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季節の変わり目に解る「その人の居住環境」

昨今の東京の話ですが、10月頃に外出すると、まだ半袖Tシャツの人からダウンコートを着ている人まで様々な服装の人が居る。

こうした服装について「暑がりor寒がりなんだな」とか「まだ半袖を着ているなんてファッションに興味が無いんだな」「もうダウンコートを着ているなんて季節を先取りしているな」という視点が一般的かもしれない

もちろん、それらの視点も間違っていないが意外に気づきにくい別の視点もあることはあまり知られていない。

私自身が10回以上引っ越しを経験しているから気付いたことだが、「居住環境によって服装はかなり変わる」

結論から言ってしまうと、夏を除けば「お金が無い人(安い家に住んでいる人)ほど厚着をしていて、お金がある(高い家に住んでいる)人ほど薄着をしている」傾向がある。

言うまでも無く家賃が安いのは「都市部から遠く」「駅からも遠く」「日当たりが悪く」「築年数が古く」「マンションなら低層階」「家の断熱性も低い」である物件となる(その他、線路や墓地に隣接している、狭い等の要素もあるが服装には関係ないので除外)

それぞれの要素はまさに「寒さ」に直結する

1.都市部から遠い

通勤時間が長くなるので家を出る時間が早くなる。
朝8時出勤として職住近接の人は7時過ぎに家を出るため気温もそこまで低くはないが、遠方から通勤電車に1時間以上乗る人は6時台に家を出るため気温が低く寒い。そのため厚着となる。

2.駅から遠い

駅の近くに住んでいると気付くことだが「コート不要」「傘不要」となる。
駅の入り口まで1~2分であれば厚着しなくて良い生活となる
反対に駅から遠く10分以上歩いたり自転車に乗ったりすると冬は体が冷えやすく厚着することとなる。

3.日当たりが悪い
言うまでもないことだが冬でも日当たりのいい家は結構暖かい
日が当たらない家は何をしても寒い

4.築年数が古い
あまりに地区年数が古い物件だと窓の断熱性能が低く、家の中がもの凄く冷える。複層ガラスの窓だと断熱性(保温性)が段違い。

5.マンション低層階
どんなマンションでも低層階、特に1~2階は安い。
基本的に日当たりが悪く、1~2階は寒い。
またゴキブリや蚊なども侵入しやすい。
低層マンションなら最上階、それ以上のマンションでもせめて5階以上に住むと暖かさが違う。

6.家の断熱性
当然ながら安い賃貸マンションでは断熱性も低い
また賃貸であっても全戸賃貸の物件ではなく分譲マンションの一室を賃貸すると断熱性が桁違い。


都心部の商業ビルなどを見ていると、地元の人ほど薄着で手ぶらで歩いている。一番わかりやすいのは冬の六本木ヒルズで、近所に住んでいる人はサンダル履きで犬の散歩をしている一方、遠方から来た人はコートと荷物を抱えて歩いている。

見ているけど気付かない経済格差がそこにはある。

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