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そしてナイスミドルへ

いま私は毎日、朝と夜のスキンケアを欠かさない。疲れてお風呂に入ることをサボることはあっても、スキンケアをサボることはない。習慣というよりは楽しみになっている。なぜかというと、洗顔をする時、手のひらが肌に触れる感触で効果を実感できるから。ツルツル、モチモチ、40代のおじさんがそんなことを言ったら気持ち悪がられるだろうか?
 初めてスキンケアをする前、届いた商品に同梱されていた説明書を読み、YouTube 動画を見て万全なイメージトレーニングを行った。そして、翌朝の洗顔で感じた手触りから確信したのです。「これはやった方がいいんだ!」と。

 スキンケアを始めたキッカケは、メルマガを購読している方の「最強の生活習慣10選」という動画がレコメンドで目の前に現れので、何気なく再生ボタンをクリックしたことから。すると、なぜかスキンケアの紹介だけ心に残ったのです。確かに肌の悩みを抱えていたし、最近は顔のできものが治りにくい。鼻の角栓、いわゆるいちご鼻も、20代の頃から気になっていました。私の肌タイプは、水分量が少なく脂っぽいのに、かさつくのが特徴の混同肌。そして、40代のおじさんとなると、加齢に抗うエイジングケアも必要だろう。
 そこで、最初に選んだスキンケア用品がオルビス ミスターだ。「オルビス」というブランド名を聞いたことがあったことと、口コミの評価が良かったことが決め手となった。さらに、容器のデザインもカッコいい。まずは、基本の化粧水と乳液のセットを購入することにしました。何だろう、この気持は。商品が届くのを待ちきれない。肌がどれほど綺麗になるのか、フワフワしながら妄想してしまう。変な感覚だ。そんな気持ちを紛らわすために、さらに情報を検索しました。

 「肌の一番の天敵は紫外線なのか~」と Twitter を食い入るように読み「日焼け止めを黙って365日塗れと」ふむふむとうなずく。今度は美容系 YouTuber の動画を見始めたりと、全くもって、きりがない。
 そんなある日、Twitter でこんな投稿が目に入りました。瀬戸弘司さんのコラボ動画の告知だったのですが、そのサムネイル画像に「お肌チェック!」の文字が。コラボのお相手は友利新さん。どうやら皮膚科医のようだ。とにかく、スキンケアに興味を持った私にとって《お肌》というキーワードは目を奪われてしまう。知ってしまったからには、見逃すわけにはいかない。この動画から新しい学びをいただきました。お肌をゴシゴシしてはいけない。そう、お肌に摩擦は厳禁であるといことを。この日以来、友利さんが美容に関する私の先生となりました。

 今まで見てきた情報に共通していることのひとつに「無印良品のスキンケア用品はいい」というのがあったので、次に買う化粧水と乳液は無印良品にしようと決めました。
 しかし、なかなか減らないものである。普段なら嬉しいことだけど、始めたばかりの私は、いろんな商品を試してみたい。女性なら友達とスキンケア用品の貸し借りなんてするのだろうか?「あの商品は良かった、この商品はイマイチだった」など、カフェなどでお喋りをするのだろうか。ああ、とてもうらやましい。私には、そんなお喋りができる、スキンケアをやっている友達はいない。職場の女性たちと、そんな雑談をする勇気もない。
 ただひとりで《美》を探求しているのだ。誰にも邪魔されず、誰にも迷惑をかけるわけもなく。子どもの頃、実家には百科事典一式が専用の本棚に陳列されていた。幼少期の私は時折、興味が湧いたものを調べるために没頭して解説を読んでいました。そう、その興味が腹落ちしないと落ち着かないのです。だから知ることにすごく興味がある。今回のスキンケアも、子どもの頃から続いている「知りたい」という純粋な興味なのだ。

 さて、無印良品で化粧水、乳液、クレンジングオイル、日焼け止めミルクを手に入れた。だけど、美容に関する欲求は満たされないままだ。女性の気持ちが少し垣間見れる感覚であり、気軽にいろんな商品を試すことができないことがもどかしい。
 次に関心を示したのが美容液だ。もうひとつ、共通していた情報に《ビタミンC》があったから。ドクターシーラボのVC100エッセンスローションEX に目をつけた。だけど、少し値段が高い。1ヶ月で約5,000円の出費になりそうだ。「他の商品も調べてみよう」と気持ちを一旦落ち着かせる。
 ここで頼りになるのが《プチプラ化粧品》だ。どうやら、ロート製薬の《メラノCC》を推している人が多いようだ。そして、謳い文句に《特許技術が使われている》とありました。理系の私にとっては心躍るフレーズだ。早速、公式Webサイトに突入して「正しい情報なのか?」を確認していく。ロート製薬さんは、ピュアビタミンC の弱点を克服した技術を開発したとのこと。その弱点とは「肌に浸透しにくい」「壊れやすい」のふたつ。ということは、レモンの輪切りパックを写真で見たことがあるけれど、あまり効果がないことが想像できます。それは、ピュアビタミンC は水溶性なので、皮脂膜で覆われている肌表面になじみにくく、浸透させることが難しいようです。そのふたつの問題を解決してくれる商品がメラノCC である。しかも約1,300円で、1日1回の使用で約5ヶ月使えるらしい。まさにプチプラ化粧品、特許技術が使われているにも関わらず。新しく加える美容液は、これに決まりだ。

 しばらく経ったところで、ドクターシーラボの商品が心残りであることに気がついた。ドクターシーラボという言葉の響きが気に入っている。そして、また美容に関する新しいフレーズ《ピーリング》を知ってしまったのです。
 ピーリングとは角質ケアのことを言います。鼻の角栓、いわゆるいちご鼻の対策として、新たに加えようと考え始めました。そうしたら、ドクターシーラボにある、角質ケア美容液VC100ミルクピールプログラム1 を見つけてしまう。しかし「1ヶ月でこの値段は高いんだよな」と思いながらも、試してみたという欲求は抑えきれない。

 そして、最後に取り入れたのは《酵素洗顔》です。角栓は脂質とタンパク質でできているから、一般的な洗顔料では取りきれない、古くなった角栓や皮脂の詰まりなどに酵素の働きかけが効果的だそうです。まずは、メンズコスメでも評判の、カネボウ《スイサイ ビューティクリア ブラック パウダーウォッシュ》を選んだ。酵素洗顔は3日に1回の頻度で試してみることにしました。

気軽にいろいろ試せないもどかしさ

 2021年から始めたスキンケア。おじさんながら鏡の前で、肌のコンディションを手のひらで感じることを、毎日の楽しみにしている。外見に少し自信が持てると、不思議と自己肯定感が高まっていように感じる。これは一生楽しめる趣味みたいなものである。こだわりだすと際限がなさそうだ。
 あと「科学的根拠がない情報を発信している!」と警鐘を鳴らす専門家もいるので、SNS などの情報には注意しなければならない。もちろん、注意しながら情報と付き合っていくのだが、やっぱり実際に試してみないと「自分の肌には合うのか?」は分からない。

 美への探求の旅は長く続きそうだが「〇〇さん肌綺麗ですね!」、と女性から言われるのを楽しみに待つとしよう。

#PS2022 #スキンケア #40代


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