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20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【6日目 Amiens】

こんにちは!モトです。

9月10日、木曜日。晴れ時々曇り。
今日の目的地はPicardi(ピカルディ地方)Amiens(アミアン)です!

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ずいぶん北の方までやって来ました。

私はAmiensについて予備知識が全くなかったので、この日は夫にガイドしてもらいました!

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Amiensの街は、赤いレンガの建築が印象的でした。前日までのノルマンディー地方とはまた違った雰囲気で、こちらも素敵です。

Les Hortillonnages d'Amiens

夫の「ボートに乗れるところがあるみたいだから、行ってみよう〜!」というざっくりとした情報で、よくわからない私はそのまま夫について行きました。

Le Parc Saint-Pierre(サン・ピエール公園)の近くに、チケット売り場があります。
チケットを買うと、「すぐにボートが出るから、船着場で待っていてね。」と言われました。

チケット売り場の出口から坂を下ると川があり、小さなボートが何隻も停まっていました。ベンチで待っていると、3分くらいで呼ばれ、いざボートに乗り込みます。

ガイドさんがゆっくりボートを漕ぎながら、この地域の説明や、ここに棲む生態系の話などをしてくれました。

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どうやらここは、慈善団体によって保護されている特別な区画なのだそうです。
いわゆるビオトープ。ここでは豊かな動植物が共存しています。

土地を所有したり、小屋を建てたりすることはできますが、人が住むことは禁止されているそうです。電気も通っていませんし、住所もないのだとか。

この自然豊かな土地の所有者たちは、各々好きなように庭をデコレーションしたり、植物を栽培したりしています。

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それぞれの個性あふれる庭は、見ていてとても楽しいです!
ツアー中、釣りをしている人に遭遇したり。(ボートとすれ違うときは、お互いにBonjour !と挨拶します。)

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ここでは、ゆったりした時間が流れているようでした。

鴨が泳ぐ横を通り過ぎ、色とりどりの花を眺めながら、鳥の声に耳をすませ……のどかな自然に癒されます。

50分のツアーでしたが、あっという間に終わってしまいました。

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Les Hortillonnages d'Amiens
54 Boulevard de Beauvillé, 80000 Amiens


さて、ボートの次は、街を散策します!

Spécialité  : Macaron

ところでみなさん、マカロンと聞いたら何を思い浮かべますか?
おそらく、だいたいの人があのカラフルな、丸くてかわいいフランス菓子を思い浮かべると思うのですが。

Amiensのスペシャリテ・マカロンは、あのマカロンではありません。

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一見、普通のビスケット。これがAmiensのマカロンです。
そのレシピは16世紀にイタリアから伝わったものだそうで、1992年には、フランスのSpécialité Régionales(ご当地グルメ)のグランプリにも選ばれたそうです。

アーモンドをたっぷり使った、しっとりした生地の焼き菓子です。
とても風味豊かで、噛むと口の中に蜂蜜の甘さが広がります。
蜂蜜好きの私には、たまらないお味でした!

Jean Trogneux
1 rue Delambre 80000 Amiens France


Cathédrale Notre-Dame d'Amiens

そしてAmiensといえば、カテドラルが有名なのだそうです。

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ここAmiensのカテドラル前の広場にはベンチがあり、ゆっくり座ってカテドラルを眺めることができました。

先ほどのマカロンのお店は、カテドラルのすぐ隣にあるので、ベンチでマカロンを食べつつカテドラルを眺めるのも良いと思います。

ちなみに、Amiensのカテドラルでは毎晩プロジェクションマッピングのショーが行なわれており、夜はまた違った様子のカテドラルを眺めることができます。

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さて、引き続きテクテク歩き、今度は運河にたどり着きました。
運河沿いは、景色が華やかで、歩いているだけでも楽しかったです!

