帰る場所(2017年3月25日)
寄り道をした
子どもたちと屋上から夕陽を見た
その時 その時間の中に 幼い自分の姿を見た
幼いころ 祖父は僕を線路沿いまで連れて行き
電車が通るのを見せてくれた
僕は電車が見たかったのだろうか
そういう記憶はない
しかし 僕は祖父から言われれば いつも見に行ったように思う
そして その時間は 帰る場所のように
心の隅にあったように思う
幼稚園の帰り道
「屋上に行きたい」
娘はたちはそう言ったのだった
夕陽を眺める娘たちを見ながら こうして引き継がれていくものを想う
時間の中にこそ
私たちの帰る故郷はある
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