見出し画像

現代のNexialism ネクシャリズムはどんなものがいいのか

 科学が進歩し専門化した今、X(Twitter)を眺めてみて専門家が専門バカになっているのを多数みかけ、科学者が「学」者ではなく単なるスペシャリストになってしまい、本来教養学部が担っていた「学」教育が機能していないように思えます。
 中世までの西洋の学問のように世界全体を見通す識者を養成する必要が痛感されます。


 というわけで探してみますと、SFに描かれた「学」者イメージがみつかります。

Nexialism ネクシャリズムとは何か

「ネクシャリスト」(総合科学者 情報総合学者)は、A・E・ヴァン・ヴォークトのSF小説『宇宙船ビーグル号の冒険』に登場し問題解決する主人公、エリオット・グローヴナーの肩書です。
Nexialism とはネクシャリストが修めた以下のものを指します。(Nexialism‘は nexus’コネクトする、繋がるから来ていると思われます)

「私のいた情報総合学研究財団で教えていることですが、どの科学のどんなに深遠な一面をとりあげても、つねにその裏には、ほかの諸科学との複雑な連係が見られます。むろん、これは目新しい観念とはいえませんが、ある考えを口さきだけで唱えるのと、それを実際に応用するのとでは、ひらきがあるのです」(67)

 情報総合学とはなにか?
 それは、
 一分野の知識を、他の諸分野の知識に、
 秩序正しく結びつける科学です。(79)

「情報総合学が直面する問題は、全般的な問題である。人類は生命と物質を、知識と存在の個室に分割してしまった。そして、自然の全体系に関する認識を示すような言葉をときに吐くことはあっても、この刻々と変化する一個の宇宙が、ばらばらな機能を持つ多くの部分から成っているという前提で、行動をつづけてきた。今夜は情報総合学の諸技術について論ずることで〔略〕、この現実と人間行動のあいだの懸隔をいかに克服しうるかを示してみたい」(319)

https://onmymind.exblog.jp/22704031/

現代のネクシャリズムのカリキュラムを考えよう

粗々のイメージですが何かの参考になればいいのですけれども。私が大学をつくれるわけでもありませんし。これだけの内容だと中高大(6年制)一貫でないと実習できないでしょう。

主カリキュラム

X(Twitter)にちょうど21世紀の自由七科のカリキュラムを、考えられた方がおられたので、紹介します。

AIが作成したカリキュラム

bingに聞いたところ以下のような回答でした。

カリキュラム

基礎科学の理解
: 物理学、化学、生物学、数学などの基礎科学を理解するためのカリキュラムが必要です。これらの科目は、科学的な思考を養い、問題解決のための基本的なツールを提供します。
専門分野の深掘り: 特定の分野について深く学ぶためのカリキュラムも必要です。これにより、その分野の最先端の知識を理解し、専門的なスキルを習得することができます。
異分野間の橋渡し: 異なる分野間での知識の統合や橋渡しを行うためのカリキュラムが必要です。これには、異分野間のコミュニケーションスキルや、異なる視点から問題を考える能力が求められます。
問題解決スキル: 実際の問題を解決するためのスキルを養うカリキュラムも重要です。これには、論理的思考、批判的思考、創造的思考などが含まれます。
倫理と社会的責任: 科学者としての倫理観や社会的責任を理解するためのカリキュラムも必要です。これには、研究倫理、データの取り扱い、公正な報告、他者の研究への尊重などが含まれます。
実践的な経験: 実際の研究やプロジェクトに参加することで、理論を実践に結びつける経験を得ることが重要です。

「ネクシャリスト」のような広範で深い知識を持つ科学者を育成するための教育システムを実現するには、以下のような要素が必要となるでしょう。

柔軟なカリキュラム: 学生が自分の興味や目標に合わせてカリキュラムを選択できるようにすることが重要です。これには、異なる分野の授業を選択できる自由度や、自己学習の時間を設けるなどが含まれます。
異分野間の協力: 異なる分野の教員が協力して授業を行うことで、学生は異なる視点から問題を考える能力を養うことができます。これには、チームティーチングや共同研究などが含まれます。
実践的な学習の機会: 学生が理論を実践に結びつける経験を得るためには、実験やフィールドワーク、インターンシップなどの機会を提供することが重要です。
継続的な学習の支援: 学生が自分の学習を自己管理し、継続的に学び続ける能力を養うためには、メンタリングやアドバイジング、学習支援サービスなどの支援が必要です。
評価の多様化: 学生の学習成果を評価する方法は多様であるべきです。試験だけでなく、レポートやプレゼンテーション、プロジェクトの成果物なども評価の対象とすることで、学生の多様な能力を評価することができます。

bing
https://sl.bing.net/jb02YjyrvAi

主要な参考書

各「科」学についての主要な参考書は以下の科学史の書となると思います。

参考書

サイエンスの参考書

Project 2061 Science for All Americans
プロジェクト2061 すべてのアメリカ人のための科学
http://www.project2061.org/publications/sfaa/SFAA_Japanese.pdf

追加の教科

主カリキュラムに足らずがあると思われたので、以下追記してみます。

「表現」に弁論術を追加

「技術」と「表現」に武道、運動、スポーツの科学

「技術」に失敗学を追加

言語学(鳥、イルカ、比較言語学)、弁証法を含む認識学

家政学(料理、栄養、家庭看護を含む)

「表現」にクリテークを追加

「表現」に作文術・論文術を追加

実験と逍遥学
それぞれの科目は実験 実習を主としておく。また室内の講義でなく現場を逍遥してディスカッションする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?