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20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【4日目 Mont-Saint-Michel】

こんにちは!モトです。

9月8日、火曜日。晴れ。
今日の目的地はMont-Saint-Michel(モン・サン・ミッシェル)です!

Quiberon(キブロン)を出発し、Mont-Saint-Michelの駐車場まで向かいます。
駐車場がとても広く、ホテル宿泊者専用の駐車場へたどり着くまでに同じ場所を何度も回ってしまいましたが、案内係さんがいたので聞くと、親切に教えてくれました。
駐車場からは島までの無料シャトルバスが出ているので、これに乗って島までレッツゴー!

実はMont-Saint-Michelには何年も前から行きたかったのですが、そのアクセスの悪さゆえ、パリに行った際もなかなか滞在スケジュールに組み入れるのが難しく、今回めでたく初訪問となりました!(夫は2回目)

シャトルバスに乗っていると、おお、見えてきた、あの有名なシルエット。
シャトルバスは島の直前、橋のところで乗客を降ろしてくれるのですが、ここが、島全体が写真に収まる絶好のフォトスポットです!
バスを降りたらとりあえず記念撮影をしましょう。

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みんなセルフィー撮ってます。私達も撮りました(笑)。

島に入ると、狭い迷路のような小路に、階段がたくさん!!階段好きの方はぜひ、迷いながらあちこち登ってみてください。

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お店ごとに違う吊り看板が、とても可愛いです。

後日Carcassonne(カルカッソンヌ)に行った時に気がついたのですが、Mont-Saint-Michelの中は、CarcassonneのCité(シテ)と同じような雰囲気でした。レトロなディズニーランドみたいな……??

そして、お土産屋さんの多いこと!!
しかしだいたいどのお店でも似たようなものが売っているので、お土産選びにはあまり時間をかけず、島での散策に時間をかけることをオススメします!

さて、予約したホテルはこの辺りなので、先にチェックインを済ませます。

泊まったホテル : Auberge Saint Pierre

Hôtel(オテル)ではなくAuberge(オーベルジュ)というのが、なんともMont-Saint-Michelらしい、と思いました。

Aubergeというのは、かつて宿と、食べ物を提供するレストランが一緒になった場所を意味する言葉でした。
特にMont-Saint-Michelはその土地柄、巡礼者が多く訪れたので、巡礼者が夜に休むためのAubergeができたのだろうと思います。

ここAuberge Saint Pierreも、一階がレストランになっています。

気になるお部屋は……

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お部屋の全体像を撮るのが難しかったのですが……。こちら3階の客室です。
家具がレトロフレンチ風で、とても可愛かったです!!

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シャワー・トイレも清潔で、バスタブ付き!
さすが三つ星レストラン、ちゃんとヘアドライヤーも付いていて、Ibis Budgetとはワケが違います(笑)。あれはあれで良いんですけどね!

フランス生活でバスタブに飢えている私はこの日、ついつい長湯してしまいました。

ホテルには1階のレストランからの入り口と、ホテル宿泊者が24時間、カードキーで自由に出入りできる3階の入り口があったので、使い勝手もとても良かったです!

スタッフも感じがよく、とてもオススメできるホテルでした。


Abbaye du Mont-Saint-Michel(モン・サン・ミッシェル修道院)

さて、 Mont-Saint-Michelといえば修道院!ということで、階段を登って登って、修道院へ向かいます。

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夫は以前にも来たことがあるので、「入場料を払ってまで見る価値はない!」などと暴言を吐いていましたが(彼は敬虔なクリスチャンです)、結局入場料を払ってぐるっと一周見た後は、「やっぱり入場料を払っても、行ってよかった」と言っていました。

みなさん、一見の価値ありですよ。

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なんだか映画のハリーポッターに出てきそうな場所がたくさんあります。

死者のためのチャペルなどもあり、少し背筋がひんやりしました。

さて、修道院を見たら、今度はまた階段を下って下って、今度は干潟を散歩してみます。


Mont-Saint-Michelの干潟

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この干潟、かつては多くの死者が出たとか。

水気のあるところは危険なので近寄らず、なるべく乾いたところを選んで歩きましたが、それでもぬかるんでいて歩くのに少し苦労しました。

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靴もドロドロになります!

観光客の中には、靴を脱いで、裸足で散歩している人たちも結構いました。

潔癖日本人の私は「良いけど、その足、どこで洗うわけなの……?」と思いました。
(※洗いません。みんな適当に泥を払って靴履いてました。衝撃!)


