キョウノヒビキ#2 波
リモートセッション、キョウノヒビキ
第2弾、波
ゆらゆら。
世界的なパンデミックが始まった2020年春、身動きが取れない中、もとゆきは、zoomを介したセッションにトライしていた。動画撮影と録音をそれぞれの空間で行ない、1つの動画に編集していただき、2作品、なんとか完了。
多くの時間は言葉のセッションに注がれたが、対話という土台があってのパフォーマンスは、コロナ禍に在って、大きな支えになっていたのは確かである。
私(櫻田)にとって、ガムラン楽器の青銅の響きは、水という変態し続ける物質に近い。ヒトが少しの力を加えるだけで、自ら振動し続ける、金属の銅鑼や板鍵盤。
リモートでのセッションは、細かく緻密な音の羅列には不向きで、サステインを長く残して活かすような音作りを自然と選ぶようになった。
2作目の「波」は、1作目よりはストーリーがある。しぶきとなった音の粒子。
このストーリーは、次は何処へ向かうのか。
2021年に入り、covid-19との付き合い方にやや慣れてきたところで、リアルのリハーサルにトライし始めた。
2022年2月6日、小さな小さなところから、リアル・ライブの一歩を踏み出す。どうか、みなさんに見届けていただけるよう、ただただ大いなる自然に祈るばかりである。
(Motoko)
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