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写真家として新型コロナ時代を生き抜くこと

二人の後輩がいる。
一人は大手広告会社のカメラマンをやめたと連絡が来た。
誰からも依存するのをやめたと。
もう一人は今、忙しい最中。
安い撮影ばかりですが、ゴールデンウイーク中は九州ロケです!と元気に連絡が来た。

若い人は頼もしいなと思う。
この情勢も甘んじて受けよう、でもね、もっと早く、せめてあと10年前か後に、来てくれたらと思う。

10年若い僕ならどう考えたろうと思う。
反対に10年経った僕だったら。

まあね、今の僕の年齢も嫌いじゃないけどね。

ターニングポイント。
脳裏に浮かんだのはその言葉だ。
時代は変わった。
対応できる人間だけが生き残っていく。

終戦前と後ではライフスタイルは大きく変化した。
当時の人も戦勝国の人に明るい顔を向けることは困難だったろう。
今、時代は新型コロナでビジネスも変わった。
カメラマンビジネスも大きく変わっていくだろう。

大手クライアントを抱えていた人は軒並み仕事がない。
小さいが小回りのきくクライアントを持っているカメラマンは今も忙しい。
大手の弱い時代、小回り、機転が利き、

約10年前、東北の震災の時、僕は広告代理店制作会社の依存をやめた。
ブックを引き上げ、クライアントから直接取引をする形に切り替えた。
その分周囲の写真家たちと結託しイベントを仕掛けたりした。

多くの広告カメラマンは忖度と言う名のもとに名前を出すことをどこからか制止されるようになった。
現在、たくさんの実力のあるフォトグラファーが存在するが、ある広告代理店の仕事などは成果を雑誌に出すことも
ままならない。なんか変じゃない?って空気が漂い始めた。

いつの時代も変な忖度が時代を変えてきたのだ。

でも良いニュースもある。
コロナ自粛に入って、声をかけてくれるクライアントさんが日を追う毎に増えてきた。
自粛中でまだ撮影にはまだ発展しないが、新しいニーズが生まれているのだ。
人間はたくましい、新しいニーズはどんな場所にも育つ。
以前の広告写真がなくなっても新しい広告写真が生まれる。

滅入ってるカメラマンのみなさん!
落ち込まないで!

写真はなくならないんだよ!
ポートレートフォーエバーだ!


自分のやりたいこと、なんて言ってると時代に取り残されてちゃってもしらないよ。

かわいい女子なんか見てないで自分のデータを漁るのだ。

ヒントは君のHDD内にあるはずだから。

“そんなあなたのお手伝い” 師匠がよく言ってたなあ。

撮って欲しいと言われたものが自分の好きなもの。


だって僕は写真家だもの。

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