覚醒前夢日記録〜はじまり〜
正直ひとの夢の話ほどどうでもいいことってないよなぁ、と思ってる。すべて誰かが夢でみた話で、現実ではない。ストーリーもめちゃくちゃだし、ファンタジーにも程がある。どうでもいいものが好きなわたしとしては、「今日めっちゃ面白い夢見てさぁ」と話がはじまると、「ふむふむ、それでそれで!」と続きを聞きたくなる。夢の話をするとき、だれでも小説家になる。ひとは眠りが浅いとき夢をみる。目覚めた後、夢をまだ覚えていることはある。しかし、さっきまでみていたはずの夢はそのまま朝の忙しいサイクルの中へスッと溶けてしまう。
そんな「どうでもいいこと」を収集したくなり、それならば自分の夢を集めることにした。夢から目覚めるまでの時間、夢うつつの時間に覚えていることをありったけメモを取ってみることにした。意識が覚醒するかしないかのタイミングで枕元にあるiPhoneに書き込む。ここで問題が起きる。マイiPhoneが失礼なやつで、寝起きのわたしの顔ではロックを外してくれない。6桁の暗証番号を打ち込んでメモへ飛び、覚えている単語、ストーリーを打ち込んでいく。覚醒してしまうと本当に夢の内容を忘れてしまうので、ひたすら記録を残す。それからiPhoneには指紋認証の復活を切実に希望する。
この作業を昨年2020年6月下旬から続けてきた。まず6月分を手始めに公開。
覚醒前なので誤字脱字もたくさん。6月21日、わたしめっちゃモテてる。知らない人から好きだと言われている。この時期イケメンが自分のことを「好きだ」と言ってくれるスマホゲームに手を出していた気もする。22日、きっと書きたかったのはフレッドペリーのことだろう。正直フレッドペリーのことフラッドペリーって呼んでいたから。23日てつさんが買った1800円のポスターがどんなものだったのか気になる。
今読み返しても、自分が知らないストーリーもあるのでとても楽しめる。きっと深層心理も入っているし、その時々の悩みや出来事が反映されていることもあるけれど、それが夢日記。あくまでも覚醒前に書き込んだもののみ記録していく。
つづく