ドクター・フー非公式ソング Chameleon Circuit-An Awful Lot Of Running 和訳
ここ数ヶ月、とあるドラマにどハマりしている。それが、BBCのTVシリーズ「ドクター・フー」。少しザックリしすぎているかもしれないが、簡単に説明すると、伝説の異星人であるタイムロードの最後の生き残りが主人公で、地球人の仲間と一緒にターディスという青いポリスボックス型のタイムマシンに乗って時空を超えた冒険の旅に出る、というSFアドベンチャーである。主人公の本当の名前は明かされておらず、自身を〈ドクター〉とだけ名乗っている。そのため「ドクター・誰(who)?」と聞かれることがあり、それがそのままタイトルになっている。
「ドクター・フー」の一番の特徴が、Regeneration(再生)である。ドクターは瀕死になると新たな姿に生まれ変わる能力があり、容姿はもちろん性格なども一新される。そのおかげでキャストや制作陣を変えながら、1963年から現在まで長く人々に愛されるTVシリーズになっているのだ。
こうした設定のおかげで、”誰”がドクターを演じるのかという、いわばジェームズ・ボンド的な楽しみ方もできる。2005年からの新シリーズでは、クリストファー・エクルストン(『28日後…』、『マイティ・ソー / ダークワールド』)やデイヴィッド・テナント(『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、『グッド・オーメンズ』)、マット・スミス(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』、『ラストナイト・イン・ソーホー』)などの個性豊かな俳優たちが、それぞれ違った魅力のあるドクターを演じている。(なぜか他の映作品だと悪役を演じる俳優ばかりなのがまた面白い。)また、脇役も豪華で、シーズン5からは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで有名なカレン・ギランがコンパニオン(ドクターと一緒に旅をする仲間の俗称)だったり、現在のハリウッドのトップスターが意外な形で出演しているのも楽しみの一つである。もはやキャスティングだけでも面白い。
そんなわけで、前置きが長くなってしまったが、今回はそんなドクター・フーのファン、通称フーヴィアンによって結成されたバンド、Chameleon Circuitの楽曲 An Awful Lot of Running の和訳をしたい。ドクター・フーの非公式ソングとして偶々知ったのだが、どうやら調べても和訳している人はいないようで、自力で歌詞を訳すほかないようだ。ちなみにChameleon Circuitとは、タイムマシンであるターディスが、旅先で目立たないよう周囲に溶け込むための装置のことである。バンド名から既にナーディな雰囲気がして思わずニヤついてしまう…。この曲An Awful Lot of Runningは聴いてもらえばわかるようにオープニングテーマ(特にシーズン1~4?)をもじったものになっている。ドクターが大好きなコンパニオン目線、あるいはドクター・フーが好きすぎて、すっかりその世界に入り込んでしまったフーヴィアンの歌にも思えるが、どちらにせよ、ドクター・フー愛の溢れる楽曲となっている。
彼はまるで時間を焼き尽くす炎
永遠の如く年老いているのに、衰えることを知らない
彼の青い宇宙船が現れるのがみえた
彼は外を覗いて、命がけで逃げろと僕に言ったんだ!
なぜ彼の名前を聞こうとしないのか僕にはわからないけど
どのみち彼が本当のことを教えてくれるとはまったく思わない
でも別にいいんだ
それは心底恐ろしいけど、すごく刺激的
僕は”最高”で世界を変えることもできると彼は言ってくれた
いろんな場所を旅して、見るべきものがたくさんあった。
銀河に惑星、月にも行った
そして、そのために数えきれないくらい駆け回ったんだ
正式なコンパニオンだった時、彼は鍵を託してくれた
それから銀河中と交信できる携帯電話もね
ボルテックスを通り抜けていく時、僕は自由を感じた
この危険な旅を夢だったなんて言わせないで
だって、君に出会う前の僕の人生は理不尽なくらいに平凡だったから
毎日死に直面するとはいえ、これ以上幸せな気分になれたことはない
これ以外に僕の道はないんだよ
それは心底恐ろしいけど、すごく刺激的
僕は”最高”で世界を変えることもできると彼は言ってくれた
いろんな場所を旅して、見るべきものがたくさんあった。
銀河に惑星、月にも行った
そして、そのために数えきれないくらい駆け回ったんだ
「で、フラグメント・リンクを始動させて、バイナリーを取り換えてみれば、カメレオン回路を修理できるんだよね…」
こんな感じで訳してみたが、ドクター・フー用語もあるようでなかなか難しかった。間違っているところ、違和感のあるところがあったら英語上級者orドクター・フー強者の方々是非ともアドバイスをいただけたらと思います!Allons-y!!
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