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【全文無料】シティリーグ2024S1優勝アギルダーミュウVMAX

▼前書き

MOTORONです。
ミュウVMAXの圧倒的な暴力性とカスタマイズ性に魅了されたプレイヤーです。

シティーリーグ2024シーズン1をアギルダーミュウで優勝しました。

一般的にミュウが苦手としていたリザードンと8戦中4戦当たっての全勝であったため、なかなか面白い構築ができたのではないかと自負しています。

本記事では「ミュウVMAXはこんなデッキアーキタイプである!」といった今更な部分は省略し、デッキの構築経緯や特徴的な部分に絞って記載しました。


▼実績

昨年度のシティリーグ2023S1にてポケモンキャッチャー入りFミュウで優勝しました。
シティトナメには2回に1回は上がっており、アベレージはそこそこ高い方だと思いますが毎回トナメ1没しています。たすけて。

大型大会は落選続きで殆ど出られていません。たすけて。

自主大会等は出たことがないので公式戦以外での戦績はありません。

▼使用レシピ

シティで使用したレシピは以下の通りです。

本番(XyyyMR-q1n8fM-MXXpSy)

アギルダー2ライン!ミュウライン4-2!ツールジャマー!
ハイパーボールだけミラー仕様でデッキ登録されているのは本当に謎。

シティ当日の<<2023S1環境>>を読んだ所謂メタ構築です。
純正の雪道ミュウやFミュウと比べると事故率は高くなっており、また環境は変動していくのでこのレシピを丸コピーしても勝てる保証はありません。メタ枠のカードを環境に合わせて調整してください。

正直、初見殺しと事故らせで勝ち進んでいった感覚があり、リザ側にされると辛い立ち回りが存在するため、練度が高いリザードンマスターには通用しないと思います。

▼構築経緯

シティリーグを3週間後に控えた11月上旬、デッキシェア率を眺めながら使用デッキを考えていました。

出典:PokecaBook様(https://pokecabook.com/)

「リザードンのシェア率が高く、その他デッキからミュウ対策の”アイツ等”が抜け始めた今、リザードンさえどうにかできれば環境デッキの8割に対して有利が取れるデッキになるのでは?」
そんな思考実験が始まりでした。

原案(kkFvvd-jRqV5p-kVVkff)

何をするにも中途半端な構築で、特にチョボマキの逃げエネ3が邪魔をする場面が多い。
また、チョボマキorアギルダーがサイド落ちしていると結局普通のFミュウとして動かさないといけない。

「アギルダーラインを抜くか、サイド落ち対策で2ラインいれるか…
枠がない…でもこの環境でリザ捨てはできない…」

PTCGLのポイントを溶かしながらデッキ調整する日々。

そんな時、シティ本番の1週間前に海外の大型大会「LAIC 2023–24, São Paulo」にてアギルダーが2ライン採用されたデッキが配信卓に映りました。

LAIC

「いやー、やっぱそれしかないよなぁ…!」

アギルダー2ラインのレシピを採用・微調整し、本番で使用した構築が完成しました。

▼デッキコンセプト

相手のデッキに合わせて雪道プラン/アギルダープランを切り替えて運用できる構築です。

どちらのプランでも動かし方に特段大差は無いので分類としては「雪道ミュウ亜種」になると思います。
雪道貼ってジャッジマン、なんとかなれーッ!。

アギルダーは2ラインとも出すか、ロストスイーパー&ハイボコストで捨て切るという、完全に割り切った動きをします。
1体だけ出すような中途半端な動きをすると2-3-1のサイド進行となり不利になるだけでなく、チョボマキを縛られて負ける可能性が生まれます。

▼採用カードと理由

前述の通り、考察不要な部分は端折っています。

  • ポケモン

*ミュウV、ミュウVMAX
4-2採用。
公開されたリストを見ただけでは嗅ぎ取れないコンテキストがあり、4-3から上を削ったのではなく3-2から下を増やしました。
元々考察段階のレシピではメロエッタ&コオリッポも採用していたため、ミュウは3-2で採用していました。