さて、この日の目当てのレストランは、予約受付をしていなかったので、開店15分前くらいから並びました!
私たちの他に、5組ほど客さんが待っていました。人気なんですね。

レストランに入るとこの景色!本土側の干潟が一望できます。

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Spécialité その1 : Omelette

さて、Mont-Saint-Michelといえばふわふわオムレツが有名ですよね。
こちらのオムレツも、ものすごくふわふわでした!!
トロトロ部分はスフレ。
ちょっともう、泡を食べているみたいな感じがしました。

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全体的に軽く、塩加減も強すぎず、ペロリと食べられました!
軽いので、ノルマンディー名産のCidre(シードル=りんごのお酒。シャンパンのような発泡があり、甘口・辛口があります。)ともよく合います。

Spécialité その2 : Agneau pré-salé(アニョ・プレサレ)

Agneauは「羊」、pré-saléは直訳すると「あらかじめ塩味のついた」みたいな意味だと思うのですが、このAgneau pré-saléというのは、Mont-Saint-Michel周辺で育てられている羊のことです。

この羊、海水の満ち引きが激しいMont-Saint-Michel周辺の草を食べているので、「海水で育ったしょっぱい草を食べている羊」という意味でAgneau pré-saléという名前がつけられているそうです。

ちなみに羊はよく日本で見る真っ白の羊ではなく、アニメひつじのショーンに出てくる、黒いお顔に白い毛の羊です。
ひつじのショーンはイギリス生まれ。ここノルマンディー地方はイギリスにも近いので、なんとなく納得ですね。

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さて、こちらがAgneau pré-saléです。

ここでもまた、前日のレストラン同様、patate douce(パタットゥドゥース、日本のさつまいもに似た野菜)のペーストが出てきました!
甘みがあるので好き嫌いは分かれそうな気もしますが、フランス料理店では付け合わせとして結構出てきます。

肝心の、羊のお味はというと……
羊にしては癖がないというか、あの臭みが控えめで、全体的にマイルドな印象を受けました。
塩味も濃くないし、おそらくハーブやニンニクもほぼ使っていない。
ソースは美味しいのですが主張せず、ただただ、お肉の飾りみたいな感じでした。
羊料理って、「強い臭みを味と香りでごまかしてやろう」みたいな傾向がありますが、それが全く感じられませんでした。

そして、お肉はしっとり、とっても柔らかかったです。
火の通し加減も、低温でじっくり丁寧に調理した感じで、とても素敵でした。

これがAgneau pré-saléの特徴なのでしょうか?
pré-saléというほどなので、塩気の強い羊なのかと勝手に思っていましたが、食べみると、とても繊細なお味の羊でした。


ちなみに夫は、また魚を食べていました。今回、お魚たくさん食べられてよかったね。(夫は幼少期のトラウマにより、羊が食べられません。)

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そしてデザートは、またまたThé Gourmandです。

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安定の、キャラメル味のアイスです。しかも写真を撮るより前に、少し食べてしまいました。
真ん中のケーキは、名前を忘れてしまったのですが、卵と砂糖のプディング生地にプルーンを入れて焼いたケーキです。
フランスではよく、季節によってこの生地にさくらんぼを入れたり、ミラベルというフルーツを入れたりして食べますが、どれもとっても美味しいです。
右はチョコレートケーキ。

こちらのレストランにはホテルもついていて、ホテル宿泊客へは優先的にレストランのテーブルを確保してくれるようです。
こちらのAgneau pré-salé、とっても美味しかったので、気になる方は是非チェックしてみてください。

Hotel du Guesclin
Grande rue, 50170 Mont-Saint-Michel France
http://www.hotelduguesclin.com/fixe/accueil.html


レストランを出ると、ちょうど日が沈みかけていました。時刻は午後9時。
人もまばらで、夕暮れ時のMont-Saint-Michelも素敵です。

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さて、夜ホテルに帰った後はゆっくりお風呂に入って、寝る前にまた、30分ほど夜のMont-Saint-Michelを散歩しました。

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昼間は暑かったので、夜のひんやりとした空気が気持ちよかったです。


さて、【4日目 Mont-Saint-Michel】はいかがだったでしょうか。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

次回は、【5日目 Caen】をお届けします。お楽しみに!

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