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20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【7日目 Arras】

こんにちは!モトです。

早いもので、この旅ももう1週間になりました。

9月11日、金曜日。晴れ。
この日の目的地はArras(アラス)です!

Arrasは今回の旅行ではフランス最北端の街。ベルギー国境からも近い場所です。海の向こうはイギリス!

そんなArrasの街並みは、前日のAmiensに引き続き、赤いレンガの建築がたくさん。

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ピカルディ地方って、どこもこんな感じなのでしょうか。とても可愛いです。

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こんな古〜いお家もありました。おそらく空家ですね。築200年ぐらいでしょうか……さすがヨーロッパ。(逆光で、写真が見にくくてすみません!)

街はそんなに大きくなく、半日あれば余裕でぐるっと一周歩けるくらいの大きさでした!

商店街はこんな感じ。

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雰囲気良いですよね。落ち着いているけれど明るくて、活気がありました。『Arras』の横断幕もかわいいです!

途中教会を見つけたので、寄ってみました。

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やっぱりこんな感じで、落ち着いているけど明るくてかわいい。

広場はもっとかわいくて、一目惚れしました!

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今回訪れたフランスの街の広場の中では、ここの広場の雰囲気が一番好きでした。
こんなに広くて何もない広場は、フランスでも珍しいと思います。
噴水とか銅像とか、何もないんですよ。
ここでみんな、午後のお茶をしたり、アペロして酔っ払ったりしてます。最高かよ!

ちなみに正面の、時計台がある建物は市役所だそうです。

Spécialité  : Le Cœur d’Arras

さて、おやつ担当の私が事前に調べたところによると、ArrasにはCœur d’Arras(アラスのハート)というスペシャリテがあるとのことでした。
どうやらクッキーのようなものらしかったので、商店街のpâtisserieなど覗いてみるも、なかなか見つからず……。

広場で「ちょっと休憩しようか」と、たまたま入ったお茶屋さんで発見しました。

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ついでに色々、他のおやつも頼んでしまいましたが、このハート型のかわいいクッキーがCœur d’Arrasです。

食べてみると、お味はPain d'épicesそのまんま!
この時はロシアンティーを一緒にいただいたのですが、このCœur d’Arrasが紅茶にとっても良く合いました。

※Pain d'épices(パンデピス)とは、クリスマスシーズンにフランスでよく食べられるケーキです。ジンジャーブレッドと言うと、ピンとくる方も多いと思います。
蜂蜜と、シナモン、生姜、ナツメグなどのスパイスで作られる、甘いケーキですが、チーズなどを乗せて食べることもあるそうです。
私は、オレンジピール入りのPain d'épicesが好きです。
比較的日持ちがするので、お土産にもオススメです。


Le beffroi

さて、無事スペシャリテを堪能したあとは、広場正面の市役所の一階にある、Office de Tourisme(観光案内所)へやって来ました。
実はここへ来る前、夫がインターネットでLe beffroi(時計台の鐘楼)へ登るチケットを事前予約していたのです!

チケットの予約画面を見せると、「ああ、はいどうぞ、じゃあ地下から行ってくださいね〜!」とのこと。
てっきりガイドさんか何か、係の方がいるのかと思ったのですが、そういった案内は何もなく、他のお客さんもいなかったです。

地下はけっこう怪しい雰囲気でした。

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地下にはLe beffroi行きのエレベーターがあり、エレベーターで登ったあとは、さらに階段を登って塔の外へ出られます。

エレベーターを降りたところで鐘が見えるのですが、ここの階段が結構怖くて(若干の高所恐怖症あり)、正直、鐘どころではありませんでした。

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それでも頑張って写真を撮りました。恐怖のあまり若干ブレていますが、奥の方に鐘があるのがおわかりいただけるでしょうか?

そして扉をあけて外に出ると……

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おぉ〜!先ほど遠くから見ていた時計が、今はこんなに近くに!!
近すぎてもはや全体像が撮れません。

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先ほどの広場はこんな感じ。
ここからでも、広場で賑わっている人々の話し声や、生活音が聞こえます。
本当に素敵な広場だなぁ。
先ほどお茶をしていた場所は、写真右側の、広場の角にあるカフェです。

よく見ると、正面右手には先ほどの教会が見えます。
昨日のAmiensのカテドラルは凄かったですが、こういう小さな教会も素敵です。

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とにかくこの建築がかわいいです。ディズニーランドみたい。
オレンジの煉瓦も、夕日に映えます。

はぁ〜素敵。

しばしウットリして街を眺めたら、今度はまた下に降りて、街歩きをします。
そろそろ、予約したレストランを見つけなくては。


広場の周辺で迷いながら歩いていたら、なんだか貫禄のある建物を見つけました。

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Hôtel de l’Univers、どうやらArrasでは有名なホテルだそうです。四つ星。
残念ながら今回泊まるホテルはここではありませんが、ただならぬ雰囲気を醸し出していたので、次回Arrasを訪れた時には泊まってみたいです。

あと、Arrasの街ではたまに、急にカラフルな道が現れます。

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こことか、

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こことか。
「かわいい」としか言えない自分の語彙力が悲しくなるほどにかわいいです。