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良い雰囲気ですよね〜。
もう夕方なので、みんな川沿いのお店でアペロを始めていました。

そして散歩中、良い感じの本屋さんを発見したので、お邪魔してみることに。

Librairie du Labyrinthe Amiens

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写真右端の青いお店です。

狭い店内に、ごちゃっと(失礼)本が積まれた、良い感じのお店でした。
厳選された本だけが並んでいるという感じで、とてもおもしろかったです。夫と夢中になって本を漁っていたら、1時間近く経っていました。

そして購入した本がこちら。

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自然界の見えない連鎖についての本です。
あまりフランス語の本は読まない(読むのに恐ろしく時間がかかる)のですが、興味のある話題なら楽しく、継続して読めるかな?と思い、買ってみました。
まだ少ししか読めていませんが、あまり難しくなく、サイエンス好きの私にはとても興味深く、おもしろいです!

そしてもう一冊。

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こちらはワインの知識、楽しみ方などを解説した本なのですが、図が大きく、カラフルでわかりやすい!!
普通に読んでもおもしろいですが、何か疑問をもった時、辞書のように開くとピンポイントで解説してくれているような本です。
ワイン初心者にも、ある程度ワインを知っている方にもオススメです!
夫も一緒に読んでいます。

この本屋さん、とっても楽しかったので、本がお好きな方はぜひ!!覗いてみてください。
Amiensの古今写真集や植物図鑑など、眺めているだけでも楽しい本がたくさんありましたよ!
お店の名前のとおり、ラビリンス(迷宮)のような、誘惑がいっぱいの本屋さんでした。

Librairie du Labyrinthe Amiens
37, rue du Hocquet 80000 Amiens



さて、この日のご飯は、一応事前にレストランを予約してはいたのですが……

なんと散歩中に、予約していたお店よりも良い雰囲気のお店を見つけてしまったので、本来の予約はキャンセルし、別のお店に入ることにしました。

(実際に見てみないとわからないことって、ありますよね。笑)


まず、前菜に頼んだのは……

スペシャリテの盛り合わせ!!

これ、最高じゃないですか?

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左から鴨のパテ、Ficelle Picarde(フィセル・ピカード=ハムとキノコをクレープで巻いて、クリームソースとチーズで仕上げたピカルディ地方のスペシャリテ、ネギのパイです。

どれも美味しかったです。

メインには、私はをいただきました。

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この旅で、そんなに羊ばかり食べたつもりはなかったのですが、振り返ってみると結構食べてます。(笑)

こちら、ソースが感動的に美味しかったです!
お肉を食べた後は、残ったソースをポテトやパンにつけて、最後まで一滴も残さず、美味しくいただきました。

このソースの美味しさを夫と共有したかったのですが、夫に味見させたところ「オエー!羊の味がする!!」と拒否られてしまいました。残念。
(※夫は幼少期のトラウマにより羊が食べられません)

そして日本では、メロンといえばもっぱらデザートですが、フランスではこのように、しょっぱいお肉の付け合わせとしてメロンが出てきたり、生ハムにメロンを添えて食べたりすることがあります。

ちょっと新鮮です。

夫はPintade(パンタード=鶏肉の一種。日本語では何と言うのかな?と思いWikipediaで調べたところ、「ホロホロチョウ科」と出てきました。)を頼んでいました。

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こちらも天才的なお味のソースでした。

なんとこの日、美味しいソースと一緒にパンを食べ過ぎてしまった私達は、デザートまでたどり着くことができませんでした。不覚!!

まぁマカロン食べたから、いいか!

こちらのレストラン、郷土料理が食べたい方にオススメです。
お店の方も、とっても気が利いて、気持ちのいいサービスでした!

La Dent Creuse
2 Rue Cormont, 80000 Amiens


泊まったホテル :Comfort Hôtel Amiens Nord

この日のホテルは中心街から少し離れたところにありますが、高速道路のすぐそば且つTramwayの駅の近くだったので、アクセスは悪くなかったです。

受付の男性がとても感じがよく、親切だったのが印象的でした。
周辺の情報を詳しく教えてくれたのはもちろん、朝、私達が遅めの朝食に到着した時は、私達のテーブルにパンやヨーグルト、ジャムや蜂蜜などを全て取り分けておいてくれました。優しい!

朝食別で61€。お部屋はバスタブ付きでした。文句なし!!


さて、【6日目 Amiens】はこれにて終了です。いかがでしたか?

次回はついに、この旅の最北端【7日目 Arras】をお届けします!引き続き読んでいただけたら嬉しいです。それではまた!



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