雪道プランを取る際にミュウ3ゲノセクト3で盤面を埋める必要があり、チョボマキスタートしてしまうと必要札が多くなるため4枚目のミュウVを採用しました。
ミュウVMAXがサイド落ちすると非常に動きづらくなるため枠が空いたら3枚目を採用したほうがいいです。

*チョボマキ、アギルダー、

今回のMVP

本構築の要。進化ラインを2-2採用。リザードン対策だけでなく、他の場面でも意外と活躍する器用な忍者。

  1. 草弱点ポケモンへの打点
    入れ替えるだけでフュージョンエネルギー1枚手張りから120ダメージ出ます。
    草弱点のリザードンexをパワータブレット2枚で、トドロクツキをパワータブレット無しで一撃で倒せます。

  2. 小物狩り
    120ダメージでビーダルやその他未進化ポケモンを一撃で倒すことができます。特にビーダル/ビッパは解決札を引かれないためにもジャッジマン(ナンジャモ)を打つ必要がないターンにボスで呼び出して狩っておきましょう。

  3. クロスフュージョンの選択先
    相手のバトル場にサイコジャンプでは倒せず、テクノバスターでは過剰なHP60~100のポケモンがいるときに使います。
    ベンチにミュウVMAXを置きダイミラクルを宣言することもできるのですが、そこからサイド3→3と取られて2ターンでゲーム終了となる対面ではこちらを使います。

入れ替え札が引けずバトル場に残る場合でもダブルターボエネルギーを貼ることで-20こそされますが、100ダメージは出るので十分仕事をします。

余談ですがチョボマキも草エネ(Fエネ)1枚で技が打てるので
後1Fエネ手張りパワタブ*2スピットビームダメージ80対戦アザッシタ
とかもできます。

  • グッズ

*入れ替え札
ポケモン入れ替え2、あなぬけの紐1

アギルダーを逃がす必要があるため入れ替えカートは不採用。
3枚目のポケモン入れ替えが欲しくなる場面も多々あるため枠を調整してもいいと思う。

*ロストスイーパー
4枚採用。
ここは絶対削ってはいけない枠。対戦でほぼ4枚使い切る。

相手のスタジアムやポケモンの道具を剝がすだけでなく、雪道プランを取る際にアギルダーラインを手札から無くす必要があるため。

細かい点ですが雪道プランにてチョボマキ/アギルダーが手札にある場合、どちらをロスト、どちらをトラッシュ送りにするかは相手のデッキ次第で決めましょう。

チョボマキをロスト送りするケース:
LO対面でのエリカの招待、やまびこホーンケア。
レアですが、ロスト系統やばらまきデッキ対面でのやまびこホーン>カウキャ(ボス)>ばらまきといったケースも想定しましょう。

アギルダーをロスト送りするケース:
上記以外では基本的にアギルダーをロストします。
特にセイボリー採用デッキ対面ではチョボマキは大切にしてください。詰めの場面でチョボマキをベンチに出しフュージョンシステムの引く枚数を増やせます。

  • ポケモンの道具

*ツールジャマー
肝に見えるが実はそこまで必須ではない?カード。

エヴォリューション対策だけではなく、負けん気ハチマキヒトカゲのヒートタックルでアギルダーを処理されると展開が非常に辛いため採用。

この1枚で完封するのではなく、相手の要求札を増やすために使います。
相手の後1ペパーにVIPパスでは無くスイーパーorあなぬけの紐を持ってこさせましょう。

他デッキに対してもミライドンやカビゴンLOのおまもり、古代未来ブーストエナジー、ミュウミラーの災いの箱、サナのゴージャスマント、バトル場Vの封印石等、有効な場面は数多くあります。

  • サポート

*ジャッジマン
最強カード。全人類平等の勝ち筋。
自前でドローシステムを持つためほぼデメリット無し。
後1先2で打ち、アギルダーラインとエネルギーで手札が詰まりやすいため3枚採用しました。

ミュウVMAXもアギルダーも手張り一回で動くのでカミツレは不採用としています。

  • エネルギー

*フュージョンエネルギー、ダブルターボエネルギー
3-3で採用。
フュージョンエネルギーor基本草エネルギーどちらを採用するかという考察点があります。

LAICでは草エネが採用されていましたが、海外環境では大会形式が異なり、特殊エネを割ってくるLO系統が国内と比較して多いという事情があるため、海外大会の結果を鵜吞みにせず考察して採用を決めましょう。

