問われる者の生物学

世界は僕たちにほとんど何も知らせないまま知らぬ間に展開されていく

人生は世界を丸ごと背負ったまま進んで行く

天体の振る舞いを計算しても計算する我々については殆どなにも知らない

筋肉や神経を動かす目的などなくてもそれらは問いを発し問いに答えている 

背筋の起始点や支配神経を覚えても 僕の背は鳥になりたいときによく開く

腕を動かそうとするよりも 食べ物が欲しい時 内臓から手が出るように伸びる 

確かな肩書よりも 不確かな信心が足場を固めて 

軸を固めるよりも 張り合いと引きが軸を見出して

何故面白いのかなんて分からない それそれが分かった時には 

世界が増えると もっと不確かなことが増えていく

私は世界になっていく

何時の時代にもいる世の荒廃を嘆く人々は 

母のもとへ帰りたいだけなのかもしれない

鳥になりたいときに最も鳥のことが分かるような学問はつくれるのか

今日スズメの群れに入るときには空気を読むことが必要だと思った

我を忘れて 心を重ねて  チュンとなくと返事があった

現代の恐竜からの


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