をすると思うので、何かしら小外科の本はもっておくと良いです。
例えば上記など。これ系は色々出てますので、自分が読みやすいものがいいんじゃないかと思います。
本日はこの辺で!
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