基本草エネルギー採用によるメリデメ】
メリット:

LO対面等での特殊エネ割り、シンオウ神殿に強い。
釣竿を採用することにより再利用可能。

デメリット:
ミュウVMAXが自身のダイミラクルを使えなくなるため、使わざるを得ない状況で盤面にサイド3のポケモンが2体並んでしまう。
ミカルゲで詰む。
チョボマキがブジン/チャーレムに狩られる。
マリガン時や対戦早期にデッキバレするためFミュウ偽装ができない。

▼各対面でのプラン

  • リザードン

アギルダープラン。盤面はチョボマキ2ミュウ1or2ゲノセクト3or2。

ジャッジマンでぐちゃぐちゃにしながらニンジャトルネードしてください。

アギルダーやツールジャマーだけで勝てる対面ではないです。
ジャッジマンを打ち続け、常に要求札を増やし、解決されたらリザをアギルダーで取り、またジャッジマンを打つの繰り返しです。

パワタブ2枚でリザードンを倒せるため、従来のミュウでは詰み状況だった二体目のリザードンが立ったとしてもまだ勝ち筋があります
エヴォリザ対面には先1でツールジャマーを貼りたいですが、封印石を切ってまでする必要はないです。引けたら貼っておく程度。

また、先述しましたが、アギルダーでリザを取った返しに負けん気ハチマキを付けたヒトカゲでヒートタックルされると不利状況となるので後半でもツールジャマーは大切に使ってください。

マフォクシーVが採用されている場合は不利が付きます。サイド先行するとカウキャ>ゲノセクトでゲノセクト(炎弱点)とアギルダーでサイド3枚取りされ、リザでミュウVMAXを取られて負けます。

  • ロスギラ

雪道プラン。盤面はミュウ3ゲノセクト3

元々有利対面であるため雪道ツツジで止まらなければ勝てます。
相手が止まるまでひたすらにジャッジマンを打ち続けてください。
封印石とロストスイーパーは終盤まで使わずに取って置き、自身の雪道は引き次第ハイボのコストにしておきましょう。

  • サーナイト

アギルダープラン。盤面はチョボマキ2ミュウ2ゲノセクト2。

メロエッタ/コオリッポ及びロストシティ不採用のため不利対面です。個人的に一番辛い対面。シティ本番ではマッチングしませんでした。
パワタブを1枚も使わず温存し雪道ジャッジマンしながらニンジャトルネードで非エクを狩り続けます。
相手が止まったタイミングでフルパワーテクノバスターでサーナイトexを倒します。
ミュウVMAXを盤面に残さない立ち回りが非常に重要です。

  • ミライドン

雪道プラン。

有利対面。
ロストスイーパーが4枚採用されているためお守りを剥がしながら順当に殴ればほぼ負けることは無いでしょう。

  • トドロクツキ

アギルダープラン。

有利対面。
元々微有利な対面であるためアギルダーでEZ WINできます。
ロストスイーパー/ツールジャマーでブーストエナジーを剥がしながら順当に殴ればほぼ負けることは無いでしょう。

  • ブジン系統

雪道プラン。

有利対面。
ジャッジマン連打していれば簡単に息切れしてくれる。
初手でチョボマキが出てしまった場合は必ずFエネをチョボマキに貼ること。

  • パオジアン

雪道プラン。

有利対面。
ジャッジマンで相手の盤面完成を遅らせてください。
カミツレ型と違いゲノセクトで殴るプランが取れないので一般的なミュウよりかは勝率が低くなると思います。

▼おわりに

私はポケカでチームに所属せず、一人でのんびりプレイしています。
シティで優勝こそできたもののまだ構築を詰め切れていない感覚があり、ソロプレイヤー故の対戦試行回数の限界もあるため集合知に頼りたくNoteを執筆しました。
感想や意見、デッキの改善点等いただけましたら幸いです。

「使ってみたけど弱いじゃねえかクソデッキ!」みたいな感想でも、得られるものがあるのでぜひぜひお願いします!ひたすらに意見が欲しいです!

貴重なお時間をいただきありがとうございました!


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