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【的外れお笑い論】(その1)高学歴お笑い芸人

少し昔の関西では「言うこと聞かん子は吉本にいれるで!」というのが脅し文句としてつかわれていて、アホの子供たちは震えあがっていたという都市伝説があります。そんなアホしかならないと思われていたお笑い芸人も最近は難関大学出身者が珍しくありません。

学歴自体を売りにしだしたのはロザン宇治原(京都大)だと思われますが、大御所芸人の中にもタモリ(早稲田)、たけし(明治)、桂文枝(関西)と以前から有名大出身者は存在していました。自頭がいいことは間違いないので、その才能を少し勉強に向けるだけで有名私大程度には入学できちゃうんですね。

あきらめた時の保険にもなり、インテリ芸人なんて枠ができた今、芸人でも学歴はないよりはあったほうがいいものになっているかもしれません。さらに師匠制度を崩壊させたNSCなどの芸人養成所に行くことが当たり前になり、大学在学中から活動を始める高学歴芸人が爆発的に増えていくわけです。

ただ高学歴コンビの結成のきっかけとしては、高校以前の同級生だったケース(くりぃむしちゅー、ジャルジャル、ロザン、非常階段など)が多く、大学で出会うケースはそれほど多くなかったかもしれません。

ところが、第七世代以降では大学のお笑いサークル出身というコンビが目立ってきています。例えば、ラランド(上智)、令和ロマン、ストレッチーズ(慶應)、Gパンパンダ(早稲田)などですね。この面子を「誰だよ?」とかいうお笑い偏差値の低い人は相手にしてないよ!ナイツも大学の落研出身らしいけど、いろいろと特殊な大学なので語らないよ!ちなみに筆者と同時期にハマカーンが在学してたらしいけど、クイズ番組で高学歴扱いされないよ!

たしかに大学お笑いサークル出身芸人は、確かにおもしろいし、ネタもしっかりしてます。しかしながら、その場の空気を一瞬でかえてしまうような勢いのある笑いではなく、優等生的なお笑いに終始しているような気がするのです。感性で笑いをとっているというより、頭で組み立てた過去のお笑いをリミックスしたコントを見せられてるような。もちろんそれはそれですごいことなんですが…NHK演芸新人賞はとれてもM-1はとれないみたいな?
実際に令和ロマンとGパンパンダはNHKとってるし、将来的にはM1グランプリやキングオブコントで結果残すかもですけど。

そこで注目したいのが、感性の低学歴と普通の高学歴というコンビなのです。
・にゃんこスター:スーパー3助(高卒)とアンゴラ村長(早稲田)
・おいでやすこが:おいでやす小田(高卒)とこがけん(慶應)
・インディアンス:きむ(大阪産業大)と田淵(関西大)
急に一発屋臭がしてきた気はしますが、高学歴同士コンビに比べると勢いの笑いによってますよね。
今年のM1で優勝したマヂカルラブリーも低学歴x高学歴コンビ。野田クリスタル(高卒)、村上(法政)。ということで低学歴x高学歴のコンビには要注目!

長々と書いて、結論として何を言いたかったというと、「マヂカルラブリー最高!」ってことですよ!歪んだマヂラブへの愛ですよ!ネットの勝ち組っぽい意見に乗りたいだけで「あれは漫才ではない」とか、「おもしろくない」とか書いてるクズ野郎は死ねってことですよ!

#お笑い #コラム #エッセイ #M-1グランプリ  #マヂカルラブリー

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