日本のPCゲーマーは増加しているか

 日本には莫大な数のPCゲーマーがいるからゲーミングPCもこれから人気爆発だ!といった意見、日本でeスポーツが盛り上がればPCゲーマーも増えるという期待、日本人はPCで人気のゲームと相性が悪いという指摘などなど、日本でもPCゲーマーに注目が集まりつつあるようだ。

 では実際のところ日本のPCゲーマー人口は増加しているのかを確認してみる。PCゲームといえばSteamで購入が一般的。現役PCゲーマーに聞いたところでは約70%がSteamのアクティブユーザーとのことなので、日本のSteamアクティブアカウント数を10/7すれば日本の現役PCゲーマー人口を割り出せるはず。

 2019年10月時点で、Steamアクティブアカウントの1.26%が日本語アカウント、これはそのまま日本人とみなしてもよいだろう。

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 この記事によれば全世界のSteamアクティブアカウントは2019年8月末時点で約九千万人。

 九千万人の1.26%を10/7して、162万人。なんと日本の現役PCゲーマー人口は約162万人もいるという計算結果に!

 日本で 一千万台売れているPS4の現役ゲーマー人口と比べればずっと小さいとは思われるものの、数十万本クラスのヒットが出てもおかしくない規模といえる。

 増加の勢いを見るために過去も確認してみる。2017年7月時点でのSteamアクティブユーザー数は六千七百万人、2017年10月時点でのSteam日本語アカウント率は0.53%なので、ざっくり同様に2017年秋の日本現役PCゲーマーを計算すると約51万人。

 日本の現役PCゲーマーは2017年からの2年間でざっくり百万人以上も増加していることになる。アクティブユーザーの条件をそろえていないのでブレはあると思うが、ハイペースに成長しているのは間違いなさそう。

https://www.gamespark.jp/article/2018/10/24/84735.html

 そういうわけで、ちょっと信じられないほどのペースで日本のPCゲーマーは増えている計算だ。これがPUBGやFORTNITEのようなサバイバルゲームの大ブームによるものか、MHWやスト4のような国産ゲームのPC版が増えてきたからか、eスポーツの盛り上がりか、これらの複合なのかはデータ不足でわからない。しかし日本のPCゲーム市場も大きな存在に育ってきているようだ。

 日本のPCゲームといえばせいぜい3万本も売れればヒット、10万本で大ヒット、最高記録でも40万本にすぎないのだが、その内にこうした限界を超える日が来るかもしれない。そのとき、日本のPCゲーマーは一大勢力となっていることだろう。元PCゲーム開発者として楽しみだ。

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