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思うは招く。悩める若手医学生・医師へ。ある脳神経外科医が、後悔しないためにあなたに伝えたいこと。

夏ですね、暑いてますね。そんな暑さに負けないように、キャラに似合わず私も熱く語ってみました。
この時期、医学部では学生や研修医の勧誘で医局説明会が開かれます。
進路について考え始める人も少なくないのではないでしょうか。

自身の経験談を踏まえ、悩める若手医師(研修医)、医学生にメッセージを

以下、Xから引用です。

今回、よくある30代の悩める世代の脳神経外科医の今後の身の振り方について検討し、若い先生へむけて、ややぬるめ〜熱く鼓舞したいと考えている。

結論的には自分の気持ちに正直に、自由診療も専門性も、なんでもやりたければ後悔しないようにやってみれば良い、と言いたい。

思ったらすぐに動け!
人生で一番若いのは今日なんだから。

↓本題

【症例】38歳男性、妻子持ち
部長とうまくいかず、はぶられている
医局関連では現在勤めている病院が給料面、休日の取りやすさで優れているため、上司との関係性が悪くても、移動しにくい(らしい)

【資格】脳神経外科専門医、医学博士 のみ。
サブスペなし。血栓回収療法の単独施行はできはい

可能性のある進路について考察する

1)県外に出ることが可能な場合
国内留学もしくは、家族とどっかに出る。
40歳手前なら国内留学として、スキルを身につけるために赴任すると言うのもまだ通る。40過ぎたらちょっとキツイ?
医者不足の地域はまだ多いので、一般脳外科としてやってく方法もある。

2)地元から引っ越さない場合

A)開業
継承物件がちょうどよくあれば最良。なければ一から作ることとなる。資材高騰でコロナ前より建築費が3割以上上がってるので、後になればなるほど借入も多くなり不利になる。地元の市内にはいくつか脳外科のクリニックがあるので、隣の市なら良いかもしれない(ただし田舎で人口減少は確実)

B)勤務医を継続する
脳外科医が欲しい病院はあるが、結構オンコール(当番)も必要なところが少なく無い。電車で1時間以内の距離の病院なら通えなくは無い、オンコールの時に病院関連の宿泊施設(寮とか)、近隣のホテルに泊まるかどうか…それが自腹になるかなども確認事項である。
手術をやめて、メスを置く覚悟があるなら、急性期の救急科として働くか、田舎の回復期や、療養病棟の主治医になる方法もある。
オンコールなしでそこそこ給料や休みを確保するならこれが一番賢明。特に慢性期。

脳外科急性期以外で、手術もやるとなると慢性硬膜下血腫の手術くらいしかできない。そんな医者は利益重視の民間病院では需要もない。

集中治療室、ある程度の人数がいないと機能しない脳神経外科は個人の腕一本でやっていくなら頭蓋底外科などの分野でよほど卓越するか、脊椎外科をやるしかない?と言うのが個人的な感想ではある。前者はかなり選ばれた人間、40歳前まで一般脳外科手術以外できないまま…だとすると、妥協点はそこそこ発生する。これがまだ年齢的にはアクティブに働ける年齢だと病院側もプラスに捉えてくれるかもしれないが、45歳、いや50歳を過ぎてしまうとだんだんとキツくなる。60歳過ぎたらほぼツミ。(選ばなければそりゃ病院あるよ)

選ぶ側の人間になりたければ、一時期のコスパタイパ悪くてもスキルを身につけること。
自由診療、バイト医として雇われる側でしか働かないとすると何年か後に使えない医者として後悔する可能性もあるという認識はもっても良いのではないか。

日本の保険診療は確かに誰もが斜陽と、思うかもしれないが、ここからどう舵を切るかは不明。

自由診療を一定期間やってみて、自分に向いてるか判断するもよし。ただし、基本となる保険診療へ戻る?選択肢も捨てずに取っておく方が良い。
これは若ければ若いほど良いので、自由診療も、専門性を突き詰めることも若いうちから後悔のないようにトライして欲しい。

自分は、恥ずかしながら、高校受験、大学受験とビビッて勝負せず、ずっと学歴コンプレックスをひきづっていたので就職後は絶対後悔したくないと思って来た。
研修医の時に、憧れて入り口まで覗きに行った国立がんセンターにはその5年後に勤務することとなった。
一年ちょっとで研究論文なんて無理だって言われた。指導してくれる先生も始めはできるかわからないって言っていた。でも、終わってみれば学位論文もreviewも書いた。

自分も30代半ば、このままじゃまずいと思って、家族と離れて脊椎外科を学びに国内留学した。

Your thoughts become your reality.
思ったことが現実になる。

If there are something get yon interested in it,even if you don't know where it's gonna lead you,...give it a shot!!
もし興味があるのなら、それがどこに繋がるか分からなくても、やってみるのだ!

ネガティヴなクソリプなんか飛ばしてないで、今日も一日最高な日にしよう!

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