ところで、いつまでたってもレストランが見つけられない私達。

道端で観光客よろしく、地図とグーグルマップを見ながら「ああでもない、こうでもない」とゴチャゴチャやっていると、通りすがりのマダムが
「どうしたの?何か探しているの?助けてあげましょうか。」
と声をかけてくれました。

探しているレストランの名前を伝えると、
「ああ、そこならすぐ近くよ。ついてきて!」
と、なんとレストランまで案内してくれたのでした。

この素敵なマダム、別れ際には
「ディナー楽しんでね!良い夜を。」
と爽やかに去って行きました。なんていい人だったんだろう。

こういった人との出会いも、旅の喜びですよね。

さて、Arrasはベルギー国境の近くですから、もちろん美味しいベルギービールがあります!
私はベルギー産のホワイトビールを頼み、前菜はスペシャリテの盛り合わせを頼みました。

スペシャリテの盛り合わせ

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左上は、Aiguillettes de poulet corn-flakes(チキンにコーンフレークをつけて焼いたもの)!
お好みでタルタルソースタルタルソースを。
外パリパリ、中ふんわりで美味しかったです。この日、私はコーンフレークの新しい可能性を知りました。

左下はfrites de Maroilles、ピカルディのローカルチーズのフライです。
これ、すごく美味しくてビールがぐいぐい進みました!

そして、右上のパンの下にあるものはOs à moelle 、骨髄です。
これも日本ではなかなか食べないですよね。
ドロッとしていて、脂っぽいので好みは分かれますが……好きな人は好きですよね。私は少量なら好きです。

卵のココットは、Welshというものだそうです。
中にクリームソースとチェダーチーズが混ざっているので、フライドポテトをつけたり、パンをつけたりして食べます。
これもビールによく合います!

Spécialité : Carbonnade flamande

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メインに頼んだのはこちら。Carbonnade flamande(スペシャリテ、牛肉のビール煮込み、Pain d'épices添え)です。
お肉とソースはとても美味しかった!
お肉はとっても柔らかく、コクのあるソースは、ビールの味を全然感じませんでした。
この日はひたすらビールでしたが、赤ワインでもいけちゃいそうな、濃厚なお料理でした。

こちらのPain d'épicesにはマスタード(とおそらくチーズ)が塗ってあり、少しグリルしてありました。
個人的にはPain d'épicesは甘いままで、デザートとして食べたい派なので、私はこのしょっぱいPain d'épicesが受け入れられませんでした。
でもでも、Pain d'épicesにチーズ乗せたい派の人は、お好きだと思いますよ〜!

そしてポテト。これがものすごく美味しいのですが、お腹にずっしり来ました!
ま・ん・ぷ・く……。

一方、夫の頼んだメインはこちら。

Spécialité : Andouillette d’Arras gratinée au Maroilles

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Andouilletteというのは、我々のご近所Lyonのスペシャリテでもあります。簡単に説明すると豚の内臓のソーセージ。
こちらは、それをArras風に、地元のチーズでグラタンにしたもの!

少し味見させてもらいましたが、とても美味しかった!
Andouilletteによくある臭みもあまり感じませんでした。(もしかしたら、チーズの匂いのほうが強くて気付かなかったのかもしれません。)

こちらもビール、赤ワイン、どちらでもいけそうですが、個人的には「これでビールをぐいぐい飲みたいわ〜!」と思いました。

案の定、二人ともお腹がいっぱいになってしまい、この日もデザートをパスしてしまいました。なんてこった。
ま、今日はおやつにCœur d’Arrasを食べたからいいか。

こちらのレストラン、地元の方も「ああ、はいはい、あそこね!」という感じだったので、地元では有名なのだと思います。夜は満席でした!
お店の人がすごくフレンドリーで、みんなビール好きそうな感じでした(偏見)。
こんなお店がClermont-Ferrandにあったら、週一で通う!と思うくらい気に入ったレストランでした。

Le Carpe Diem
8 B rue des Petits Vieziers, 62000, Arras France
https://www.lecarpediemrestaurant.fr/

さて、満腹になったらホテルまで歩きます。


泊まったホテル : Première Classe

中心街からゆっくり歩いて20分くらい。
高速出口すぐなので、車を使う方には便利だと思います。

夜中はホテルの入り口が閉まりますが、宿泊客用のコードがあるので、帰りが遅くなっても大丈夫です。

(私は以前、夜中チャイムを鳴らすタイプのホテルに泊まったことがあるのですが、受付の人が爆睡していたらしく、チャイムを鳴らせど門が開かずに、30分くらい外で待ちぼうけしたことがあります。
もちろんクレームつけましたが、あの時の30分はすごく長かった……。笑)

ホテルのクラスでいうと、Ibis budgetのちょい上、Ibisまでいかないぐらいでしょうか。
まぁ普通のホテルです。
清潔で、特に不自由なく、受付の人も親切です。

結構、仕事で泊まっている人が多いようです。夜駐車場を見たら、トラックやバンばっかり停まってました。
そのため、遅めの時間(9時以降)に朝食をとると、パンがほとんど残っていない!なんてことがありえますのでご注意ください。


さてさて、 【7日目 Arras】はいかがでしたか?思いのほか長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

次回は【8日目 Reims】をお届けします!
引き続き、一緒に旅する気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。それではまた!

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